はじめに
データベース間でデータを連携する際は、項目同士を対応付ける「マッピング設定」が必要です。
本記事では、Oracle と SQL Server 間のデータ連携を例に、Simple Data Integrator(SDI)を用いたマッピング設定の手順を解説します。
リモート環境(SDI Gatewayサービス経由)でのデータ連携でも、マッピング設定は必要です。ローカル環境と同様の手順で設定できます。
構成図

ソース(Oracle)
スキーマ名:HR
テーブル名:EMP
PK | カラム名 | 型 |
---|---|---|
![]() |
EMPID | NUMBER |
EMPNAME | VARCHAR2 | |
DEPT_CODE | VARCHAR2 | |
BIRTHDAY | DATE |
ターゲット(SQL Server)
スキーマ名:sales
テーブル名:社員マスタ
PK | カラム名 | 型 |
---|---|---|
![]() |
社員コード | numeric |
社員名 | nchar | |
部署コード | nchar | |
誕生日 | datetime |
設定手順
1. コネクション設定
Source DB/Target DB への接続設定を行います。
詳しい手順は下記記事を参照してください:
🔗 https://qiita.com/RiCCT/items/787a41bb54277a3b26c2
ソースコネクション名 | ターゲットコネクション名 |
---|---|
HRMS_ORACLE![]() |
SALES_SYSTEM__SQLSERVER![]() |
2. マッピング設定
ステップ 1:マッピング作成画面を開く
「新規マッピング」ボタンをクリックします。
ステップ 2:ソース/ターゲットを選択
No | 項目 | 説明 |
---|---|---|
1 | マッピング名 | 任意の名前を入力(ユニークな名前を推奨) |
2 | ソースコネクション |
HRMS_ORACLE を選択 |
3 | ソーステーブル |
HR.EMP を選択 |
4 | ターゲットコネクション |
SALES_SYSTEM__SQLSERVER を選択 |
5 | ターゲットテーブル |
sales.社員マスタ を選択 |
6 | カラム一覧取得 | 「カラム一覧取得」ボタンをクリックしてテーブル構造を読み込み |
ステップ 3:カラムのマッピング設定
No | 項目 | 説明 |
---|---|---|
7 | ソースカラム | 対応するカラムを選択。自動マッピングも可。 例: EMPID → 社員コード EMPNAME → 社員名 BIRTHDAY → 誕生日 |
8 | マッピング対象 | 連携対象とするかを指定(今回は「部署コード」を除外) |
9 | 更新方式 |
Merge を選択※詳細はこちら: 🔗 https://ja.sdi.ricct.com/userguide/mappingtarget/ |
3. テスト実行
「マッピング実行」ボタンをクリックし、動作確認を行います。

おすすめ
マッピング実行前に、データ参照
ボタンでソース/ターゲットの内容を確認しておくと安心です。
実行後もターゲットデータを確認し、想定通りの転送が行われたかをチェックしましょう。
No | 項目 | 説明 |
---|---|---|
10 | ステータス | 成功すれば設定を保存。失敗した場合は詳細を確認して対応。 |
11 | 詳細アイコン | ログの詳細を確認可能。 |
4. 保存
「保存」ボタンをクリックして、マッピング設定を保存します。

定期的な連携を行いたい場合は、スケジューラーを作成してマッピングを登録します。
🔗 https://ja.sdi.ricct.com/userguide/schedule/