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Snyk が Black Hat で発表した「Secure At Inception」 (Snyk MCP サーバーの Agent 統合)

Last updated at Posted at 2025-09-11

こんにちは、Snyk Japan (@SnykSec) の @SokoP こと @urasoko です。
今回は、先日 Black Hat USA 2025 で発表された Secure At Inception の中から、Snyk MCP サーバーと Agent のインテグレーションについてご紹介します。

Snyk MCP サーバーとは

Snyk CLI v1.1298.0 から、MCPに対応し、各Snyk Toolをエージェントとのコンテキストに組み込むことが可能になりました。
SSEでの起動にも対応していますが、今回はローカルの標準出力を用い、IDEのAgentとの連携をご紹介します。
なお、各種ツール向けクイックスタートもご参照ください。

Cursorとの連携

それではガイドにしたがって、実際の画面もみながら動作も確認していきましょう。なお Cursor は既にインストール済の状態から進めます。

Snyk MCPの設定

Cursorのサイトにも紹介されているように、MCPを設定します。設定後にサーバーを起動すると、メソッドの一覧が表示されます。
Screenshot 2025-09-10 at 16.20.12.png

サンプルアプリによるメソッドの実装

それではサンプルアプリをもとに、処理が未実装のメソッドを Agent に実装させてみます。
以下のとおり uploadimage メソッドは画面再表示しか実装されていません。
Screenshot 2025-09-10 at 16.26.35.png

  1. プロンプト入力
    Agent ウィンドウに「アップロードを実装して」と入力します
    Screenshot 2025-09-10 at 16.28.32.png
  2. 実装されたメソッドを確認
    実は分かりやすさのために、あらかじめ Snyk IDE Visual Studio Code extension を Cursor に入れておきました。Agent の処理は完了していませんが、実装されたメソッド内にすでに Path Traversal の脆弱性があることを検知してます。
    Screenshot 2025-09-10 at 16.36.14.png
    しかし Agent の処理はここでは終わりません。
  3. 生成されたコードを Snyk でスキャン
    先のとおり設定した Snyk MCP を用い、脆弱性をスキャンします。
    • まず認証処理
      Screenshot 2025-09-10 at 16.48.21.png
    • 続けてコードスキャン
      Screenshot 2025-09-10 at 16.50.59.png
  4. 結果を修正させる
    結果をもとに Agent へコードを修正させます。
    Screenshot 2025-09-10 at 16.52.17.png
  5. 修正結果を再スキャン
    冒頭の実装に脆弱性があったので、新たな脆弱性が含まれていないか再スキャンします。
    Screenshot 2025-09-10 at 16.54.27.png
  6. 処理のサマリ
    以下のとおり Agent も処理をサマリしますが、与えたプロンプトは「アップロードを実装して」の1つとなります
    Screenshot 2025-09-10 at 16.55.10.png
    Agent に実装を依頼し、開発者が次のアクションを起こす時点では、すでにセキュアなコードが保障される。
    それが Secure At Inception = 初めからセキュア になります。

Cursor ルールとの組み合わせ

実はガイドにもあるとおり

  1. 実装されたコードをSnykでスキャン
  2. 修正
  3. 再スキャンのうえ脆弱性がなくなるまで繰り返す
    を Cursor ルールに設定しています。

これら各種ツールとの組み合わせにより、自然なコンテキストで柔軟かつ一貫した挙動を実現することで、広く開発の現場に展開することが可能になります。

利用状況分析

一方でツールの進化は加速度的に進む反面、どれぐらいの開発者が用いているか、開発チームが率先して用いている場合でも、標準的に展開を推進する場合でも、どちらにおいても特に商用利用における効果測定や、ガバナンスの観点から、可視性が求められることは必須です。

Snyk には Snyk MCP がどれくらい用いられているかだけではなく、前出の IDE Plugin や CLI がどれくらい用いられているかを可視化するレポート機能があります。

レポートについては様々な角度からのテンプレートが存在し、またユーザにてカスタマイズしたものを保存して共有することも可能です。

レポート機能については Snyk エンタープライズプランでのご提供となりますので、ご興味おありの方はお気軽にお問合せください。

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