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SAP GUI for Windowsをインストール。SAP Logonに接続エントリを追加してSAPシステムにログインしてみる

Last updated at Posted at 2021-10-21

本記事はSAP ABAP Platform 1909, Developer Edition(dockerhub)をopenSUSE Leap 15.3(EC2)で起動してみるの補足記事となります。

ABAPって聞くけどなにそれ? さわってみたい! と上記記事を参考にしてDeveloper Editionを構築した方向けに。

Trials and DownloadsからSAP GUI for Windowsをダウンロード、インストール、SAPシステムへの接続エントリの追加までを説明します。

接続対象は、上記記事で作成したSAP ABAP Platform 1909, Developer Editionになります。

そもそもSAP GUI for Windowsってなに?

SAPシステムは様々な接続方法を提供しており、その中の一つがSAP GUI for Windowsとなります。

  • SAP GUI for Windows
  • SAP GUI for Java
  • SAP GUI for HTML(WEBGUI)

詳しいことは下記ページが参考になるかと思います。

※SAP Help PortalのSAP GUI For Windowsとコミュニティウィキのページ。

Trial and Downloadsで配布されているSAP GUI For Windowsをインストール

SAPに縁もゆかりもない人が取得できるP-UserだけでSAPシステムに接続するためのGUIを入手する方法として。

Trials and DownloadsSAP GUI for Windows SAP GUI for JAVA が用意されています。

今回はこちらからダウンロードできるSAP GUI for Windowsを利用して説明します。

image.png

S-Userを取得していて、権限のある人は普通にSAP Software Downloadsからインストーラを取得できます。

ダウンロードしたファイルを確認してみる

2021年10月現在Trials and Downloadsにて配布されているSAP_GUI_for_Windows.rarを解凍して確認してみます。

image.png

画像のように上記3ファイルが含まれており、GUI760_8.infoという名前からわかりますが.infoファイルの中身を見てもテキスト形式で下記のように記載されています。

sapguiversion
patchname           gui760
patch level         8

現在、Trials and Downloadsから配布されているのはSAP GUI for Windows 7.60 PL 8のようです。

ちなみに2021年10月現在のGUI最新バージョンはSAP GUI for Windows 7.70となっており、7.60は2020年にリリースされたバージョンとなります。

参考サイト:SAP GUI for Windows: Important News
Skip to end of metadata

SAP_Front_End_Installation_Guide.pdfについてはその名前の通りインストレーションガイドとなっており、諸々の説明が記載されています。

インストーラからSAP GUI for Windowsをインストールする

GUI760_8.EXEを実行するとファイルの準備が始まるのでしばらく待ちます。

image.png

インストール画面が起動したら、Nextを選択
image.png

今回インストールしたい SAP GUI for Windows 7.60にチェックを入れて、Nextを選択
image.png

インストール場所を設定してNextを選択
image.png

インストール処理が開始されるので待ち。
image.png

インストールが成功すればメッセージがでるため、メッセージの成功を確認してClouseを選択
image.png

SAPシステムへの接続エントリを追加してみる。

インストールが完了するとデスクトップにSAP Logonというショートカットが作成されるかと思います。
SAP Logonのショートカットを実行

image.png

SAP Logonに接続情報を入力することにより、保存した接続情報でSAPシステムに接続する事ができます。

image.png

新規ボタンから接続作成

赤枠のアイコンを選択すると、プルダウンメニューが表示されるので接続を選択
image.png

ユーザ指定システム

次画面を選択

image.png

SAPシステム接続情報入力

元記事でAWS上に構築したSAP ABAP Platform 1909, Developer Editionを接続先として設定します。

接続タイプ:カスタムアプリケーションサーバ(デフォルトのまま)
システム接続パラメータ:を適宜入力して

接続パラメータ
内容説明 <<任意の表示名>>
システムID A4H
インスタンス番号 00
SAProuterストリング <<ブランク>>
アプリケーションサーバ <<構築したサーバへの接続情報>>

次画面を選択

image.png

ネットワーク設定

デフォルト設定のまま

次画面を選択

image.png

ネットワーク設定の所で低速接続を選択すると、SAPシステムとの通信量を使いやすさを犠牲にして低減していきます。SAP GUI スクリプトに影響してきたりするようですが詳しくは下記ノート参照。

161053 - Use of SAP GUI in WAN※参照にはS-Userが必要です

通信言語/コードページ アップロード/ダウンロードのエンコーディング

デフォルト設定のまま

完了を選択

image.png

アップロード/ダウンロードのエンコーディングについては下記ノートに情報があります。

765763 - Setting the Upload/Download codepage for a SAPGUI connection※参照にはS-Userが必要です

接続エントリ登録完了

image.png

SAPシステムにログオンする

追加したエントリをダブルクリックします。

image.png

DEVELOPERエディションで用意されている接続情報でログイン。
Setup Instructionsに記載があります。

クライアント、ユーザ、パスワードを入力してEnterキーを押してログイン。 もしくはチェックマークを選択してログイン。

image.png

ログインできました。

image.png

総評

SAP ABAP Platform 1909, Developer Editionに接続する事が念頭にあるためかなり冗長な説明になっている気もしますが。

SAPにまったく関係していなかった人が突然、SAPやABAPに興味を持ってSAP ABAP Platform 1909, Developer Editionを構築してSAP GUIでログインする! なんてことのきっかけにでもなれば幸いです。

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