はじめに
こんにちは、IT新人のRabbit_booKと申します。
先日、AWS 認定ソリューションアーキテクト (SAA-C03) に無事合格しました。
Solutions Architectなのですが、日本語だと「ズ」が抜けるのは語呂重視でしょうか。
その際の勉強法を、備忘録を兼ねて記していきます。
少し長くなっていますが、ぜひ気になるところだけでも目を通していただけると幸いです。
学習計画
- Udemyの講座で主要サービスだけインプット
(【SAA-C03版】AWS認定ソリューションアーキテクト アソシエイト試験:短期突破講座(300問の演習問題)) - 問題を解きまくる
(【2025年7月版】AWS 認定ソリューションアーキテクト アソシエイト模擬試験問題集(6回分390問)、 AWS認定ソリューションアーキテクト-アソシエイト問題集 第2版)
ざっくりしていますが、概ねこんな感じで進めました。
インプットについて
【SAA-C03版】AWS認定ソリューションアーキテクト アソシエイト試験:短期突破講座(300問の演習問題)
上述の講座で絶対に出題される範囲として紹介されている13サービス分だけを、メモを取りながら視聴してインプットを行いました。この講師の方の分析によると、これらの13サービスだけで過去の出題の60%を占めているとのことだったので、これらを完璧に仕上げ、他のサービスも問題演習で少しずつ補っていけば確実に合格できると考えました。
13サービスには、S3やEC2などの非常にメジャーなサービス群が含まれています。
有料講座の中身をここに書くわけにはいかないので省略させていただきます...。
問題演習について
問題集(紙媒体)
AWS認定ソリューションアーキテクト-アソシエイト問題集 第2版
こちらの問題集に掲載されている練習問題を順番に解いていきました。間違えたところの解説を読みながら一周し、全部終わったら二周目を解き、二周目でも間違ってしまったところの解説をもう一度熟読しました。
正直なところ、買わなくても良かったと思っています。
練習のために易しめの問題演習を行いたいのであれば、Geminiをはじめとした生成AIに出題させるのでも十分間に合うことが分かったからです。
Udemy
【SAA-C03版】AWS認定ソリューションアーキテクト アソシエイト試験:短期突破講座(300問の演習問題)
上記の問題集の第3回までを使用しました。成績の推移は以下の通りです。
- ①
1回目:55%
2回目:93%(見直し直後に解いたので答えを覚えてしまっていました) - ②
1回目:55%
2回目:83%(これも割と答えを覚えてしまっていました) - ③
1回目:53%
2回目:76%
いろいろな人の合格体験記でも言われていますが、Udemyのこの模擬試験は難しいです。Gemini 2.5 Proもそう言ってました。また、AWS本番試験さながらの不自然な日本語の言い回しに加え、誤字脱字も多くストレスがかかります。
しかし、「難しいから解けなくて当然」というスタンスで復習を疎かにしていると、本番も落ちると思います。
やはり古今東西、試験の極意は「一度間違えた問題を二度と間違えないようにすること」です。
そんなわけで問題演習と復習が何よりも大切なのですが、その際に注意するべき点と、楽に行う方法を次のセクションで紹介します。
問題演習の効果を最大化する
- 解いているとき、自信がない問題にはすべてフラグを付ける
- 解き終わったら、分野ごとの成績を見て、できていない分野から中心に復習を行う
- 復習の際、解説に書かれていない知識も確認する
- 復習には生成AIを活用し、じっくりと、でも楽に行う
1. 解いているとき、自信がない問題にはすべてフラグを付ける
当たり前のことではありますが、わかっていないのに正解してしまうのを防ぐためです。最初の頃はできていても、試験日が近づいてきて焦ってくると、まぐれでもいい点数を取って自分を安心させたくなるものですよね。
そんな時こそこれを徹底することで弱点を徹底的につぶし、本当の実力と自信を手に入れましょう。
そしてもちろんですが、仮に正解していたとしても、復習時にしっかりと見直しましょう。
2. 解き終わったら、分野ごとの成績を見て、できていない分野から中心に復習を行う
Udemyのこの模試では分野ごとの正解率が表示されますので、それを見て苦手なところから復習していきましょう。苦手なところからやる理由は、「一番できていないということは、少しやるだけでかなり上がるはず」というタイパ重視の考えからです。
3. 復習の際、解説に書かれていない知識も確認する
これはとても大事です。
例えば、「サブネットにセキュリティグループを設定して~」というような選択肢を選んでしまったとします。ここで、解説には「セキュリティグループはインスタンス単位で設定するものです」としか書かれていないかもしれません。
しかし、この問題に間違ったのは、セキュリティグループとネットワークACLを混同しているからかもしれません。その場合、この解説を読むだけでは、次にネットワークACLについての問題が出てきてもまた間違ってしまうでしょう。
この問題からの学びを最大化するには、セキュリティグループとネットワークACLの違いを改めてインプットすることが望ましいです。
4. 復習には生成AIを活用し、じっくりと、でも楽に行う
復習には、上の2と3のステップが非常に大事です。
そしてそれらはどちらも、自分の弱点を知り克服するということです。
自分のできていないことに向き合うのは、時にとてもしんどいことだと思います。
そこで、生成AIをうまく活用することで、そのしんどさを軽減しましょう。
私はGemini 2.5 Proを使用して以下のことを行いました。
他の生成AIモデルでは再現できない可能性がある点にご留意ください。
-
2. 分野ごとの成績を見て、できていない分野から中心に復習を行う
- 間違えた問題を全部コピペして生成AIに投げる
- 間違えた問題に含まれる必要な知識をインプットする手伝いをしてくれる
- 例)「セキュリティグループとネットワークACLの違いが曖昧なようですね。両者の比較表を作成してみましょう」とか。
- 自分の苦手範囲をもとにした練習問題を作成してくれる
- 例)「ここまでのチャットで復習した範囲を確認するクイズを作成してください。SAAの形式で、高難易度でお願いします」とか言うと作ってくれます。
- 間違えた問題に含まれる必要な知識をインプットする手伝いをしてくれる
- 間違えた問題を全部コピペして生成AIに投げる
-
3. 復習の際、解説に書かれていない知識も確認する
- Udemyの解説をコピペして、追加の説明を求める
- 例)「Udemyでは[~]と書かれているのですが、これに関連して押さえておくべき知識はありますか?」とか聞いてみる。
- Udemyの解答解説が間違っていたケースもありました。
- 例)「Udemyでは[~]と書かれているのですが、これに関連して押さえておくべき知識はありますか?」とか聞いてみる。
- 「あれってなんだっけ?」を全部聞いてみる
- 用語をど忘れしたときなど。「広めに教えて」という趣旨のプロンプトを投げれば広めに教えてくれます。
- Udemyの解説をコピペして、追加の説明を求める
その他やってよかったこと
私の場合は、試験まで5日くらいのタイミングでUdemy③を解いたところ、まあまあ頻出そうなサービスについて不足している知識がまあまああることが判明しました。
そこでGeminiの指示に従い、それぞれのサービスや機能についてノート(紙媒体)にまとめていき、もう一度Udemy③を解きました。ここでまた間違えてしまった問題の内容も、ノートに追加でまとめました。
そして受験前日にそれらのノートの内容をノート1ページにまとめ、切り離して受験当日の移動中にも少し目を通して確認しました。
なんだかんだで紙に手書きすることで頭に入る部分は大きいなと思ったので共有しておきます。
おわりに
本記事では、Udemy教材を軸に、生成AIを最大限活用したAWS SAAの学習方法について解説しました。
本勉強法の要点は以下の3つです。
- インプットはUdemyで効率的に:頻出サービスに絞って学習し、まずは全体像を掴む。
- アウトプットで知識を定着:質の高い模擬試験で自分の弱点を洗い出し、復習で定着させる。
- 生成AIを復習のパートナーに:弱点の深掘りや関連知識の整理を任せ、学習効果を最大化する。
特に、解説を読んでも腑に落ちない点や、関連知識の整理に生成AIを活用することで、躓きがちな復習のフェーズを効率的かつ効果的に進めることができました。
この記事が、これからSAA合格を目指す方々の学習戦略の一助となれば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。
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