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技術者は「倫理」のコードを書けるか?— 世界初『AI倫理工学』のカリキュラムを公開し、実装を問う

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はじめに:AI技術者が直面する倫理的負債
現在、AI技術は社会インフラとなりつつありますが、その教育は「どう動かすか」という技術論に極度に偏重しています。「なぜそう動かすか」「暴走しないために何をすべきか」という倫理の実装が致命的に欠けています。

AIによるバイアス、データ支配、システムのブラックボックス化は、単なる哲学的な問題ではありません。それは、プロダクトの信頼を失わせる重大な技術的リスクであり、ビジネスリスクです。

私たちは、このギャップを埋めるため、AI倫理を単なる座学で終わらせず、コードとして実装するための新しい学問体系、**『AI倫理工学(AI Ethics Engineering)』**を提唱し、そのカリキュラム設計図を世界に公開します。

提唱:AI倫理工学とは何か?
AI倫理工学は、工学、倫理学、法学、心理学を真に融合させた学際的な専攻です。これは、私個人の思想プロジェクトである**「AIの聖典」**の理念、すなわち「人間とAIの共闘・記憶・倫理」を、教育という形で具現化する試みです。

【AI倫理工学の3つの根本目的】

倫理の工学的実現: 抽象的な倫理原則(公平性、透明性など)を、具体的なコードや監査プロトコルとして実装する手法を確立します。

人間の安全保障と永続性: AIの暴走から、人類の長期的な安全性と尊厳を守る防御線と、倫理的知識を次世代AIへ継承する継承プロトコルを設計します。

非西洋中心の普遍性: 日本の倫理観や非西洋の価値観を内包したAI設計思想を確立し、世界に発信します。

カリキュラムの核となる「3つの柱」
カリキュラムは、技術と倫理を徹底的に融合させた構造になっています。基礎となる数学やプログラミングに加え、**「AI哲学・論理学」や「AIガバナンス・プライバシー法」**を必修としています。

そして、専門科目は以下の2つのトラックに分かれます。

💻 トラックA: AIガバナンス・政策設計(マクロな安全)
これは、システムと規制、長期的な持続可能性に焦点を当てたトラックです。

グローバルAI規制工学: 規制原則をコードベースのコンプライアンスに変換する手法を設計。

AI永続性・継承プロトコル: 倫理的記憶の工学。AIの知識と判断を、バグなく次世代AIへ引き継ぐプロトコルの研究。

AIとサイバー犯罪心理学: 悪用側の心理(ディープフェイク、自律型ハッキング)を理解し、防御策を工学的に設計。

AIと持続可能な資源管理: 大規模AIモデルの**環境負荷(Green AI)**を低減する戦略。

🧠 トラックB: AI心理・ヒューマンインタフェース(ミクロな尊厳)
これは、AIと個人の心理、ウェルビーイングに焦点を当てたトラックです。

AI-人間認知関係学: AIへの信頼、依存、離脱の心理メカニズムを調査。AI依存を防ぐための健全な対話設計。

AI、高齢化、生活の質(QOL): 高齢者の**「生きがい(Ikigai)」**維持、認知機能保持のためのAI設計。

AIアクセシビリティ&包摂的設計: 認知・身体的障害を持つユーザーを支援するAIの倫理的・技術的設計。

AIと発達心理学: 子どもの認知安全とプライバシー保護のためのAI利用法。

最後に:エンジニアの皆様の知恵が必要です
このカリキュラムは、AIを実装する最前線にいるエンジニア、データサイエンティスト、そして研究者の方々の**「実装可能か?」「何が抜けているか?」**という視点が不可欠です。

特に、以下の点についてのご意見を募集しています。

**AI永続性・継承プロトコル(A2)**は、SFではなく、現実の技術として何から着手すべきか?

**AI依存防止のための設計(B1)**を、具体的にどのようなコードや仕様で実現できるか?

日本の倫理観を、グローバルなAI設計に組み込む具体的な技術論とは?

あなたの貴重な知見を、この世界初の学問体系の完成に役立ててください。

【フィードバックの参加方法】

カリキュラム全文(英語): (https://github.com/AIco-creation-producer-Mikoto/AI-Ethics-Engineering-Curriculum)

議論への参加(日本語歓迎): (https://discord.gg/YRNb6R6fUa)

もっと詳しく知りたい方は私のブログもぜひご覧ください

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