はじめに
本記事では Power Automate で初心者がよくつまずきやすい
「条件分岐」 についてわかりやすく解説していきたいと思います。
条件分岐とは??
Power Automate の条件分岐は
「もし○○なら~、そうでなければ~」
というIF文のようなものです。
結果は「はい(true)」と「いいえ(false)」に分かれ
それぞれに異なるアクションを設定できます。
条件分岐のアクション追加は「コントロール」内にある「条件」を使用します。
よくあるつまずきポイント
① 比較対象の型が違う
例:"5"
(文字列)と 5
(数値)を equals で比較して false になる
解決法:int()
や string()
を使って型を変換し、統一させる
equals(int(値), 5)
数値型に統一して比較が行えるようになります。
② 空欄(null)の比較がうまくいかない
例:空欄チェックで equals(値, '')
と書くと動かないことがある
解決法:empty()
を使用して値が 空であるかどうかを判定
させます
empty(値)
③ 複数条件を組み合わせたい(AND / OR)
例:「部門が 営業
かつ ステータス が 承認済み
」のような条件が書けない
解決法:and()
または or()
を使う
and(equals(部門, '営業'), equals(ステータス, '承認済み'))
おまけ:よく使う条件式チートシート(コードブロック)
equals(値1, 値2) // 値が等しい
not(equals(値1, 値2)) // 値が等しくない
contains(値, '文字列') // 特定の文字列を含むか
empty(値) // 値が空かどうか
and(条件A, 条件B) // 両方の条件を満たす
or(条件A, 条件B) // いずれかの条件を満たす
まとめ
Power Automateを使い始めたばかりの頃は、「条件分岐」でつまずくことも多いですが
今回紹介したポイントを押さえておけば、実務でも十分に対応できるようになります。
今後さらに複雑なフローを作るときの土台として
ぜひ今回の内容を役立てていただければ嬉しいです。