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[翻訳] iOS 14 標準Webブラウザ対応

Last updated at Posted at 2020-08-04

Preparing Your App to be the Default Browser or Email Client から標準Webブラウザ対応の部分を訳しました。
(2020/08/05 時点のものです)

訳や解釈に問題があったら教えて下さい。


アプリを標準Webブラウザにする設定

iOS 14以降、アプリを標準Webブラウザとして機能させるにはcom.apple.developer.web-browser managed entitlementが必要になる。これはAppleにメール( default-browser-requests@apple.com )を送り、許可を得ることで使えるようになる。

必ず満たさなければならない要件

  • HTTPHTTPSのschemeをInfo.plistファイルに記述する。
  • UIWebViewの使用はできない。
  • アプリ起動時にURLを入力するためのテキストフィールド、インターネット上の関連リンクを見つけるための検索ツール、もしくはキュレートされたブックマークリストを提供する。

HTTPやHTTPSリンクを開くとき

  • アプリは指定されたWebページを必ず直接開き、期待されたWebコンテンツを表示する。予期せぬ場所へリダイレクトしたり、本来のソースコードに指定されていないコンテンツを表示するアプリは、標準Webブラウザの要件を満たしていない。
  • パレンタルコントロールやロックダウンモードのあるアプリは、その目的を遵守するために開くWebページを制限してもよい。
  • フィッシングや、その他の問題が疑われるコンテンツに対して、セーフブラウジングや他の警告を表示してもよい。
  • Webサイトに固有のログイン方法があったとしても、アプリ固有の認証UIを表示してもよい。

補足
ロックダウンモードは、ある目的を実行するために1つもしくは複数のWebサイトのみアクセスを許可するもの。テストやクイズなどで使われる。
セーフブラウジングは、リンクを開く前に、Google Safe BrowsingやTencent Safe Browsingなどのサービスで危険性がないかを調べて、問題があった場合に警告を表示するもの。

標準ブラウザの機能

com.apple.developer.web-browser managed entitlement を使うアプリは以下のことが可能になる。

  • 標準Webブラウザとしてユーザーが選べる。
  • すべてのドメインからページを読み込め、フルスクリプトアクセスができる。
  • WKWebViewでService Workersが使える。

ブラウザの制限の遵守

com.apple.developer.web-browser managed entitlementを持つアプリは、特定のドメインに対して、そのアプリのUniversal Linksであると主張して反応してはいけない。システムはそのような主張を無視する。Universal Linksとして他のアプリを開くことは通常通り可能である。

ブラウザアプリはユーザーのWebブラウジングとして特権的な位置にあるため、個人データへの不必要なアクセスを避ける必要がある。com.apple.developer.web-browser managed entitlementを持つアプリで、Info.plistファイルに以下のキーを使っている場合は審査でリジェクトされる。


PR: iOS 14向けに個人開発のWebブラウザアプリ(6年目)を標準Webブラウザにできるよう、がんばっています!

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