はじめに
Raspberry Pi Zero W(以下ラズパイzero)を使ってRaspberry Pi model B+等と同じ様にプログラミングや電子工作ができるのか?という疑問を解消するために調べたものをまとめました。
(余談ですが、自分は標準のHDMIもmicroUSBも一発しかないし、すっごい小さいし作りたいものが作れるか不安でした。)
どんな人に読んでほしいか
・ラズパイzeroの環境構築方法に迷ってる人
・ラズパイは触ったことがあるけど、ラズパイzeroは初めて触る人
・ラズパイzeroと他のラズパイとの違いを知りたい人
・プログラミングや電子工作でラズパイzeroを使いたいけど不安がある人
簡単な性能比較
簡単な性能比較を上位機種のRaspberry Pi 3 Model B+と行いました。
3 Model B+ | Zero W | |
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値段 | ¥5,500- | ¥1,320- |
CPU | 1.4Ghz | 1Ghz, |
GPU | あり | なし |
RAM | 1GB | 512MB |
USB ポート | USB 2.0 × 4 | micro USB |
映像出力 | HDMI | Mini HDMI |
音声出力 | 3.5mmジャック | なし |
電源 | 5V | 5V |
大きさ(W×D×H) | 86 × 57 × 17 | 65 × 30 × 9 |
Bluetooth | あり(Bluetooth 4.2 BLE) | あり(Bluetooth 4.1, BLE) |
無線LAN | 11b/g/n/ac | 11b/g/n |
開発環境について
1. 入力系について
USBがmicroUSB一つしかない(実際は2つついていますが、1つは電源供給用)ので、キーボードとマウスを繋げることはおろかUSB2.0のマウスを直接繋げることもできません。マウス・キーボードを繋げるための方法を以下にまとめました。
1-1. microUSBの変換端子 + BTキーボード
USB2.0 to microUSBの変換端子でマイクを接続し、BTのキーボードを接続します。
1-2. micro USBハブ
↓のようなmicro USBハブでマウス・キーボードを接続します。USB2.0 to microUSBの変換端子 + USB 2.0のハブを使っても同様のことができます。
1-3. SSH接続(他のPC1台)
SSH接続を行い、他の母艦PCから開発を行います。詳しくはこの記事で説明してくれていますので、ご覧ください。セットアップを楽に行いたい人はこの方法で行うと良いと思います。ただし、microUSBケーブルを使うので注意。
2. 出力系について
2-1. Mini HDMI to HDMIを使う
2-2. SSH/VPN接続
1-3で紹介した方法を使えば、そもそもHDMIケーブルを使用することなく開発を行うことができます。
結局どれがよいか?
私の場合は他のPC(MBPのVSCode)でコーディングを行い、SSH/VNCを利用してラズパイにコードを転送したりラズパイ側の設定等をする予定なので1-3, 2-2の方法で行うことにしました。
ラズパイの開発はやはりSSH/VNCをつかって行うとノンストレスなので、最初から1-3の方法で環境設定をすると良いと思います。
参考文献
スイッチサイエンス
https://www.switch-science.com/catalog/1826/
qiita「Raspberry Pi Zero W初期設定メモ」
https://qiita.com/takashi53/items/7cf6f3487dfd1c0057f9
ayame.space 「Raspberry Pi Zero Wをディスプレイやキーボードなしで初期設定、Wi-Fi接続」
https://ayame.space/2018/07/setup-raspberry-pi-zero-w-without-display/#Wi-Fi
更新履歴
・表の修正(2020-7-22)
hidezzz様とmo256man様、github0013@github様から表の間違いを指摘していただき編集いたしました。ありがとうございました。