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国立天文台SMOKAからfitsファイルをダウンロードし、表示-1

Last updated at Posted at 2020-08-31

 世界中の天文台観測データは、観測後一定期間ののち、fitsというファイルでダウンロードできるそうです。fits以外のデータもあることでしょう。
 そこで、fitsデータ処置のためしに、国立天文台のSMOKAに登録されている「すばる望遠鏡」による画像をダウンロードして表示させてみました。
 世界中にfitsデータは大量にあるので、新発見につながるかもしれないので、いろいろチャレンジしてみます。

#1 SMOKAに登録する
 SMOKAの利用には、ユーザー登録が必要です。
 メールアドレスや用途、自分の立場、希望アカウント名などを入力すると審査後に登録内容がメールで送られてきます。
 一晩待つくらいの気持ちで待ちましょう。

 データを利用したら謝辞を記してくださいとあるので、忘れないように。
1-1.jpg

#2 さっそくSMOKAからダウンロード
 慣れるまではシンプル検索が便利でしょう。
2-1.jpg

#3 データを選びます
 試しに、すばる望遠鏡の「Suprime-Cam」を選び、「Go」をクリックします。
3-1.jpg

#4 データ一覧が表示されます
 メシエ先生に敬意を表して「M16」を選びます。
4-1.jpg

#5 Thumbnail imagesとShot image
 データを選ぶと、次の画面になります。
 ここでは、「Thumbnail images」と「Shot image」があります。
5-1.jpg

##Thumbnail imagesから選ぶ方法
 「Thumbnail images」の「VIEW」をクリックすると、次のような感じに、サムネイルが表示されます。
 そして、カーソルで画像をポイントするとNoが表示されるので、気に入った画像をメモしておきます。
5-2.jpg

 しかし、「Shot images」を使う方法のほうが便利でしょう。

##Shot imagesから選ぶ方法(お勧め)
 「Shot images」の「VIEW」をクリックすると、次の画面が表示されます。
5-3.jpg
 「Thumbnail images」とは異なり、対象がばらばらにならずに、確認できます。
 FrameIDは、上位部分と下位桁が表示されます。
 こちらのほうが便利そうなので、こちらにします。教えていただいた先生、ありがとうございます。

#6 ダウンロードする画像ファイル
 前の画面に戻って、スクロールさせて下の方を表示させて、メモしたデータにチェックを入れます
 6-1.jpg

#7 データのリクエストを行います
 「Datarequest(for 1-1000)」をクリックします。
7-1.jpg

#8 「Data Request Form」画面になります
 少し下にスクロールし、「Your Account」を記入し、「Media type」は「FTP」でよいでしょう。fitsファイルを10個選んだので、「Data Compression」は「zip」圧縮がよいでしょう。
「Requested FrameID」が正しいことを確認して、「Are you ok?」の「OK」ボタンをクリックします。
8-1.jpg

#9 受付け完了画面が表示されます。
 この画面は、消してしまっても構いません。
9-1.jpg

#10 メールが届く
 ファイルのダウンロード方法が以下のタイトルのメールで届くので、ダウンロードします。
10-1.jpg

 ブラウザがftpに対応していれば、そのまま「ftp://・・・・」をクリックします。もし対応していなければ(クリックすればわかるので)、ftpツールを利用してください。
10-2.jpg

 ダウンロードの際には、メール内の「user」と「password」をそれぞれ「ユーザー名」と「パスワード」に入力します。

#11 ダウンロードします。
 ファイルの一覧より、すべてダウンロードします。
11-1.jpg

#12 zipファイルを解凍します。
 ダウンロードしたファイルの「****.zip」の中にfitsファイルが入っています。解凍すると、次のように、先ほど選んだfitsファイルが現れます。
12-1.jpg

#13 さっそく表示
 では何を使って表示するか。ネット等で探っていくと、DS9というのがよさそう。
https://sites.google.com/cfa.harvard.edu/saoimageds9
13-1.jpg

#14 インストールと起動
 Linux版のほうがよさそうなのですが、とりあえずWindows版をインストール。
 そして、無事に起動。
14-1.jpg

#15 fitsファイルを開く
 fileメニューの「開く」(または「open」)で、先程のfitsファイルのどれかを指定すると、無事にオープンします。
15-1.jpg

 しかし、何も見えない。
 何度やっても、ほかのファイルでも同じ。
 気を取り直して、とりあえず、「zoom」ボタンで「zoom fit」。おぉ!星が出てきた。
15-2.jpg

 もしかして、波長の問題か?
 「color」ボタンで「he」を選ぶと、星雲らしく見えてきた。
15-3.jpg

 そして、これも教えていただいたのですが、「scale」ボタンで「zscale」を選ぶと、よく見えること感動このうえない。「zscale」のまま「linear」以外を選んでも、いろいろ楽しい。
15-4.jpg

 これからが楽しみという気持ち満載です。(^^♪

#16 近未来
 Pythonで利用できる天文関係ライブラリがあるという。
 波長ごとの色付けなど、がんばってみよう。


国立天文台SMOKAからfitsファイルをダウンロードし、表示-2
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