Techサークルでガクチカが「自然に」生まれた理由
〜技術より先に伸びたものと、参加して終わらない人の共通点〜
はじめに
「ガクチカがない」
就活を意識し始めた学生エンジニアから、
本当によく聞く言葉です。
でも正直に言うと、
ガクチカは“作るもの”じゃなくて、後から振り返って言語化するもの
だと、Techサークルを運営していて強く感じました。
この記事では、
- Techサークルでガクチカが自然に生まれた理由
- 技術力よりも先に伸びたもの
- 「参加しただけ」で終わらない人の共通点
を、サークル長視点でリアルに書きます。
私の場合、ガクチカになったのはこの3つ
自分自身の話になりますが、
就活でよく使ったエピソードは以下です。
- Techサークルを設立した話
- 外部(企業・他大学)との連携
- サークル内外でのハッカソン
共通しているのは、
なぜそれをやろうと思ったのか
そこで何を考え、どう動いたのか
を論理的に説明できる点でした。
「すごい成果」よりも、
思考と行動のプロセスを語れることが評価されました。
技術力より先に伸びたもの
上流工程・外部連携の経験
技術面で一番成長したと感じているのは、
- 実装そのもの
ではなく - 外部と関わる上流工程
です。
- 要件をどう整理するか
- 相手が何を求めているか
- 技術以外の制約(期限・予算・立場)
こうしたことを考える機会は、
個人開発だけではなかなか得られません。
技術以外で大きく変わった点
はっきり変わったと感じるのは、次の4つです。
- 責任感
- コミュニケーション
- 外部との折衝
- 判断力
特に大きいのは、
人を動かす経験
これは、サークルに入っていなければ
身につかなかったと思います。
伸びる人/伸びない人の違い
伸びた人の共通点
サークル内で伸びた人には、共通点があります。
- 自発的に行動できる
- とりあえず何でも参加する
- やると決めたことをちゃんとやる
能力よりも、姿勢の差が大きいです。
正直、伸びにくかった人の特徴
あえて書くと、
ギバーで終わってしまう人
です。
優しいし、頼まれたことはやる。
でも、自分から価値を取りに行かない。
結果として、
- 学びが浅くなる
- 成果が自分のものにならない
という状態になりがちでした。
「参加して終わり」を防ぐために
意識しているのはこれです。
メリットを提示し、その対価として行動してもらう
- 経験が積める
- 外部と関われる
- ガクチカになる
だから、その分ちゃんと動いてほしい。
この関係性を、できるだけ明確にしています。
外部と関わった瞬間、空気が変わる
企業や他大学と関わったとき、
- メンバーの目の色が変わる
- 議論の質が上がる
- 責任感が一段階上がる
のを何度も見てきました。
学内だけで完結しないメリット
- サークルが存続しやすくなる
- 新しい角度でプロジェクトが生まれる
閉じた世界にしないことが、
結果的に中の人を育てます。
外部連携で一番学んだこと
一番の学びは、
企業や外の世界の「動き方」
でした。
- スピード感
- 意思決定の仕方
- 責任の所在
これを学生のうちに体感できたのは、大きいです。
サークル長としての本音
正直、「割に合わない」と思った瞬間はあまりありません。
- みんなが主体的に動いてくれる
- 一人で抱え込むことが少ない
続けられている理由は、シンプルです。
みんながいるから
やっていなかったらどうなっていたか
もしサークル長をやっていなかったら、
- 特に成長せず
- 就活もうまくいっていなかった
と思います。
少なくとも、
今のように自分の経験を言語化することはできていません。
これからTechサークルに入る人へ
サークルは、
「所属する場所」ではなく「使う場所」
だと思っています。
ぜひ、
サークルをうまく使って、就活を有利にしてください。
これからサークルを運営する人へ
運営は正直大変です。
でも、
- ちゃんと考えて
- 仕組みを作って
- 人を信じて任せる
ことができれば、
必ず自分に返ってきます。
おわりに
この連載で伝えたかったことは、ひとつです。
Techサークルは、人生を変える場所になり得る
立ち上げて、
運営して、
失敗して、
人と関わって。
その全部が、
後から振り返ると ちゃんと価値になっていました。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。