※この記事は、Microsoft Power Automate Advent Calendar 2025 12月15日担当分の記事です。
Process Mining機能
Power Automate にはプロセスマイニング機能が備わっており様々なデータソースからのイベントデータを分析することでプロセスがどのような実行されているかを把握すること可能です。
今回チャレンジすること
Power Automate にProcess Mining機能が登場し、時間がたちますので、いい機会なので久しぶりに触ってみようと思います。ログを作成し、複数ケースのプロセス マップを表示させることを目標とします。
※Process Mining機能を使うためのライセンス条件や詳細な使い方については本記事では深く触れません。
準備物
- Power Automate
- ログ(CSVファイル)
下ごしらえ
プロセスマイニングで取り込むためのログを準備します。
本来であれば何かしらのログを利用するのが正解かと思いますが、プロセス マップの表示が目標なのでわかりやすいログを作成します。
今回はタイトルの通り、カレーの作り方を分析します。まずは、カレーの作り方を調べます。
カレーの作り方
カレーのルウを発売してる会社のサイトを見てると大枠以下の手順となるようです。
- 具材を切る
- 具材を炒める
- 煮る
- ルウを入れて煮込む
上記を基準にし、各社のログを作成していきます。
ログの構成
ログの構成は以下の通りとします。
- ケースID
- 作り方
- 開始時間
- 終了時間
- メーカー ※
- 時間 ※
- 属性(作成するカレーの種類) ※
作り方については、各社「はちみつをいれる」、「電子レンジを使う」などありますので、適宜ログとして反映させます。
本来であればログをどこからか取得などしますが、今回はカレーの作り方などというログはないので、手作りします。
ログは取り込みやすいようにCSV形式で出力しておきます。
※の箇所はおまけでいれてます。
Process Mining にログを取り込む
以下に記すものは今回やった手順となりますので正確なものではない点ご留意ください。
以前はローカルのCSVファイルを取り込む導線があったような気がしましたが、現在はOneDrive for Business からの取り込みとなってます。詳細は以下をご確認ください。
操作手順
1. Power Automate を開きProcess Miningから「新しいプロセス」-「空のプロセス」を選択します。
2.「ケース ID のプロセス マイニング」-「データフロー」を選択し、プロセス名を入力後、「続行」をクリックします。
3.「エクスポート先を選択します」を閉じます。
4.プロセス一覧に先ほど作成したプロセスが表示されますのでクリックします。
5.「設定」をクリックします。
6.データ ソースの選択で「テキスト/CSV」を選択します。
7.データソースへの接続で「OneDrive の参照...」をクリックします。
8.読み込みたいCSVファイルを選択し、「選択」をクリックします。
9.「次へ」をクリックします。
10.ファイル データのプレビューで「次へ」をクリックします。
11.データを変換する(任意)で「次へ」をクリックします。
12.データをマップするで「サポート案件 ID」、「活動」、「イベント開始」を紐づけます。必要に応じて「イベント終了」や「リソース」も紐づけます。「保存して分析」をクリックします。
13.分析が完了すると、プロセスの概要が表示され様々なデータを閲覧することができます。
Power Automate Process Miningのアプリ
Power Automate Process Miningのアプリでは作成したプロセスを様々な条件を変更しながら情報を見ることが可能になります。
例えば合計期間や平均期間などを表示させ分析することが可能となります。
Power Automate のプロセスマイニングでカレーの作り方を分析してみた。
タイトル回収です。
各社のカレーの作り方ケースを見てみると、どこの会社さんも王道の作り方は切る→炒める→煮る→煮込むですね。
鶏肉のマリネはレアケースでしょうね。(調べていても初めて知ったのですが)
時間を見てみると野菜を煮るという工程に時間が多くかかってるように見えます。
(カレーを寝かせるという工程はどこもなかったな・・・)
まとめ
無事ログを作成し、プロセス マップを表示することができました。
久しぶりに触りましたがデータをProcess Miningに取り込む方法が増えてることに驚きました。併せてテンプレートが増えておりますのでデータがあれば比較的簡単にプロセス分析が可能になるのではないでしょうか。
アプリは操作しやすいUIとなっているように感じ分析が面白くなる気がします。
















