この記事は今後修正の予定があります。ご了承ください。

背景

大文字と小文字をさくっと入れ替えたい。
文字列に大文字が含まれているかさくっと判別したい。
そんなときにさくっと使える関数があるといいなと思い、作りました。

作った関数

bool capital_judge(const char c)

入力した文字が大文字か小文字かを判定します。

入力	return
A〜Z	true
a〜z	false
それ以外	プログラム終了

capital_judge(const_char)

/*  関数名          capital_judge(const char c)
    説明            入力が大文字なら true, 小文字なら false を返す
    使用ライブラリ  なし
    制約事項        入力が大文字、小文字のどちらでもなければプログラムを終了させます。
*/
bool capital_judge(const char c){
    if('a'<=c && c<='z') return false;
    else if('A'<=c && c<='Z') return true;
    else std::exit(0);
}

bool str_cap_judge(const string str)

文字列に大文字が含まれているかどうかを判定します。

入力	return
A〜Z を 1 つ以上含む	true
A〜Z を 1 つも含まない	false
A〜Z、a〜z 以外の文字を1つでも含む	プログラム終了

A〜Z を 1 つ以上含み、かつ A〜Z、a〜z 以外の文字を 1 つでも含む場合はプログラム終了が優先されます。

str_cap_judge(const_string)

/*  関数名          str_cap_judge(const string str)
    説明            入力文字列に大文字が含まれていれば true, 含まれていなければ false を返す
    使用ライブラリ  string
    制約事項        入力にアルファベット以外の文字が含まれていた場合は、プログラムを終了させます。
*/
bool str_cap_judge(const string str){
    for(int i=0; i<str.length(); i++){
        if('A'<=str[i] && str[i]<='Z') return true;
        else if(str[i]<'a' || 'z'<str[i]) std::exit(0);
    }
    return false;
}

char capital_conv(const char c)

入力がした文字が大文字なら小文字に、小文字なら大文字にして返します。

入力	return
A〜Z	a〜z
a〜z	A〜Z
それ以外	プログラム終了

capital_conv(const_char)

/*  関数名          capital_conv(const char c)
    説明            入力が大文字なら小文字に、小文字なら大文字に変換します。
    使用ライブラリ  なし
    制約事項        入力が大文字、小文字のどちらでもなければプログラムを終了させます。
*/
char capital_conv(const char c){
    if('a'<=c && c<='z') return c-32;
    else if('A'<=c && c<='Z') return c+32;
    else std::exit(0);
}

コード中の32という定数は、ASCIIコードにおける大文字と小文字の差です。

ASCII - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/ASCII

'A' のアスキー値が 65、'a' のアスキー値が 97 なので、ちょうどこの差の 32 を足し引きすることで大文字と小文字を変換できます。

string str_cap_conv(const string str)

文字列の大文字と小文字を入れ替えます。
アルファベット以外の文字は、そのままにします。

入力例	return
AbCdEFgh	aBcDefGH
A1b!C@d9	a1B!c@D9

str_cap_conv(const_string)

/*  関数名          str_cap_conv(const string str)
    説明            文字列の大文字と小文字を入れ替えます
    使用ライブラリ  string
    制約事項        アルファベット以外の文字に対しては何もしません
*/
string str_cap_conv(string str){
    for(int i=0; i<str.length(); i++){
        if('a'<=str[i] && str[i]<='z') str[i] -= 32;
        else if('A'<=str[i] && str[i]<='Z') str[i] += 32;
    }
    return str;
}

定数 32 の意味は先程と同じです。

使い方

こんな感じで使います。

capital.cpp

# include<iostream>
# include<string>

using namespace std;

bool capital_judge(const char c);
bool str_cap_judge(const string str);
char capital_conv(const char c);
string str_cap_conv(string str);

int main(){
    char c1 = 'A', c2 = 'a';
    string str1 = "aBc", str2 = "abc";

    cout << capital_judge(c1)   << ", " << capital_judge(c2)   << endl;
    cout << str_cap_judge(str1) << ", " << str_cap_judge(str2) << endl;
    cout << capital_conv(c1)    << ", " << capital_conv(c2)    << endl;
    cout << str_cap_conv(str1)  << ", " << str_cap_conv(str2)  << endl;

    return 0;
}

出力結果

1, 0
1, 0
a, A
AbC, ABC

まとめ

大文字と小文字の変換や抽出は、ASCII値で処理してしまえば簡単ですね。
少し改変するだけで文字列から大文字or小文字のみを抽出したり、アルファベットと数字以外のときにエラー文字or文字列をリターンしたり無視したり、簡単に拡張できそうです。