Techサークルを0から立ち上げて、1ヶ月で50人規模にした話
〜「ノリ」じゃなく「仕組み」で回る学生コミュニティの作り方〜
はじめに
「Techサークルって、どうやって人集めてるんですか?」
最近よく聞かれる質問です。
結論から言うと、最初から“大きな理想”はありませんでした。
むしろ、かなり小さい動機から始まっています。
この記事では、
- もともと6人だったチームが
- 1ヶ月で約50人規模になり
- 今も“壊れずに回っている”
Techサークルの立ち上げ過程を、再現できる形でまとめます。
これからサークル・コミュニティを作りたい人の参考になれば嬉しいです。
立ち上げのきっかけは「団体名が欲しかった」だけ
最初は、あるプロジェクトを数人で進めていただけでした。
ただ、そのチームを外に説明するときに、
- 「あのプロジェクトやってる人たち」
- 「なんか開発してる有志」
みたいに、毎回説明が面倒だったんですよね。
「Techサークルっていう箱を作った方が楽じゃない?」
これが本音のきっかけです。
ちょうど4月で新入生が入ってくるタイミングでもあったので、
- どうせならちゃんと団体にする
- どうせなら大きくしてみる
という流れで、私がサークル長として立ち上げました。
作ってから気づいた「想定外の価値」
正直、立ち上げ時点で
「この課題を解決するぞ!」という強いミッションはありませんでした。
でも、走り出してみて分かったことがあります。
- 学内で点在していた優秀なエンジニア同士が繋がる
- 開発仲間を見つけるハードルが一気に下がる
- 「一人でやってた人」が「チームで動き始める」
結果的に、
「作ってよかったな」と思える瞬間が、あとから増えていった
という感じでした。
Techサークルの一言コンセプト
キャッチコピーをつけるなら、これです。
「開発を、ひとりで終わらせない。」
ガチ勢も初心者も関係なく、
“誰かと作る”状態を生み出すことを大事にしています。
0→10人:最初の人集めでやったこと
募集チャネル
最初に使ったのは、かなり王道です。
- 学内掲示
- 学内メール
- 口づて(これが意外と強い)
- X(旧Twitter)での軽い告知
- 新入生向けのサークル紹介
活動のベースは Discord にしました。
初期メンバーと増え方
- 初期メンバー:6人
- 最初の1ヶ月:約50人
正直、自分でも増えすぎてビビりました。
「参加のハードル」を下げた工夫
意識していたのは “来る理由を用意する” ことです。
例えば:
- LT会(技術発表)
- 学校・研究・進路相談
- 雑談OKなゆるい会
「入ったら何が得られるのか」が分かると、
人は思った以上に来てくれます。
10→50人:壊れないために決めた3つのこと
人数が増えると、だいたいコミュニティは壊れます。
なので、最初から仕組みで縛ることにしました。
① 連絡はDiscord一本
- 重要連絡はすべてDiscord
- アナウンスは「必要なことだけ」
情報が散らからないだけで、運営コストが激減します。
② 週1回、必ず“対面で集まる”
- 来る人が0人でも部屋は空ける
- 何をやるかはその場で決める
- グダってもOK
「毎週そこに行けば誰かいる」
この安心感は、想像以上に効きました。
③ 活動が見えるログを残す
参加できなかった人にも伝わるように、
- 活動報告チャンネルを作成
- 箇条書きで「決まったこと」「やったこと」を共有
来てない人でも、
「今なにしてるサークルか」が分かる状態
を意識しました。
ツール構成(最低限これで回る)
Discord
- 日常会話
- アナウンス
- 活動報告
構造を整理することを最優先しました。
チャンネル例
# announcements // 重要連絡のみ
# 活動報告 // 箇条書きでログ
# 雑談
# 質問
# プロジェクト-〇〇
Notion
- プロジェクトのタスク管理
- 議事録管理
「あとから参加した人が追いつける」ことを最重視しています。
運営体制:最初から“役割”を分けた
人数が増えてから決めると遅いので、
早めに役割を明確化しました。
「全部代表がやる」状態を避けたのが、結果的によかったです。
成果(1ヶ月でここまでできた)
- サークル内ハッカソンの開催
- ベンチャー企業との共同開発
- 外部大学との連携・交流
人数が増えたから成果が出たというより、
動いている雰囲気が人を呼んだ感覚です。
これから作る人へ:一番伝えたいこと
サークル運営で一番大事なのは、
「完璧な理念」より「毎週続く仕組み」
だと思っています。
- 誰も来なくても部屋を空ける
- 小さくてもログを残す
- 人が増えてもルールを変えない
これだけで、コミュニティは意外と長生きします。
おわりに
この記事が、
- サークルを作りたい人
- 人が集まらなくて悩んでいる人
- コミュニティ運営に疲れた人
のヒントになれば嬉しいです。
次回は
👉 「人数が増えても崩れないTechサークル運営の型」
について書く予定です。