Ubuntu 16.04 LTSで、MFC-9420CN(Brother製複合機)をネットワーク経由で使用するための方法についてまとめます(Brother製の他の複合機でも同様の方法でできるのではないかと思われます)。

注意

MFC-9420本体を操作することで、IPアドレスの確認が可能ですが、その際に出てきたIPアドレスの各部分において、左側に0がある場合には、それを消して考えてください(ex.123.098.006.543と表示された場合、123.98.6.543と考える)。

必要ソフトウェア・ドライバのインストール

ソフトウェアダウンロード | MFC-9420CN | 日本 | ブラザーにアクセスします。
次のソフトウェアをダウンロードします(ビット数はお手元の環境に合わせて選んでください)。
- Linux 簡易インストーラー
- スキャナードライバー (deb package)
- スキャンキーツール (deb package)
- スキャナー設定ファイル (deb package)
端末を起動します。
sudo apt install xsaneを実行し、インストールに必要なパッケージをインストールします。

プリンタの設定

Linux 簡易インストーラーを適当なディレクトリに解凍します。
端末を起動します。
cd {解凍先のパス}でカレントディレクトリを移動します。
chmod +x {Linux 簡易インストーラーのファイル名}で、実行権限を与えます。
sudo ./{Linux 簡易インストーラーのファイル名} MFC-9420CNを実行し、案内に従ってインストールを行います。

スキャナ関連の設定

端末を起動します。
cd {ダウンロード先のディレクトリ}を実行し、カレントディレクトリを移動します。
sudo apt install ./brscan2-0.2.5-1.{ビット}.debを実行し、スキャナードライバーをインストールします。
sudo apt install ./brscan-skey-0.2.4-1.{ビット}.debを実行し、スキャンキーツールをインストールします。
sudo apt install ./brother-udev-rule-type1-1.0.0-1.all.debを実行し、スキャナー設定ファイルをインストールします。
brsaneconfig2 -a name={プリンタ名(任意)} model=MFC-9420CN ip={IPアドレス}を実行し、MFC-9420CNを登録します。
brsaneconfig2 -pを実行し、pingが通っていれば成功です。
sudo nano /lib/udev/rules.d/40-libsane.rulesを実行し、以下のように追記します。

40-libsane.rulesの追記箇所

# Dell 1600n
ATTRS{idVendor}=="413c", ATTRS{idProduct}=="5250", ENV{libsane_matched}="yes"
# 【以下の内容を追記】
# Brother scanners
ATTRS{idVendor}=="04f9", ENV{libsane_matched}="yes"

スキャナの使用方法

データを取り込むだけで良い場合

Dashホームでscanと検索すると、シンプルスキャンとXSane Image scanning programが表示されるので、どちらか好きな方を使ってデータを取り込んでください。

データを取り込んだ後、GIMPで編集する場合

GIMPを起動します。
[ファイル]ー[画像の生成]ー[Xsame]-[Device dialog...]をクリックします。
XSane Image scanning programが起動するので、データを取り込みます。
取り込まれたデータがGIMPに反映されます。

その他

今回ダウンロードしたdebパッケージはリポジトリに登録されているわけではないので、手動でアップデートしなければなりません。

MFC-9420CNをUbuntu 16.04 LTSで使えるようにする方法

注意