はじめに
最近、Codex CLIが出て、ChatGPTに課金している人は使えるようになりました!
私はClaude Codeを一時期使っていましたが、ChatGPTとClaude両方の課金で金銭的に厳しい状況だったため、Codex CLIの登場で歓喜しています!!
ところで皆さん、Codex CLIを使っていて思ったことはありませんか?
どうやったら過去の会話の続きから始められるのだろう、
どうやったら使わなくなった会話を消せるのだろうと。
ということで本記事では、過去の会話(Session)の続きから始める方法と
過去の会話を削除する方法を紹介します!!
Codex CLI ― コマンド一覧(日本語訳)
まずは
codex -h
と実行すると出てくる、Codex CLIのコマンド一覧を確認してみましょう。
ここにあれば、それを実行すればいいだけですね!!
(メモがてら全て載せているのでとても長いです。結論だけ知りたい人は目次で飛んでくださいm(_ _)m)
使用法(Usage)
codex [OPTIONS] [PROMPT]
codex [OPTIONS] [PROMPT] <COMMAND>
コマンド一覧(Commands)
| コマンド | 説明 |
|---|---|
| exec | Codex を非対話モードで実行する(エイリアス: e) |
| login | ログイン情報を管理する |
| logout | 保存された認証情報を削除する |
| mcp | 【実験的】Codex を MCP サーバーとして実行し、MCP サーバーを管理する |
| mcp-server | 【実験的】Codex MCP サーバーを(stdio トランスポートで)実行する |
| app-server | 【実験的】アプリケーションサーバーを実行する |
| completion | シェル補完スクリプトを生成する |
| sandbox | Codex が提供するサンドボックス環境でコマンドを実行する(エイリアス: debug) |
| apply | Codex エージェントが生成した最新の差分(diff)を git apply としてローカル作業ツリーに適用する(エイリアス: a) |
| resume | 以前のインタラクティブセッションを再開する(デフォルトではピッカーを開く。--last で直近のセッションを再開可能) |
| cloud | 【実験的】Codex Cloud 上のタスクを閲覧し、ローカルに変更を適用する |
| features | 機能フラグを確認する |
| help | ヘルプメッセージを表示する(特定のサブコマンドにも対応) |
引数(Arguments)
| 引数 | 説明 |
|---|---|
[PROMPT] |
オプション。セッション開始時に使用するプロンプトを指定できる。 |
オプション(Options)
| オプション | 説明 |
|---|---|
-c, --config <key=value> |
設定ファイル ~/.codex/config.toml の値を上書きする。ドット区切りキー(例: foo.bar.baz)でネストされた値を指定可能。値は JSON として解釈される。パースに失敗した場合は文字列として扱われる。 |
--enable <FEATURE> |
機能を有効化する(複数指定可)。-c features.<name>=true と同等。 |
--disable <FEATURE> |
機能を無効化する(複数指定可)。-c features.<name>=false と同等。 |
-i, --image <FILE>... |
初期プロンプトに添付する画像を指定する(複数可)。 |
-m, --model <MODEL> |
使用するモデルを指定する。 |
--oss |
ローカルのオープンソースモデルプロバイダを使用するための簡易フラグ。-c model_provider=oss と同等で、ローカル Ollama サーバーが起動しているか確認する。 |
-p, --profile <CONFIG_PROFILE> |
config.toml 内のプロファイルを指定し、デフォルト設定として使用する。 |
-s, --sandbox <SANDBOX_MODE> |
モデルが生成したシェルコマンドを実行する際のサンドボックスポリシーを指定する。 使用可能な値: read-only・workspace-write・danger-full-access
|
-a, --ask-for-approval <APPROVAL_POLICY> |
モデルがコマンド実行前に人間の承認を求めるタイミングを設定する。 可能な値: - untrusted: 安全なコマンドのみ自動実行し、それ以外は承認を求める- on-failure: 実行失敗時のみ承認を求める- on-request: モデルが必要と判断した時に承認を求める- never: 一切承認を求めない |
--full-auto |
サンドボックス付き自動実行のショートカット。(-a on-failure, --sandbox workspace-write と同等) |
--dangerously-bypass-approvals-and-sandbox |
すべての確認やサンドボックスを無視してコマンドを即実行する。極めて危険であり、外部で安全が保証されている環境以外では使用禁止。 |
-C, --cd <DIR> |
Codex に指定ディレクトリを作業ルートとして使用させる。 |
--search |
Web 検索機能を有効化する(デフォルトでは無効)。有効時には web_search ツールが利用可能。 |
-h, --help |
ヘルプを表示する(詳細は --help を併用)。 |
-V, --version |
バージョン情報を表示する。 |
過去の会話(Session)の続きから始める方法
はい!お疲れ様でした!見つかりましたかね??
実は、過去の会話の続きから始める方法は上のながーーい出力の中にありました。
正解は
codex resume
です!!
これを実行すると、
Resume a previous session
Type to search
Created Updated Conversation
> 1 day ago 21 hours ago (会話の内容)
2 days ago 15 hours ago (会話の内容)
というように過去の会話の履歴を選択できます。
選択すると、その続きからまた会話を始めることができます!
ちなみに、--last オプションを使えば、直近のセッションを即再開することも可能です。
ということで、過去の会話の続きから始める方法はわかりましたね。
過去の会話を削除する方法
では、要らなくなった過去の会話を削除するにはどうすればよいのでしょうか。
これは上の出力結果には載っていませんでした。
つまり、まだ公式でターミナル上から削除するコマンドは無いようです。
じゃあ諦めるしかないか、、、
いや、そんなことはありません!!
実は、デフォルトでは皆さんのホームディレクトリ直下に.codexというディレクトリがあり、その中にsessionsというディレクトリがあります。
この中に過去の会話が記録されているのです。
そのため、
sessionsの中の該当ファイルを削除すれば、過去の会話を削除することができます。
具体的には、以下のようなディレクトリ構造です。
ディレクトリ構造
| OS | デフォルトパス |
|---|---|
| macOS / Linux | ~/.codex/sessions/ |
| Windows | C:\Users\<ユーザー名>\.codex\sessions\ |
2025年10月23日に作成したセッションが保存されている場合、
ディレクトリ構造は次のようになっています。
macOS / Linux の場合
~/.codex/
└── sessions/
└── 2025/
└── 10/
└── 23/
├── 2025-10-23T01-45-33Z.json
├── 2025-10-23T03-12-10Z.json
└── 2025-10-23T05-09-55Z.json
Windows の場合
C:\Users<ユーザー名>.codex
└── sessions
└── 2025
└── 10
└── 23
├── 2025-10-23T01-45-33Z.json
├── 2025-10-23T03-12-10Z.json
└── 2025-10-23T05-09-55Z.json
あとは、消したいファイルをエクスプローラーやターミナルから削除すれば、過去の会話を削除することができます。
まとめ
本記事では、Codex CLIの過去の会話を扱う2つの操作について紹介しました。
1. 過去の会話の続きから始める方法
codex resume
# または
codex resume --last
2. 過去の会話を削除する方法
Codex CLI には現時点で 削除用のコマンドが存在しません。
代わりに、ローカルに保存されているセッションファイルを手動で削除します。
| OS | デフォルトパス |
|---|---|
| macOS / Linux | ~/.codex/sessions/ |
| Windows | C:\Users\<ユーザー名>\.codex\sessions\ |