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WordPress のチャットボットを Gemini の無料枠で動かす(クレジットカード不要・データの扱いも開示)

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夜中に自分のテストサイトで接続テストのボタンを押したら、思っていたより日本語の返事が自然で、しばらくそのまま雑談してしまいました。OpenRouter の無料モデルで試していたときは、返答の日本語にどこか翻訳調の硬さが残ることがあって、それが気になっていました。Gemini の無料枠に変えてみたら、その引っかかりがかなり減っていた。これは書いておこうと思いました。

この記事で使うのは、自分が開発している無料プラグイン「Rapls AI Chatbot」です。自作ツールの紹介を含む記事として読んでください。WordPress に、自分のサイトの内容で答えるチャットボットを、お金をかけずに置きたい人向けです。

以前、OpenRouter の無料キーで設置する手順を別の記事に書きました。今回はもう一つの無料ルート、Google Gemini の無料枠です。プラグインの設定画面では、この二つのどちらかを選んで始められます。OpenRouter での手順を知りたい方は、そちらの記事を見てください。

なぜ Gemini も選べるようにしたか

最初は OpenRouter の無料キーだけを入口にしていました。カード登録なしで動く、という一点で、これで十分だと思っていたからです。

ただ、使っていくうちに、無料モデルの日本語にばらつきがあるのが気になってきました。OpenRouter の無料枠は、いろいろな提供元のモデルが入れ替わりで並んでいて、その日に割り当たったモデルによって、日本語の自然さが変わります。英語で聞くと滑らかなのに、日本語だと少し不自然、ということがありました。

Gemini の無料枠は、Google のモデルがそのまま使えます。gemini-2.5-flash のような決まったモデルなので、日本語の品質が安定しています。日本語で運用したい人にとっては、ここが効くと思いました。それで、無料の入口を二つに増やしました。

キーを取る場所が OpenRouter とは違う

Gemini のキーは、Google AI Studio で取ります。openrouter.ai ではなく、aistudio.google.com です。ここが OpenRouter との一番の違いです。

Google アカウントでログインして、API キーの発行ページを開き、キーを作成します。AIza で始まる文字列が表示されるので、これをコピーします。クレジットカードの登録は、無料枠で使う分には出てきません。

キーの扱いは OpenRouter のときと同じで、パスワードと同じ警戒をしてください。人に見せない、公開リポジトリに置かない。もし漏れたら、AI Studio の同じ画面から削除して、作り直せます。

無料枠で一つだけ知っておくこと

良いことだけ書くとフェアではないので、Gemini の無料枠で一番大事な注意点を先に書きます。

Gemini の無料枠は、送信した内容が Google のモデル改善に使われる場合があります。これは Google が料金ページで明示していることです。有料枠ではこの利用はありません。つまり、訪問者との会話やサイトの内容を Google の学習に渡したくない場合は、無料枠ではなく有料枠を選ぶか、別のプロバイダーを使うことになります。

プラグインの設定画面では、無料の入口を選ぶところで、この各オプションのデータの扱いを選ぶ前に表示するようにしました。OpenRouter の無料モデルにも、提供元ごとにそれぞれのデータ方針があります。どちらを選ぶにしても、判断するための情報を先に出して、選ぶのは使う人、という形にしています。

会話の履歴やキー自体は、Rapls のサーバーではなく、自分の WordPress に保存されます。外に出るのは、選んだ AI プロバイダーに送られる分だけです。

プラグイン側はキーを貼るだけ

ここから先は、OpenRouter のときとほとんど同じです。

WordPress の管理画面でプラグインを入れて有効化すると、設定画面の一番上に「まず無料で動かす」というパネルが出ます。ここで OpenRouter か Gemini かを選んで、さっき AI Studio で取ったキーを貼り付けます。接続テストを押すと、キーの検証と保存、使えるモデルの自動設定まで済みます。モデル名を自分で調べて選ぶ工程はありません。

接続できたら、あとはサイトに設置して、話しかけて応答を確認するだけです。ブロックエディタのブロック、ショートコード、サイト全体表示の三つから置き方を選べます。この設置の部分は OpenRouter の記事に書いたものと同じなので、そちらを参照してください。

OpenRouter と Gemini、どちらを選ぶか

両方を無料で試した上での、今の感触です。

日本語のサイトで、日本語の自然さを優先するなら、Gemini の無料枠が安定しています。モデルが固定なので、応答の質がぶれにくい。一方で、データを学習に使われたくない、自分のサイトの内容を Google に渡したくない、という場合は、OpenRouter の無料モデルか、有料のキーを選ぶことになります。

レート制限はどちらにもあります。短時間に集中して叩くと、待たされたり、一時的に応答が止まったりします。アクセスの多いサイトで安定して運用するなら、無料枠で手応えを確かめてから、有料のキーに切り替えるのが現実的です。プラグインは同じ設定画面でプロバイダーを変えられるので、無料で試して、本番は別のキー、という移し替えがしやすくなっています。

無料の入口を二つにしたのは、片方に寄せず、使う人が自分の事情で選べるようにしたかったからです。日本語の自然さを取るか、データの扱いを取るか。その判断材料を、設定画面と、この記事に置いておきます。

参考

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