AWS Certified AI Business Strategist とは?
既にご存じの方も多いと思いますが、2026年9月に公表されたAWSの新しいAI系認定試験です。
従来の Foundational, Associate, Professional, Specialty とは別の Business という区分になります。
どんな認定資格なのか?
公式の試験ガイドの冒頭には以下のように記載されています。
AWS Certified AI Business Strategist (AIB-C01) 試験は、自社または顧客に対して、AI イニシアチブを評価・推進し、組織全体へスケーリングする役割を担う個人を対象としています。この試験では、AI の能力をビジネス成果へ結び付ける力、責任ある AI 慣行を確立する力、組織全体で AI の導入を推進する力が受験者に備わっていることを検証します。
さらにはこういう記述もあります。
この試験の対象者は、自社または顧客に対して、AI イニシアチブを評価・推進し、組織全体へスケーリングする役割を担うビジネス担当者です。受験対象者は技術チームと連携して業務に携わっていますが、自ら AI ソリューションを構築することはありません。
生成AIの活用は官民問わず喫緊の課題ですが、正に今必要とされている組織への導入や推進の担い手のための試験と言えそうです。
いわゆる超上流や源流という奴ですね(´・ω・`)
受験者(私)について
あるエンタープライズ組織(従業員数万人規模)のCCoE Leadで、非エンジニアです。
組織のクラウド利用の全体方針策定、セキュリティとガバナンスの確保、移行システムの選定および移行支援、会計処理、FinOps、クラウド人材育成などを担当しています。
FinOpsをやりますのでマネコンは触りますが本番ワークロードの実装やコーディングは外注です。
担当エンジニアと同じ目線で円滑に会話が出来るよう、CLF、SAA、SAPの資格を取得済みです。
なぜ受験しようと思ったのか?
一番の理由はAWS初のビジネス区分の試験だからです。
企画担当者や営業職などの非エンジニア向けの試験としてはCLFも該当するかもですが、基本的にはエンジニアとコミュニケーションを取るためのもので、ビジネス領域そのものの試験ではありません。
ビジネス領域の認定試験といえばIPAのITストラテジストぐらいしかない認識ですが、それも無くなってしまいます。このタイミングで自分の職務領域の認定試験がAWSから公表されたので「これは受けねば」という気になりました。
また自分の所属する組織においてもAIによってどう組織や業務を変革していくかということが課題になっており、もしかするとキャリアにも関わってくるかもと思ったのもあります。
勉強に用いた教材(9月30日追記)
AWS公式の問題集
CloudTech 問題集100問
関連するAWSドキュメント(CAF、Well-Architected の Responsible AI Lens あたり)
受験の感想
正規の試験は130分ですが、現在はβ試験ですので180分で75問というSAPと同じ長丁場です。
内容について詳細を語ることは禁じられていますので割愛しますが、一言で言えばビジネス領域のSAP試験だ思いました。
SAPは問題文から与えられた要件や制約を適切に理解し、最も適した実装を判断できるかが問われる試験だと理解していますが、AIBもSAP同様に問題文からビジネス上の課題や制約は何かを読み取り、それを解決するアクティビティはどれかを選ぶ試験だという印象を受けました。
難易度的にはSAAぐらいかなあと思いましたが、自分はビジネス領域の住人ですので、ドメイン外となるエンジニアの方にはもっと難しく感ずるかもしれません。
試験結果
いちおう合格しました( ̄▽ ̄;)
https://x.com/Seria_GovCloud/status/2104958517547507879
自分の担当領域の試験なのにSAPより点数が低いのはもにょる。精進が足りませんね。
その他(9月30日追記)
このAWS AIBはAWSの認定資格ではありますけど、AWSのサービスをどう使うかという問題はほとんど無く、組織へのAI導入に関して普遍的に共通する内容です。
むしろIPAがこういう試験出すべきじゃ?と思ったりもしました(´・ω・`)
ですので、AWSに詳しくなかったりクラウド利用に携わっていない方であっても、自団体の生成AIの導入や活用に関与している方であれば是非取得していただきたい資格だと思いました。
この記事が今後受験される方の一助となれば幸いです。