2
3

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

物理シミュレーションツールSOFAの活用【03:Ubuntuへの導入方法と動作確認】

Last updated at Posted at 2025-10-19

この文書では、Ubuntu24.04上で物理シミュレーションツールSOFAを活用する方法を紹介します。

「SOFA: Simulation Opensource Framework Application」は、INRIA(フランスの国立情報学自動制御研究所)が開発したリアルタイム物理シミュレーションの研究・開発のためのオープンソースフレームワークです。
https://www.sofa-framework.org/

SOFAとロボットシミュレーション

ロボットシミュレーションの場合には、剛体モデルでよいので「GAZEBO+ROS」が標準的なシステムと理解しています。以下のQiitaにも、詳しい活用情報がありました。

しかし最近では、以下に示すような「ソフトロボティクス」を目指す研究開発もあり、SOFAのような弾性体を対象としたロボットシミュレーションの需要があり、ROSとの連携を目指して、Ubuntu上でのSOFAの導入を紹介します。

利用環境の注意

オープンソースで公開され、ビルドすることが基本ですが、手軽に利用するためには、バイナリパッケージが便利です。以下のダウンロードページには、「Linux/Windows/MacOS」の3つの環境用に、ダウンロードが可能です。
https://www.sofa-framework.org/download/

ここでは、Ubuntu24.04LTS での利用を想定します。上記のページから最新版(v25.06.00)の、インストーラー形式(.run)をダウンロードして、試してみます。

インストール方法

・作業は端末で行います。インストール先は「/opt」とするので、chmodコマンドで「$ sudo chmod 777 /opt」を実行して、自由に利用できるようにします。
・Ubuntuでダウンロードフォルダを見ると、「SOFA_v25.06.00_Linux-Python_3.12.run」があります。このセットアップファイルを、以下のようにchmodコマンドで実行可能にします。

yos@ub24rd1:~/Download$ ls -l
-rw-rw-r-- 1 10月 19 20:51 SOFA_v25.06.00_Linux-Python_3.12.run
ryos@ub24rd1:~/Download$ chmod +x SOFA_v25.06.00_Linux-Python_3.12.run 
ryos@ub24rd1:~/Download$ ls -l
-rwxrwxr-x 1 10月 19 20:51 SOFA_v25.06.00_Linux-Python_3.12.run

・このrunファイルを、「$ ./SOFA_v25.06.00_Linux-Python_3.12.run」として、実行します。
・インストール用ツールが起動して、「SOFA v25.06.00 Setup」が表示されます。以下の通りに進めます。
Welcome:Next>
→ Installation Folder:/opt/SOFA/v25.06.00 + Next>
→ Select Components:すべて選択 + Next>
→ Ready to Install:Install
→ Creating Maintenance Tool:Next>
→ Finished the SOFA v25.06.00 Setup:Finish

動作確認の方法

インストール先「/opt/SOFA/v25.06.00」の、コマンドが保存されたフォルダ「bin」に移動して、コマンド「./runSOFA」で起動します。

これでSOFAのGUIツールが起動し、SOFAのロゴと白いサイコロが表示されたら、起動成功です。

デモ用スクリプトファイルは、「/opt/SOFA/v25.06.00/share/sofa/examples/Demos」の中にあるので、File → Open Simulation で選択して開きます。

今後は、SOFAの活用方法を検証して、紹介したいと思います。

2
3
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
2
3

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?