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Fabric のミラーリングと DataAgent を組み合わせてあらゆる構造化データを簡単にエージェント化してみた

Last updated at Posted at 2025-10-07

この記事でわかること
Fabric ミラーリングとDataAgentを組み合わせることで簡単にあらゆるデータをエージェント化できる

DataAgentのデータソースにミラー化データベースが使用できるようになりました

image.png

FabCon Vienna EU 2025のアップデートで、
「Mirroring データベースが DataAgent から使えるようになった」という発表がありました 🎉

これにより、Fabric の世界がまた一歩 “AI × データの融合” に近づきました。

Demoの様子についてはFabconの動画をご確認ください。(再生時間付きYoutubeリンク)

これに、以前紹介した オープンミラーリング を組み合わせれば、
構造化データであれば、どんな外部データも即座に エージェント化 を最短経路で実現できる 仕組みが整いました。

▽オープンミラーリングについてのまとめ動画

▽ミラーリングのまとめ記事については以下

オープンミラーリング × DataAgent が強力な理由

そもそも DataAgent は驚くほど簡単に作成できます。
数クリックで作成でき、参照したいデータソースを選ぶだけで、自然言語で質問可能な AIエージェント が完成します。

これまでその対象は、主に Fabric内の レイクハウス・ウェアハウス・セマンティックモデル・KQLデータベース でした。
しかし今回のアップデートで、ミラー化データベース(ネイティブ/オープン両対応) も追加され、
外部SaaSやデータベースを Fabric にミラーリングしておくだけで、即座にエージェント化 が可能になりました。

もちろん、ネイティブミラーリングと DataAgent の組み合わせも非常に強力です。
現時点で Fabric がネイティブに対応しているのは、Azure SQL、Cosmos DB、PostgreSQL、Snowflake、Oracle など計9種がサポートされています。

image.png


ただし、ここで注目したいのは 「CData × オープンミラーリング」 の組み合わせです。
CData Sync の豊富なコネクタを使えば、 Salesforce や Box、Google Analytics、Kintone、オンプレDB など
Fabric が直接サポートしていないソースでも、ミラーリング可能
になります。
(しかもミラーリングは無料、ストレージコストもほぼゼロ)

image.png


つまるところ──
構造化データであれば、どんな外部データでも即座にエージェント化できるようになりました

しかも DataAgent は 最大5つのデータソース を登録できるため、
たとえば Salesforce × Databricks × Fabricのセマンテックモデル のような「複数システムをまたいだ Q&Aエージェント」もすぐに実現 できます。


つまり Fabric は、
「集める」と「エージェント化する」を1ステップで実現できるプラットフォーム になりました。
これまで分断されていたデータ統合とAI活用の距離が、いま一気に縮まっています。


さらに Fabric Data Agent は Copilot Studio からも利用可能 です。
つまり、Fabric 内で作ったエージェントを Teams や社内ポータルなどにそのまま公開することも可能です。

オープンミラーリングとDataAgent試してみた!

ここからは、実際に CData Sync × オープンミラーリング × DataAgent の構成で動かしてみた簡単なデモです。

手順概要

  1. Fabric 側でミラー化データベースを作成(Open Mirroring)
  2. CData Sync を用い Salesforce の取引先データを Fabric にミラーリング
  3. DataAgent を作成し、データソースとしてミラー化DBを登録
  4. DataAgent に自然言語で質問

1.Fabric 側でミラー化データベースを作成(Open Mirroring)

image.png

2.CData Sync を用い Salesforce の取引先データを Fabric にミラーリング

SalesforceのデータをCData Syncを使ってFabricにミラーリングしました。

image.png

詳細については以下の記事をご参照ください

DataAgent を作成し、データソースとしてミラー化DBを登録

DataAgentを新規作成します。
データソースにミラー化データベースを選択し、SalesforceからミラーリングしてきたAccountテーブルを選択します。

image.png

DataAgent に自然言語で質問

以下は実際に質問した際の結果です。

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このように、CDataでミラーリングされたSalesforceの構造化データは
DataAgentから自然言語で参照可能であり、
Fabricを介することで外部データを一貫したAIアクセス層に統合できることが確認できました。

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