11
3

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

【AWS】SAAの知識だけでCLFは受かる?半額バウチャー目的で受験した結果と対策方法

Last updated at Posted at 2025-08-25

追記

2025/08/25より、Foundationalの認定試験が50%オフとなるキャンペーンが開催されています!詳細はこちらから。
料金のまとめは本記事内のこちらに。

目次

1.はじめに

2.対策方法

3.やってみて気付いたこと

4.まとめ

はじめに

こんにちは、IT新人のRabbit_booKと申します。
先日、AWS 認定クラウドプラクティショナー (CLF-C02) に無事合格しました。
image.png

私は数週間前からAWSソリューションアーキテクト - アソシエイト (SAA) の合格を目指して学習しており、CLFの対策は試験前日と当日しか行わずに挑みました。

この記事では、そんな私がなぜCLFを受験したのか、そしてSAAとCLFの具体的な違い、SAAの知識を活かした最短の学習プランについて共有します。

こんな方の参考になれば幸いです。

  • SAAとCLF、どちらを先に受けるか迷っている方
  • SAAの勉強中だけど、CLFも取っておこうか考えている方
  • CLFの難易度や、SAAとの違いを具体的に知りたい方

なんでSAA学習者がCLFを受けたの?

理由は非常にシンプルで、SAAの受験料(約2万円)が半額になる50%割引バウチャーが欲しかったからです。CLFに合格すれば、他のAWS認定試験で使えるこのバウチャーが手に入ります。

弊社ではCLFなどの資格試験に合格すると受験料が支給されるので、受かれば元手無料で半額バウチャーが手に入ります。さらに、アソシエイト以上のAWS資格を取得すると報奨金が支払われるキャンペーンも実施されているので、かなりお得になるのです。

特にそういった制度がない場合でも、CLFとSAAの両方を25,000円(税抜)で取得できるのは悪くないのではないでしょうか。
また、一度AWS認定試験を受けてみることで本番の環境に慣れたり、次の受験に向けて弾みを付けたりできるという利点もあります。

  • 通常価格(税抜)
    CLF:15,000円、SAA:20,000円
    合計35,000円
  • バウチャー利用時(税抜、CLF→SAAの順で取得した場合)
    CLF:15,000円、SAA:10,000円
    合計25,000円

※現在、Foundationalが半額になるキャンペーン中のため、
CLF:7,500円、SAA:10,000円
合計17,500円となります!!

で、両試験の内容はどれくらい違うの?

両者の違いを一言で表すなら、「SAA=建築家」「CLF=不動産営業」です(Gemini談)。SAAが「どうやって作るか(How)」を問われるのに対し、CLFは「それは何か(What)」「なぜ良いのか(Why)」を問われます。

意外と、CLFにはSAAと被っていない範囲の問題が結構出ます。

SAAの学習を進めていた私が初めてCLFの模試を解いたとき、当初は「正直余裕やろ(笑)」とナメていたのですが、全く知らないサービス名や「請求」「サポートプラン」といったSAAでは問われない文脈の問題が頻出し、割と戸惑いました。 全然解けませんでした。

CLFには特有の範囲があり、SAAの知識だけでは完全にはカバーできません。
特に以下の分野がCLFでは重要になります。

  • 請求、料金、サポートプラン
  • AWS Well-Architectedフレームワークの6つの柱の名前
  • AWS Cloud Adoption Frameworkの役割

対策方法

1日半でなんとかした方法

ここから、具体的な対策方法について記していきます。

前提: SAAの主要サービス(EC2, S3, VPC, RDS, Lambdaなど)の概要は理解している状態。SAAの公式練習問題では75%という、合格ボーダーラインくらいの段階です。

  1. 【現在地の把握】まずCLF模試を解いてみる

    • 試験の前日に、Udemyの模擬試験の第3回に挑戦。(弊社制度でUdemy見放題なのでUdemyにしましたが、どのサイトでもいいと思います。Ping-tはCLFなら完全無料です。)
    • 結果、58%。意外と難しい。
  2. 【弱点分析】失点箇所を特定する

    • 不正解だった問題を見直すと、失点が以下の分野に集中していることが判明しました。(Udemy講座内での問題カテゴリ名に基づく)
      • コスト最適化 (Cost Optimization)
      • サポートプラン (Support Plans)
      • 運用上の優秀性 (Operational Excellence)
      • AWS利用ツール (AWS Tools)
    • SAAの知識でカバーできる技術的な問題はほぼ正解できていたため、学習すべき範囲は非常に狭いと分かりました。
  3. 【ピンポイント学習】差分だけを徹底的に叩き込む

    • 勉強時間は、上記で特定した弱点分野の暗記に全て費やしました。
    • 特に4つのサポートプランの違いは、料金、応答時間、サポート手段(電話の可否など)をまとめた表を丸暗記しました。
  4. 【最終確認】同じ模試を解き直す

    • 試験当日の午前中、58%だった全く同じ模試を解き直し、100%取れることを確認。「昨日まで解けなかった問題が、今は解ける」という自信を持ち、当日は特に他の勉強は行わずにリラックスして試験会場に向かいました。

まずは模擬試験を解きましょう!
あとはCLF特有の問題を筆頭とした自分の弱点を見つけ、それを埋めるだけです。

CLF短期合格の最重要ポイント

SAA学習者がCLFに最短で合格するために、絶対に外せないポイントは以下の通りです。

  1. AWSサポートプラン:丸暗記

    • 4つのプラン(ベーシック, デベロッパー, ビジネス, エンタープライズ)の具体的な違いは、ほぼ100%出題されます。ここだけで数問稼げます。
  2. 料金・管理ツール:「役割」を区別

    • 「Budgets → アラート」「Cost Explorer → 分析」「Trusted Advisor → ベストプラクティスの提案」のように、ざっくりでいいので何をするツールなのかを覚えましょう。SAA対策ではあまり見かけないですよね。
  3. Well-Architectedフレームワーク:暗記

    • SAAでは各柱の考え方が問われますが、CLFでは6つの柱の名前そのものを知っているかを問われることがあります。かなり頻出のようなので、覚えておけば楽に点を稼げます。
  4. 責任共有モデル:理解

    • 「AWSの責任範囲(クラウドセキュリティ)」と「顧客の責任範囲(クラウド内でのセキュリティ)」の具体的な境界線を理解しておく必要があります。例えば、OSのパッチ当てやセキュリティグループの設定はどちらの責任か、といった問題は頻出です。
  5. SAAの知識は武器だが、過信は禁物

    • 技術的な基礎知識は大きなアドバンテージですが、上記のようにCLFにはCLF特有の出題範囲があります。一度はCLF用の模試を解き、自分の「現在地」と「弱点」を把握することが合格への最短ルートです。

一方で、70%取れたら合格なので、細部まで追いすぎないことも大切です。
本番が近い方は、上記の最重要ポイントだけをしっかり押さえ、あとは「自分にはSAA対策で培った知識がある!」と自信を持って挑みましょう。

やってみて気付いたこと

CLF対策で得られた副産物

バウチャー目的で受けたCLFですが、実際に勉強してみると、SAA対策の観点からも非常に大きなメリットがありました。

それは、知識を体系的に整理し、マクロな視点を取り戻せたことです。

SAAの学習では、「この要件なら、ALBとEC2とRDSをこう組み合わせて…」というように、個々のサービスをどう使うかというミクロな視点に偏りがちです。しかしCLFでは、「そもそもなぜAWSを使うのか?」「このサービスのビジネス上の価値は何か?」「Well-Architectedフレームワークとは何か?」といった、よりマクロで体系的な視点に立ち返ることを求められます。

このおかげで、それまでバラバラだったサービスの知識が、AWS全体の思想や原則という太い幹で繋がり、結果としてSAAで問われる「なぜこの設計が優れているのか」という問いへの理解が深まりました。あらためてAWSすげーという気持ちにもなります。

CLFとSAA、どっちから勉強すべき?

まだCLFとSAAのどちらの対策も始めていない方の中には、以上の疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。今回の経験を通して私は、それぞれの学習スタイルに合った順番を選ぶことで学習効率が上がるだろうと思いました。当たり前といえば当たり前のことなのですが、参考までに、以下にそれぞれの順番が合っていそうな人の特徴を書いてみます。

・CLF → SAA の順番がおすすめな人

体系的に全体像を学んでから、詳細に入りたい人(トップダウン学習者)
または、AWSやクラウドサービスについて全く何も知らない人

森全体の地図を地図で把握してから、一本一本の木を見ていくスタイルです。CLFでAWSの全体像、価値、基本原則を学ぶことで基礎が固まるため、SAAの学習で個々のサービスが出てきても「これは全体の中のこの部分だな」と迷子になりにくいメリットがあります。

また、「AWS?クラウド?なにそれおいしいの?」という方はクラウドの一般的な特徴から学べるCLFから始める方が、結果的に効率が良いでしょう。

・SAA → CLF の順番がおすすめな人

まず具体的なサービスを触りながら実践的に詳細を学び、後で全体像を整理したい人(ボトムアップ学習者)

まず目の前の木をじっくり観察し、たくさんの木を知った後で、森全体の地図を描くスタイルです。私自身がこのパターンでしたが、SAAで得たミクロな知識が、CLFの学習によって知識の棚卸しと体系化に繋がり、非常に良い復習となりました。実際に各サービスを活用するイメージを描きながら進めたい方には、こちらの順番もおすすめです。

どちらを受けるか迷っている人は、自分の学習スタイルを振り返ってみましょう。
公式の試験ガイドを読んだり、サンプル問題を見てみるのも良いと思います。

まとめ

SAAの学習を進めている方にとって、CLFは正しい準備をすれば短期間で十分に合格可能な資格です。割引バウチャーという実利もありますし、基礎を固める良い機会にもなります。
この記事が、皆さんのAWS認定取得の一助となれば幸いです。

私は近日中にSAAを受けに行くので、せっかくのバウチャーを無駄にしないよう頑張りたい所存です。みなさんもぜひ一緒に頑張りましょう!

11
3
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
11
3

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?