主なコマンド

クラスタの起動

クラスタ起動の際にはdocker swarm initを実行する。
なお、コマンド実行時にはクラスタにノードを追加する際の
トークン情報の表示も行われる。
(別にここで記録しなくともコマンド実行で改めてトークンを取得することもできる。)

クラスタの起動

docker swarm init --advertise-addr="192.168.100.19" --listen-addr=0.0.0.0:2377

コマンド	意味	備考
docker swarm init	クラスタの起動	特になし
--advertise-addr="192.168.100.19"	他ノードと通信する際の送信元アドレス?	複数インタフェースをノードが持っている場合に必要
--listen-addr=0.0.0.0:2377	他のノードとの通信に用いるリッスンアドレスとポートの指定	全インタフェースの2377番ポートでリッスン

クラスタへのノードの参加

swarmクラスタへのノード参加

docker swarm join 192.168.100.19 --advertise-addr="192.168.100.20" --listen-addr=0.0.0.0:2377 --token="SWMTKN-1-5ttd4rei5x2ltr5xa4balwu607lhg8cpggznhx22vxqwireuyj-dikln7ne6okdxu30ycrevdpwz"

コマンド	意味	備考
docker swarm join	クラスタに参加する	利用するトークンによってマネージャまたはワーカノードになる
--advertise-addr="192.168.100.20"	アドバタイズに使用するIPアドレスを指定する	複数インタフェースを持つ場合は指定必須
--listen-addr=0.0.0.0:2377	他のノードとの通信に用いるリッスンアドレスとポートの指定	この場合は全インタフェースのTCP2377番ポートでリッスンする
--token="～～～"	クラスタへの参加用トークン	マネージャノードとして参加する場合とワーカノードとして参加する場合でトークンが異なる

トークンの取得

swarmクラスタの中に含まれるマネージャノードで
docker swarm join-tokenのコマンドを実行することでトークンをクラスタ参加用のトークンを取得することができる。

コマンド実行時はマネージャノード用トークンまたは
ワーカノード用トークンの取得を行わなければならない。

マネージャノード用トークンの取得

マネージャノード用トークンの取得

docker swarm join-token manager
To add a manager to this swarm, run the following command:
    docker swarm join \
    --token SWMTKN-1-5ttd4rei5x2ltr5xa4balwu607lhg8cpggznhx22vxqwireuyj-dikln7ne6okdxu30ycrevdpwz

ワーカノード用トークンの取得

ワーカノード用トークンの取得

docker swarm join-token worker
To add a worker to this swarm, run the following command:
    docker swarm join \
    --token SWMTKN-1-5ttd4rei5x2ltr5xa4balwu607lhg8cpggznhx22vxqwireuyj-1c6c7kfkfbvn0pim5tb89bgug

状態確認

クラスタの状態確認

クラスタの状態確認

docker node list
ID                           HOSTNAME    STATUS  AVAILABILITY  MANAGER STATUS
74ir4572w3n9155wl2jgala4o    ubuntu-001  Ready   Active        Leader
8gag9kyuf6azs4ylojkyrui4s    ubuntu-002  Ready   Active        Reachable
a7kyx0ut9xn9mct2ersixuesz *  ubuntu-003  Ready   Active        Reachable

個別のノードの状態確認

個別ノードの状態確認

docker info
Containers: 0
 Running: 0
 Paused: 0
 Stopped: 0
 ～～～～中略～～～～
Swarm: active
 NodeID: a7kyx0ut9xn9mct2ersixuesz
 Is Manager: true
 ClusterID: 1m4lxrlz5u1obrptp0n8zw60t
 Managers: 3
 Nodes: 3
 Orchestration:
  Task History Retention Limit: 5
 Raft:
  Snapshot interval: 10000
  Heartbeat tick: 1
  Election tick: 3
 Dispatcher:
  Heartbeat period: 5 seconds
 CA configuration:
  Expiry duration: 3 months
 Node Address: 192.168.100.21
～～～～中略～～～～
Registry: https://index.docker.io/v1/
WARNING: No swap limit support
Insecure Registries:
 127.0.0.0/8

Swarmがactiveとなっており、クラスタは動作している。