リファクタリングの途中、3ファイル目を開いたところでふと思います。「これ、たぶんスキルがあるな」と。
あります。それも6万件。
Skillselionのカタログには、2026年7月時点でClaude Code・Codex・Cursor向けのツールが81,709件登録されています。内訳はエージェントスキル60,632件、MCPサーバー8,428件、プラグインマーケットプレイス12,649件。累計インストール数は1億2,800万回を超えました。
これは「不足」の話ではなく、「山」の話です。6万件はもうライブラリではなく、干し草の山です。
エコシステム自身が「探せない」と認めている
面白いのは、この問題への対処がエコシステムの内側から始まっていることです。
カタログで最もインストールされているスキルは何だと思いますか? デザイン系でも、テスト系でもありません。find-skills、つまり「他のスキルを探すためのスキル」です(2,452,598インストール。skills.shレジストリ、2026年7月時点)。
道具箱の中で一番使われている道具が「道具を探す道具」だとしたら、それは道具が足りないのではなく、探すことが本当のボトルネックだという証拠です。
MCPサーバーの入れすぎでツール定義がコンテキストを圧迫する問題も同じ構図です。「全部入れておく」が通用しないから、必要なものだけを必要なときに引き込む方向へ、エコシステム全体が動いています。
それでも役に立つ選び方は2つだけ
6万件を前にして「もっとインストールしよう」は答えになりません。データを毎日眺めている立場から、実際に効く判断基準は2つだと思っています。
1. スター数ではなく、実インストール数で選ぶ
GitHubのスター数はリポジトリ単位に付きます。たとえばAnthropic公式のanthropics/skillsリポジトリは16万スターを超えていますが、その中には多数のスキルが同居していて、スター数だけでは「どのスキルが使われているか」は分かりません。インストール数はスキル単位の実利用データです。拍手ではなく、稼働を測ってください。
日本語版のスキル一覧は、この実インストール数順で毎日更新されています。
2. 事前に集めず、タスクの途中で呼ぶ
スキルを「いつか使うかも」で溜め込むと、干し草の山を丸ごと自宅に持ち帰るだけです。逆向きのモデルの方が上手くいきます。タスクの途中で必要になった瞬間に、カタログを検索して、そのスキルの実際の指示だけを読み込む。Skillselion MCPはこのためのMCPサーバーで、無料・読み取り専用・インストール不要でスキルをタスクに引き込めます。
まとめ
- ツールは足りています。81,709件あります。足りないのは選び方です。
- スター数はリポジトリの人気、インストール数はスキルの実利用。選ぶなら後者です。
- 溜め込むより、タスクの途中で呼ぶ。エコシステムの進化もその方向を向いています。
なお、スキルのインストール自体はコマンド1つです。手順はClaude Codeスキルのインストール方法(日本語ガイド)にまとめました。
筆者はSkillselion(Claude Code・Codex・Cursor向けツールの独立ディレクトリ)の運営です。本文の数値はすべて公開カタログのライブ集計値で、skills.shレジストリとGitHubのデータに基仅きます。Anthropic・OpenAI・Cursorとは提携していません。