UnityでのC#文法 〜enum編

enumの使いどき

Unityでゲームを作っていると、こんなコードを書いた経験はないでしょうか。

string state = "Attack";

int state = 1; // 0:待機 1:移動 2:攻撃

このように状態管理を数字や文字列で行うのは、少々面倒くさいです。

数字の場合意味がコードから読み取りにくいですし、文字列の場合打ち間違えてもエラーになりません。

そこで登場するのが、 enum(列挙型) です。

enumとは何か

列挙型とは、 取りうる値をあらかじめ列挙しておく型 です。

public enum PlayerState
{
    Wait,
    Move,
    Attack
}

この時点で、
・PlayerState.Wait
・PlayerState.Move
・PlayerState.Attack
この3つ以外の値は代入できません。

enumの基本文法

いくつか独自の文法があります。

enumの宣言

public enum GameState
{
    Title,
    Playing,
    GameOver
}

enunキーワードで宣言します。

enum型の変数を使う

public class GameManager : MonoBehaviour
{
    public GameState currentState;

    void Start()
    {
        currentState = GameState.Title;
    }
}

intやstringとは違い、 無関係な値を代入できない のが大きなメリットです。

Switch文と組み合わせて使う

enum型ととても相性がいいのが、Switch文です。

void Update()
{
    switch (currentState)
    {
        case GameState.Title:
            // タイトル画面の処理
            break;

        case GameState.Playing:
            // ゲーム中の処理
            break;

        case GameState.GameOver:
            // ゲームオーバー処理
            break;
    }
}

可読性が非常に高く、状態が増えても管理がしやすいのが特徴です。

enumの注意点

・状態を増やしすぎない
いくら可読性が高いと言っても、あまりに数が多いと処理が大変です。乱用は避けましょう。