書籍情報
書籍名: PMBOK 第7版 知識と手法がしっかりわかる教科書
著者: 前田和也
出版社: 技術評論社
著者について
前田和也氏は、プロジェクトマネジメントの専門家であり、PMPをはじめとした資格取得支援やPMBOK解説を専門とする著者。技術評論社からPMBOK関連の解説書を複数執筆しており、実務者向けにわかりやすく体系的な解説を提供している。
著者リンク
読もうと思った動機
1. PMの業界標準を一読したかった
プロジェクトマネジメントの世界標準であるPMBOKは、エンジニアとして最低限おさえておくべき知識体系だと感じていた。実務でプロジェクトに関わる機会が増えてきたため、体系的に学ぶ機会として読み始めた。
2. PMP取得を視野に入れている
将来的にPMP(Project Management Professional)の取得を検討しており、その準備として原典に近いPMBOK第7版の内容を把握しておく必要があると考えた。
ただし、現時点でPMになることは当分先の話だと認識している。現在はエンジニアとしての専門性を深める段階であり、実際にPMとして動くまでには数年単位のキャリア積み上げが必要になると思っている。今PMBOKを読む目的は「いずれPMになったときのための地図を持っておく」という意味合いが強い。地図があれば、現場でPMやPMOと協働する際の解像度も上がるため、エンジニアとしても無駄にはならない。
3. プロジェクト管理の用語を整理したかった
現場でよく聞くPMO・ステークホルダー・スコープなどの用語を、正式な定義で理解しておきたかった。
学習メモ
学んだこと
1. 有期性と独自性がある業務(p.14)
プロジェクトについては、PMBOK Guideでは
「独自のプロダクト、サービス、所産を創造するために実施される有期性のある業務」と定着されています。
所産とはプロジェクトにおける結果のことである。
有期性とは、納期が決定しておりプロジェクトの関係と終了が明らかな状態です。
プロジェクトとは、決定している納期に含ませて、要望に合う製品やサービスを提供する業務のこと
2. 機能横断、リスク、変化(p.17)
機能横断とは、プロジェクトに望む体制のことです。
多くの異なるスキルを持つ人が異なる部屋から集められ、顧客の要求に対応しよう。
そのような状況が機能横断です。
リスクとは、プロジェクトに与えうる。発生が不確実な事象のことです。
またプロジェクトでは、プロジェクトの依頼者の要望に添ったプロダクトを提供します。
3. PMOとは(p.24)
PMOとは、プロジェクトが適切に進んでいることを確認する部門です。またPMBOKでは、PMOがもたらすベネフィットとして、以下のように説明しています。テンプレートやよい実務慣行の例、トレーニングやコーチングなどを利用して、プロジェクトマネジメントの指針を提供し、プロジェクトの実施方法の一貫性を支援する。
計画活動、リスクマネジメント、プロジェクトのパフォーマンスを追跡し、プロジェクト支援サービスを提供する。
プロジェクトの立ち上げのためのビジネスケースを要求する活動、プロジェクト実施のための財務資源などを割り当てる活動プロジェクトのスコープや活動の変更要求を承認する活動に携わる
4. PMOに求められる能力(p.25)
・さまざまなプロジェクトマネジメントのスキルなどを理解、開発、応用し、評価できるという、実現能力および成果思考の能力を育成する能力
・個々のプロジェクトの成果だけに着目するのではなく、組織全体の成功という大局的な視点を維持する能力
・各プロジェクトから得られた貴重な知識を移転するために、組織全体でプロジェクトの結果を定期的に共有し、将来のプロジェクト実施を強化する活動を改善する能力
感想
全体的な印象
ch1はPMBOKの導入部分であり、プロジェクトの定義・ステークホルダー・PMOといった基本用語の整理が中心となっている。内容自体は平易で、読んでいて特に驚くような発見はなかった。しかし「有期性」「機能横断」「PMOの役割」など、現場でなんとなく使っていた用語を、正式な定義で改めて押さえ直せたことには意味があった。あいまいに使っていた言葉に輪郭が生まれた感覚がある。
また、第7版から「アウトカム(成果)重視」の考え方へとシフトしているという点が印象に残った。従来の第6版がプロセスの遂行そのものを重視していたのに対し、第7版はプロジェクトが生み出す価値や結果を中心に据えた設計思想になっているらしい。この違いが実際にどう表れるか、ch2以降を読み進めるなかで確かめていきたい。
実践できること
短期
- 今まで参加したプロジェクトをPMBOKの定義(有期性・独自性)に当てはめて振り返る(参照: p.14)
- 自分のチームにPMO的な動きができていないか確認する(参照: p.24)
中長期
- 個人開発プロジェクトでPMO的な管理(リスク管理・パフォーマンス追跡)を試してみる
- ch2以降のアウトカム重視の考え方を読み進める
定量評価(1年後に記入)
注意: このセクションは読書直後ではなく、1年後など実際の効果が見えてから記入してください。数値化できない学びの価値(思考力、創造性、教養など)も重要です。見積もりは保守的に行い、過度に楽観的な数値は避けてください。
スキル・知識の評価
| 評価項目 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| 長期的な有用性 | 5 | PMの業界標準なので長く使える知識 |
| 実践のしやすさ | 3 | 用語整理が中心で即実践は難しい |
| 汎用性 | 5 | プロジェクト関係者なら誰でも使える |
スキルスコア: 13/15点
経済的インパクト
時給の計算: 年収 ÷ 2,000時間で計算。参考: エンジニア平均¥3,000(年収600万円相当)
投資コスト
| 項目 | 数値 | 根拠・計算 |
|---|---|---|
| 書籍価格 | ¥2,970 | 技術評論社 定価 |
| 読書時間 | 1時間 | ch1(p14〜p25)の読書時間 |
| 読書時間コスト | ¥3,000 | 1時間 × ¥3,000/時間 |
| 総投資額 | ¥5,970 | 書籍価格 + 読書時間コスト |
リターン
後で書く!
