マネージドサービスとは、インフラの運用や管理をクラウドプロバイダー(AWSなど)が代行してくれるサービスのことです。ユーザーは基本的に設定や利用に集中でき、インフラ運用の手間を大幅に軽減できます。
AWSにおけるマネージドサービスは、AWSがバックエンドの運用・保守を担当し、ユーザーはその上でアプリケーションを構築または運用する仕組みです。
マネージドサービスの特徴
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インフラの管理不要
- ハードウェアのプロビジョニング、ソフトウェアのインストール、パッチ適用、障害対応などをAWSが代行。
 
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スケーラビリティ
- 必要に応じて自動でリソースが拡張・縮小される。
 
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高可用性
- 冗長化やバックアップがAWS側で対応されるため、システム障害のリスクが軽減。
 
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セキュリティ
- AWSが基準に沿ったセキュリティ設定や更新を管理(例: 暗号化、アクセス制御)。
 
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費用対効果
- 必要な分だけリソースを利用し、ユーザーはリソースの利用料金を支払う仕組み。
 
 
AWSの主なマネージドサービス
1. コンピューティング
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Amazon EC2 Auto Scaling
EC2インスタンスのスケール管理。 - 
AWS Lambda
サーバーレスでコードを実行可能。 
2. データベース
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Amazon RDS
マネージド型リレーショナルデータベース(MySQL、PostgreSQLなど)。 - 
Amazon DynamoDB
フルマネージドNoSQLデータベース。 
3. ストレージ
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Amazon S3
オブジェクトストレージのフルマネージドサービス。 - 
Amazon EFS
スケーラブルな共有ファイルストレージ。 
4. ネットワーク
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Amazon CloudFront
コンテンツ配信のフルマネージドサービス。 - 
Elastic Load Balancing (ELB)
トラフィックの分散を自動化。 
5. セキュリティと監視
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AWS IAM
アクセス管理とセキュリティ制御。 - 
Amazon CloudWatch
ログやメトリクスの監視。 
6. アナリティクスと機械学習
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Amazon Redshift
フルマネージドデータウェアハウス。 - 
Amazon SageMaker
機械学習モデルの構築とデプロイ。 
マネージドサービスを利用するメリット
- 時間短縮: 運用管理の負担が軽減され、開発やビジネスロジックに集中できる。
 - スキル不要: サーバー構築や運用に詳しくなくても利用可能。
 - コスト最適化: 過剰なリソースを削減し、効率的に利用可能。
 
注意点
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制御の制限
- 一部の設定やカスタマイズはAWSのルールに従う必要がある。
 
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コストの監視が必要
- 必要以上のリソースを使うと予算を超える場合がある。
 
 
マネージドサービスを活用することで、AWS上でのシステム構築が効率化されるだけでなく、運用の信頼性が大幅に向上します。