はじめに
12月にLITALICOのデザイナーとして入社しました、@Shiba_6です。アドベントカレンダーへの執筆は初めてなので、少し緊張しています。
入社してまだ1ヶ月足らず、業界知識やLITALICOでのプロジェクトの進め方や組織の文化を絶賛インプットしている最中です。
今回は、私のキャリアの経緯と、「30名規模のスタートアップ」から「大規模企業であるLITALICO」 へ飛び込んで感じた、プロダクトへの向き合い方の違い、そしてこれからの挑戦についてお話しできればと思います。
情シスからUIデザイナーへ
略歴
・新卒: 建設系企業(情報システム部門)/ 約4年半
・2社目: 受託+プログラミングスクール(UIデザイナー)/ 約4年
・3社目: LITALICO 児童領域SaaS(UIデザイナー)/ 現在
私のキャリアの始まりはデザイナーではなく、PCのセットアップやヘルプデスク、社内へのシステム導入やそれに伴うマニュアル作成をメインとした情シスでした。
この情シス時代に、「どうすれば人が迷わず、スムーズに情報を理解し、システムを使えるか?」 と考える機会が多くありました。特にマニュアル作成で、「情報の見やすさ」「使いやすさ」にこだわるうちに、UIやUXデザインに興味を持ちました。
そして、UIデザイナーにキャリアチェンジ。
2社目(前職)は30名ほどのスタートアップ企業で、クライアントワークや自社プロダクトのUIデザインを担当しました。部門の壁が薄く、よく言われる 「文化祭前夜」のように皆で協力して事業を成長させていく環境は、とても刺激的でした。
「成長を止めない」ための転職と軸
UIデザイナーとしてキャリアを重ね、自社プロダクトの専任担当を任されるようになったことで、私の中で「プロダクトをどう成長させるか」という視点がより強くなっていきました。
しかし、少人数のスタートアップでは、どうしても短期的な施策が優先され、本質的なUX改善にリソースを割けないという「ユーザーにとってより良い体験の実現」や「プロダクトの本質的な改善」が後回しになる機会が増えてきました。
この経験から、「もっとプロダクトとユーザーに深く向き合いたい。そして、ユーザーの本質的な課題や社会課題を解決できるようなプロダクトを作りたい。」という思いが強くなり、転職を決意しました。
転職で叶えたかったこと
「社会課題の解決」と「人生への寄り添い」
単に便利なツールを作るだけでなく、プロダクトを通じて根深い社会課題を解決したい。そして、人の人生のターニングポイントや、日々の歩みに長く寄り添えるような事業に関わりたいと考えていました。
「toB SaaS」への挑戦
前職までのtoC(一般ユーザー向け)での経験を活かしつつ、業務フローの改善や複雑な課題解決が求められる「toB領域」のデザインに挑戦したいという知的好奇心がありました。
「デザイン組織」としての専門性
前職ではほぼ1人デザイナーであったため、デザイナー組織というものがなかったので、「組織としてデザインの価値をどう定義し、どう事業に貢献していくのか」を考えられる環境で、デザイナーとしての専門性を引き上げたいと考えました。
なぜスタートアップからLITALICOへ?
LITALICOを知る前は、「障害福祉業界で子供向け教室」を展開しているイメージでしたが、エージェントからの紹介で、その事業領域が児童から成人、そして老後まで、多岐にわたるデジタルサービスも展開していることを知りました。
私がLITALICOを選んだ理由は、その 「社会への影響力」と「デザイナーの活躍の幅」 です。
社会課題解決へのインパクト
LITALICOが扱う領域は、まさに日本の抱える大きな社会課題。プロダクトデザイナーとして、その課題解決の最前線に立てることに大きな魅力を感じました。
デザイン組織と多様な挑戦機会
プロダクトデザインだけでなく、マーケティング、メディア、冊子など、デザイナーが活躍できる領域が非常に広いこと。
また、「デザイナーという枠に留まらなくても良い」というカジュアル面談での言葉が印象的でした。今後、自分の中で増えていくであろう将来的にやってみたいことが、LITALICO内なら見つけられる環境なのではないかと感じました。
入社1ヶ月で感じたギャップと学び
前職のスタートアップは、スピード感とフットワークの軽さが魅力でしたが、LITALICOに入社して、その組織の構造とデザインの進め方に大きな違いを感じています。
「ユーザー体験」を考えるのは、デザイナーだけじゃない
エンジニアや他職種のメンバーも「どうすればユーザーがもっと便利になるか?」を自分事として深く考えています。
全員がプロダクトに向き合い、職種の垣根を超えて「もっと良くしたい!」という熱い思いを持って議論できる環境があります。チームでプロダクトを育てている感覚は、大規模組織ならではであると感じます。
ユーザーの声(VoC)を元に改善できる環境
ユーザーの声を聞く機会はあっても、それをプロダクトの改善に繋げる議論の場や余裕を作ることが難しかった前職とは違い、ユーザーの声(VoC)を共有される仕組みがあり、それに対して「どう応えるべきか」を真剣に議論する流れが当たり前に存在しています。
時には厳しい声もありますが、それはプロダクトへの期待の裏返し。「生の声」をスルーせず、それを元に議論を尽くして改善していける環境は、プロダクトデザイナーとして幸せなことだと感じています。
LITALICOでは「より深くユーザーに向き合った」プロダクト作りをすることに挑める環境だと思います。
これから挑戦したいこと
入社したばかりではありますが、LITALICOという大きなフィールドで、まずは以下の2点に向き合いたいと考えています。
1. 「使いやすさ」の先にある、支援の質の向上
私が担当する児童領域の事業所向けのSaaSは、支援現場の職員の方々や、保護者の方々の日常に密着するプロダクトです。 日々の煩雑な業務をデザインの力を加えることで、職員の方々がもっと目の前のお子さまと向き合う時間を創出したい。現場の深い課題を一つひとつ理解し、チームの皆さんと共に「本当に求められている体験」を形にしていきたいです。
2. 「選ばれ続けるプロダクト」をデザインで支える
「LITALICOのプロダクトがあるから、安心して支援ができる」と思っていただける施設を増やしていきたいです。 プロダクトの信頼性をデザインで担保し、使い続けていただくことで、結果としてお子さまへの支援の質が向上していく。そんな良いサイクルを支えるデザイナーになることが今の私の目標です。
LITALICOのミッションを、デザインの力で具現化できるよう、これから精一杯頑張ります💪