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国立天文台SMOKAからfitsファイルをダウンロードし、表示-2

Last updated at Posted at 2020-11-03

 前回「国立天文台SMOKAからfitsファイルをダウンロードし、表示-1」では、次はPythonにチャレンジとしたのですが、Windowsではうまくいかなかったので、Ubuntu環境を作りました。

#1 結局、Ubuntu
 Ubuntuで動かしてみたので、そのレポートです。

#2 WindowsコマンドプロンプトでDS9を動かす
 瞬間的にエラー。深く追求すれば動くのだろうけど、Windowsで動かすことは、あっさりあきらめることにします。
2-1.jpg

#3 仮想マシンの構築
 DS9のホームページを見ると、Ubuntu18に対応しています。パソコン1台をこれ用にする財力はないので、少し使ったことのあるOracleVMを使うことにします。
 私は、Ubuntu20ほかを入れていたので、そのまま仮想マシンを追加します。ほかの仮想マシンソフトでもよいでしょう。
 Ubuntu18のISOはTLSとし、私は日本語版をインストールしました。
 では、OracleVMを起動して、「新規」ボタンをクリックします。

3-1.jpg

 OracleVMのインストール方法は、ネット上にありふれているので、自分のポイントだけ記しますと、仮想マシンの名前は、Ubuntu18Astroにしてみたのですが、ちょっと恥ずかしい。

3-2.jpg

 自機はメモリ16GBなので、そのうち5GBを割り当て、SSDを使っていてもハードディスクとの表示のままなのはいつ変わるのだろうと思いつつ、40GBを割り当てました。

3-3.jpg

 仮想マシンの構築が完了したら、Ubuntuのインストールの準備は完了です。
 電源オフ状態になります。

3-4.jpg

#4 UbuntuOSの仮想マシンへのインストール
 OracleVMの「起動」ボタンをクリックします。
 起動ハードディスクには、ダウンロードしたUbuntu18のISOファイルを指定します。
 このあたりのインストール方法も、ネット上にありふれているので割愛です。

4-1.jpg

 無事にUbuntuが起動しました。

4-2.jpg


#5 DS9のインストール
 続けて、「Ubuntuソフトウェア」を選びます。

5-1.jpg

 そして、検索マークのボタンをクリックします。

5-2.jpg

 検索窓に「ds9」を記入します。
 あるではないですか! ワォ、Ubuntuわかってる!

5-3.jpg


 DS9のアイコンをクリックし、「インストール」ボタンでインストールします。

5-4.jpg


 認証要求には、Ubuntuインストール時のパスワードを入力します。

5-5.jpg


 しばらくすると、DS9の起動画面になります。
 そして、「起動」ボタンで起動します

5-6.jpg


 無事に起動しました。
 それも、嬉しいことに日本語です。

5-7.jpg

 右上の赤の×をクリックして、いったん終了します。

#6 「端末」をお気に入りに入れる
 DS9同様にUbuntuソフトウェアで「端末」を探し起動します。
 起動したら、左側のお気に入りのところで「端末」をクリックし、お気に入りに入れておくと便利です。
 「端末」は、Windowsのコマンドプロンプトに似たもので、Linuxでは、一般的にterminalというものです。

#7 Windows上のファイルとの共有
 UbuntuとWindowsでファイルを共有できると、とかく便利なので、共有のフォルダーを作ります。
 不要な人は、作らなくてもよいでしょう。
 ざっと作り方を解説しますが、試行錯誤の部分もありました。同じやり方でうまくいくとは、言い切れない気がしています。m(__)m
 OracleVMの「デバイス」→「共有フォルダー」→「共有フォルダー設定」メニューを選びます。
 次の画面の、
・「フォルダーのパス」は、共有するWindows上のフォルダーのことです。私は、マイドキュメントにlinフォルダーを作り、それにしました。linフォルダーには、ダウンロードしたfitsファイルを置いてあります。
・「マウントポイント」は、Ubuntuから見るフォルダー名を指定します。
・「自動マウント」と「永続化」もチェックしておくとよいです。

7-1.jpg

 「OK」ボタンをクリックします。
 次に、「デバイス」→「Guest Additions CDイメージの挿入」メニューを実行します。
 CDイメージは、先のUbuntuのISOを指定します。

7-2.jpg

 すると、Ubuntuデスクトップに「sf_lin」が表示されます。VBox云々のフォルダーも表示されますが、気にしないでおきましょう。

7-3.jpg

7-4.jpg

 sf_linフォルダーを開くと、Windowsで置いておいたファイルが見えます。
実は筆者は、Ubuntuの「home」の下に「astro」というフォルダーを作り、そこに、「sf_lin」フォルダー内のfitsファイルをコピーしました。

7-5.jpg

7-6.jpg

7-7.jpg

#8 「端末」で、fitsファイルを確認する
 念のため、「端末」でもastroフォルダー内のファイルをlsコマンドで確認してみます。

8-1.jpg

 しっかりあります。

#9 「端末」からDS9を起動してみる。
 Windowsではうまくいかなかったやり方です。
 「端末」を使います。
 まずはどんなパラメータが使えるのかを調べてみます。

9-1.jpg

 うぉっとぉ、「-help」で表示されると思ったのですが、ちょっと失敗した。失礼。
 ds9とだけ打って、DS9を起動し、ヘルプを見てみます。

9-2.jpg

 「ヘルプ」→「Reference manual」メニューを実行します。

9-3.jpg

 ちょっと下げると、「Command Line Option」というのがあります。

9-4.jpg

 「Command Line Option」をクリックすると、うまい具合に「fits」というのがあります。

9-5.jpg

 fitsをクリックします。
 すると、パラメータ一覧が表示されます。

9-6.jpg

#10 今度こそ起動
 では、いちばん簡単そうなのを実行してみます。
 fitsファイルのあるフォルダーで、そのまま実行します。
 ds9 -fits SUPA01530210.fits

10-1.jpg


 無事に起動。インストールのしがいがあったものだ。
 例によって、zscaleで調整すると、

10-2.jpg

ばっちりです。
これでいろいろできるはずです。
まだまだ、頑張ってみます。


国立天文台SMOKAからfitsファイルをダウンロードし、表示-1
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