書籍名「検定 簿記講義 二級 工業簿記」
著者:岡本清 廣本敏郎
中央経済社
読もうと思った動機
・簿記三級の合格ついでにテキストだけ一通り読んでおこうと思ったため
・簿記二級は、すぐには取得する予定はないが、興味があるうちに概要だけは把握しておきたいと思ったため。
印象に残った部分
p1工業簿記とは
製造業を営む企業(製造企業)の簿記です。
その特徴は、製造企業の外部活動のみならず内部で行われる製造活動(内部活動)を
複式簿記の原理に基づいて記録・計算を行うことです。
原価とは
企業が特定の目的を達成するために行う企業活動上、犠牲にされる経済的資源の、貨幣による測定額のことです。
p2完全工業簿記
原価計算と有機的に結合している工業簿記を完全工業簿記といいます。
本書で扱うのはかぜん工業簿記です。
しかしながら原価計算にはコストがかかるので中小企業の中には原価計算を行わない工業簿記を採用している企業も少なく有りません。この工業簿記を商業工業簿記といいます。
p5原価計算
原価とは、特定の目的を達成するために犠牲とされる経済的資源の貨幣による測定額をいいます。
販売費・・・製品の販売に要する原価
一般管理費・・・製造と販売とのいずれに分けられない管理費(例えば社長の給料)
・総原価・・製造原価、販売費、一般費
・営業費・・製造原価と一般営業費
p7 原価計算の目的
原価管理、製品の価格家ってに必要な原価資料の提供、あるいは経営意思決定のためにも、原価計算の情報を必要としています。
p25 材料費計算
材料費・・材料や物品を消費することによって発生する製造原価です。
直接材料費・・主要材料費、素材、部品費
間接材料・・補助材料費、工場消耗品費、消耗工具器具備品費
p45 労務費計算
支払賃金の計算
時間給制の場合は、支払賃率×実際就業時間+加給金で計算される。
出来高給制は、支払賃率×実際出来高+加給金
p46
工員は、職種にもとづいて直接工と間接工に分かれます。
直接工・・製品の製造加工作業に直接従事する工員
例:機械工、組立工
間接工・・直接作業以外の作業(間接作業)に従事する工員
例:清掃工、
p50勤務時間の内訳
就業時間は、工員の責任以外の原因によって作業ができない状態にある遊休の時間である手待時間と実際に作業を行う実働時間に分かれます。
実働時間は直接作業と間接時間からなり、直接作業時間は段取り時間と加工時間からなります。
p58経費精算
経費とは
材料費と労務費以外のすべての原価要素であり、材料や労働力資源を消費することによって発生する原価です。
経費の分類
直接経費・・外注加工賃、特許使用料
間接経費・・保険料、電力料、仕損費、修繕費等
p68 製造間接費
製造間接費とは、間接材料費、間接労務費および間接経費の総称で、製品別にどのくらい消費されたかがわからない製造原価のことです。
製造間接費は、製品別にどのくらい消費されたかがわからないので、製品原価を計算するためには、何らかの基準を用いて各製品には配賦しなければなりません。
p68 製造間接費の製品への配賦
実際配賦率を用いて製造間接費を製品に配賦することを実際配賦といい、予定配賦率を用いて製造間接費を製品に配賦することを予定配賦といいます。
実践できること or 感想
感想
工業簿記は実務で使えそうな知識だと思いました。
前職は製造業で働いていたので、聞いたことのある用語がちらほらありました。
直接工、間接工が簿記で出てくるとは思わなかったです。
簿記2級は一定規模以上の製造業システムを担当するときに役立つ知識だと思いました。
実践できること
2026,2027年に簿記2級をとる
期間は半年