「DataOpsハンズオンの設計と構築」というスライドをPodcast化したものがあるので、
それを文字起こししました。
スライド:https://speakerdeck.com/shumpei3/design-and-build-about-dataops-hands-on
音声(Spotify):https://open.spotify.com/episode/2KcCVbTNb6ODchswf3pavy?si=e_GbdSYWSQa823k6bWQt_g
A
こんにちは。
えっと、今日はあなたが共有してくれた資料、ぼうさんっていう方が作られたDataOpsハンズオン設計と構築、これをちょっと一緒に見ていきたいなと思ってます。

B
はい、よろしくお願いします。
A
で、早速なんですけど、資料に百見は1UXにに如かず、とありますよね。

B
ええ、ありましたね、これ。
A
特にDataOpsみたいな分野だと、なんでそんなに体験、つまりUXが大事になってくるんでしょうか。ちょっと気になって。
B
ああ、それはですね、DataOpsが目指しているものが、
その使えるデータをすぐ準備できる仕組みとか運用っていう、
まあ、かなり実践的な価値を提供するものだからなんですよね。
A
実践的、ですか。
B
ええ。だから概念だけ聞いていても、なかなかこう腹落ちしにくいというか。
A
なるほど。
B
実際に手を動かしてみて、ああ、こういうことかって体感するのが
一番理解の解像度が上がるんですよ。
でも、見るだけじゃちょっと足りない部分があるんですね。この分野は特に。
A
なるほどな。
じゃあ、その効果的なハンズオンを設計するってなった時に、
具体的にはどういうことを考える必要があるんですか?
B
まず、えっと。一番大事なのは誰のためのハンズオンなのかっていう。
まあ、受講者ペルソナですね。これをちゃんと定義するところから始まります。
A
ペルソナですか
B
はい。資料だと主に二つのタイプが挙げられてますね。
一つはその自分の業務で使う言葉でデータを検索して、
自分でこうデータを取ってきて加工したいっていうデータ利用者の方。
A
うんうん、セルフサービスでやりたい人ですね。
B
そうですそうです。で、もう一つが、そういう利用者の要望に応えつつも、
ちゃんと権限管理したりとか、データ準備の効率を上げたい。品質も良くしたい、
で考えている、データ管理者。
B
ええ、この二つの視点ですね。
A
でも、利用者と管理者って結構求めているものが違う気がしますけど、
この二つのペルソナで多くのケースはカバーできるものなんですかね。
例えば、もっと専門的なデータサイエンティストみたいな人は。
B
ああ、いい点ですね。
もちろん目的によってはもっと細かくペルソナを切ることもあります。
ただ、この資料で言ってるのは、まあ多くのハンズオンで基本となるであろう
二つの軸ということなんだと思います。
A
なるほど。基本の軸として。
B
ええ、で、このペルソナを軸にして、設計の要素がえっと四つ決まってくるんですね。

A
四つの要素。さっきの受講者に加えて。
B
はい、製品機能のどのツール、例えば、IBM Cloud pak for Data とかのどんな機能を触ってもらうか。
特にデータカタログ機能、IBM Knowledge Catalogあたりが中心になることが多いみたいですね。

A
データカタログですか
B
ええ、それから筋書き。
これは単なる操作手順じゃなくて、そのペルソナの人が、
「ああ、この製品で便利だな」って価値を感じられるような一連のストーリーですね。

A
ストーリーね。
B
利用者はデータを見つけて使う流れ、管理者は裏の設定とかそういうことです。
利用者は用語で検索して。データ見つけてちょっと加工して、みたいな。

管理者はカタログの設定したり、データ品質のルール作ったりとか。

A
うんうん。
A
ああ、これも大事そうですね。
B
ええ。利用者編だとだいたい2時間ぐらい、管理者編だと3〜4時間とか目安があって。
あとオンラインでやるのかオフラインでやるのかで、
準備するものも全然変わってきますよね。
A
オンラインだと画面共有の指示とか細かい配慮がいりそうですね。
B
そうですね。接続方法とか、資料もデジタルで配るとか。
オフラインなら印刷物とか会場のネットワークとか、そういう準備が必要ですし。

A
なるほど。
B
設計がこれで固まったとして、次はいよいよ構築ですね。環境を作るっていう。
A
これも大変そうですけど。
B
ええ、そうなんです。
ここもあのいくつか重要なポイントがあって、資料だとこれも四つ挙げられてますね。

A
四つのポイント。
B
はい、まず外部接続。
どんなデータソース例えばDb2とかSnowflakeとかPostgresとか、
そういうのをいくつ、どうやってプラットフォームにつないでおくか。

次に内部権限プラットフォームの中で、利用者グループ管理者グループみたいに分けて、
それぞれに適切な権限、参照だけとか、編集もできるとか、管理権限とか、
それをちゃんと設定しておくこと。

A
ペルソナに合わせた権限設定ですね。
A
人数ですか。これも影響するんですね。
B
ええ。これ結構重要で。一人とか少人数ならいいんですけど。
資料にはまあ最大20人規模なんていうケースもあったみたいで、
A
20人。それは大変だ。
B
そうなると環境も複数用意する必要が出てくるかもしれない。
そして何より大事なのが、その予備環境の準備なんです。
A
予備環境。ホットスタンドバイって書いてあったやつですか。
B
それですそれです。
メインで使っている環境に、もし何かこう予期せぬトラブルが起きた時に、
すぐに切り替えられるように、全く同じ状態でもう一つ待機させておく環境ですね。
A
へえ。
B
資料にも当日唐突に故障する可能性があり、実際に故障があったと、
結構生々しいこと書いてありましたけど。
A
うわあ、それは経験者からすると、ちょっと冷や汗が出ますね。
B
ええ。なので、単なる技術的な備えっていうよりは、
ハンズオンがちゃんと成功するかどうか、信頼性にも関わるすごく大事な点なんです。
A
確かにトラブルで中断したら台無しですもんね。
B
そうなんです。で、最後の4つ目が現場資料。
当日、参加者が迷わないようにアクセスするURLとか。ユーザーID、パスワードとか、
そういう情報をわかりやすくまとめて提示することですね。

A
なるほどなあ。こうやって聞いてくると、一口にハンズオンって言っても、
その裏側には参加者の視点に立ったすごく細かい設計とあとは技術的な問題とか、不測の事態まで考えた周到な準備があるんですね。
B
まさにその通りだと思います。資料全体を通して伝わってくるのは、
やっぱり手を動かすと理解の解像度がすごく高いから。
ハンズオンってすごくいいぞ。っていう強いメッセージなんですけど。

A
ええ、ええ。
B
ただ、その価値をちゃんと提供するためには、単に手順をなぞってもらうだけじゃなくて、
なぜそうするのかっていう背景とか考え方まで含めて、体験全体をデザインする必要がある。
ということなんですよね。
A
いや、その舞台裏を知ると、これからハンズオンを受けるときの見方とか、
あるいは自分が何かを教えるときの参考にもなりそうですね。
B
そうですね。で、最後にこの話を踏まえて、
ちょっと考えてみてほしいことがあるんです。
A
はい、なんでしょう。
B
あなた自身の学習体験をちょっと振り返ってみてほしいんです。
ただ講義を聞いたり、資料を読んだりしただけじゃなくて、実際にやってみたことで、
ああ、なるほどって腑に落ちた。なんか深い理解が得られた瞬間ってありませんでしたか
A
ああ、ありますね。確かに自分で試行錯誤した時とかですよね。
B
じゃあ次にあなたが何か新しいスキルを実践的にこう身につけたいなって思ったときに、
その学習体験をどういうふうにデザインしますか今回の話をヒントに、
ちょっと考えてみるのも面白いかもしれませんよ。


