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AIは質問をどう理解している?
AIは人間のように「考えて」答えているのではなく、膨大な文章を分析して「単語同士のつながり」や「よく出るパターン」を記憶しています。
質問も、例えば「今日の天気は?」なら「今日の」「天気」「は」「?」と分解し、その単語の並びから「晴れ」「曇り」など、よく使われる答えを“予測”して選びます。意味そのものを理解しているのではなく、「どんな言葉がよく続くか」を計算で選んでいるのです。 -
答えを作る仕組み
AIは質問の意味を完全に理解してから答えを作るのではありません。「文脈」を頼りに、一つずつ“次に来そうな単語”を選び、少しずつ文章を積み上げて答えを作ります。このやり方は「自己回帰」と呼ばれます。質問→ヒントにできそうな単語予測→それがヒントになってさらに次の単語予測…という手順です。 -
なぜ同じ質問でも答えが毎回違うの?
AIが次に来る単語を選ぶときは、「確率的」に“サイコロを振る”ように選んでいます。例えば、「今日は天気は?」→「晴れ」になる確率70%、「曇り」30%といった感じです。
だから、同じ質問でも毎回「ランダム」に違う答え(単語や文章の流れ)が選ばれて、少しずつ違う結果になるのです。
この仕組みにより、AIの答えに“気まぐれ”が生まれ、自然な会話に近いバリエーションが出るようになっています。
また、AIの設定(温度パラメータなど)や、使われているAIモデルの種類・バージョンの違い、過去のやり取り(履歴)も答えに影響します。
- AIとの上手な付き合い方
AIは「意味を理解する」のではなく、「最も出やすい単語」を確率的に予測している、と知っておこう。
答えが毎回違うことで、本物の会話っぽさや多様なヒントをもらうことができる。
一方で、同じ内容なのに答えが揺れることもあるので、「なぜこの答えになった?」と自分で考え、必要に応じて複数回試したり他情報と照らし合わせよう。
- まとめ・高校生へのメッセージ
AIは便利なツールだからこそ、
「なぜ違う答えになるのか」を知ることで、正しい使い方・見抜く目を持つことが大切!
全部AI任せにせず、道具として批判的・積極的に活用していきましょう。
この記事はQiita初級者~高校生にも理解できるように書いています。同じ質問をAIにしたときは、「サイコロ(ランダムサンプリング)の要素」が入っている、と意識してAIと上手に付き合ってください。
もっと詳しく知りたい方は私のブログもぜひご覧ください