今朝(2026年7月9日)、Claude Codeの生みの親であるBoris Cherny氏が新コマンド /checkup を発表しました。投稿は数時間で11万ビューを超えています。
/checkup がやってくれること(発表より):
- 使っていないスキル・MCP・プラグインを整理してコンテキストを節約
- ローカルのCLAUDE.mdをリポジトリ側のCLAUDE.mdと突き合わせて重複排除
- 肥大化したルートCLAUDE.mdをネストされたCLAUDE.md群とスキルに分割
- 遅いフックを無効化
- Claude Code本体を最新版に更新
- autoモードをデフォルトで有効化
- よく拒否される読み取り専用コマンドを事前承認
変更前には必ず確認が入ります。2.1.205のチェンジログでは、/doctor が「診断して修正までできるフルセットアップチェック」に拡張され、/checkup はそのエイリアスと説明されています。
インストール済みスキルはタダではない
注目すべきは1番です。スキルはディスクに置いてあるだけならタダに見えますが、実際には違います。インストール済みスキルはそれぞれ名前と説明文をモデルの判断材料に加えるため、使っていないスキルの山は毎セッションでトークンを消費し、説明文が似たスキル同士はトリガーを奪い合ってルーティングを悪化させます。
Anthropic自身が「削除」を公式コマンドに組み込んだのは大きなシグナルです。50個のスキルを入れて安心する時代は終わりつつあります。問うべきは逆で、「どのスキルが常駐する価値を持つのか」です。
/checkup を生き残るスキル:実インストール数ランキング
その答えはインストール数が一番よく知っています。以下はSkillselionのライブカタログ(skills.sh・GitHub・MCPレジストリから毎日更新、実インストール数でランキング)の本日時点のデータです。
- find-skills (vercel-labs/skills) - 2,402,309インストール。必要なスキルをタスク中に発見して読み込むメタスキル。「小さなルーターだけ入れて、他は常駐させない」という/checkupの思想そのものです。
- frontend-design (anthropics/skills) - 640,200。Anthropic公式の「AIっぽく見えないUI」を作るスキル。実セッションで頻繁に発火するからこそ残ります。
- vercel-react-best-practices (vercel-labs/agent-skills) - 535,433。モデルが推測で書きがちなフレームワーク知識を供給。Reactを毎週書くなら毎週発火します。
- agent-browser (vercel-labs/agent-browser) - 524,998。エージェントにブラウザを与え、自分のフロントエンド実装を自分で検証させる。プロンプトでは代替できない「能力」系スキルです。
- grill-me (mattpocock/skills) - 486,725。Matt Pocock作。設計の穴が見えるまで質問攻めにしてくる計画レビュー用スキル。
- web-design-guidelines (vercel-labs/agent-skills) - 447,981。雰囲気ではなく具体的なガイドラインに基づくデザインレビュー。
- remotion-best-practices (remotion-dev/skills) - 415,415。狭い単一ドメインでベンダー自身がメンテ。cruft扱いされない典型的な形です。
- tdd (mattpocock/skills) - 381,925。エージェントにテストファーストを強制。プロセス系スキルは全てのコーディングタスクに効くので残ります。
また、microsoft/azure-skills(GitHub)のバンドルは16スキルがそれぞれ約38万〜44万インストールという別格の存在です。Azureで運用するチームはセットごと入れて、セットごと残します。
生き残るスキルの3条件
- 毎週発火する。「理論上使える」ではなく、日常の作業でトリガーされる。
- 狭い。単機能のスキルは説明文が明確で、ルーターが確実に見つけられる。何でも屋のオーケストレーター系スキルこそ/checkupが最初に食べるべき対象です。
- 知っているか、できるか。ベンダーがメンテするフレームワーク知識、あるいはブラウザのような実能力。モデルが既に知っていることを言い換えるだけのスキルは掃除に耐えられません。
自分のセットアップで試す
/checkupが手元に来るのを待つ必要はありません。Claude Codeにインストール済みスキルを列挙させ、「直近20セッションで実際に発火したのはどれか」と聞いてみてください。ゼロのものは削除候補です。残す・戻す判断の材料には、実インストール数でランキングされたカタログ skillselion.com/skills をどうぞ。
筆者はClaude Code・Codex・Cursor向け拡張を実インストール数でランキングするディレクトリ Skillselion を運営しています。上記のインストール数は2026年7月9日時点のライブカタログの値です。