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バンドサークル管理webアプリ製作日記 - 競合比較

Last updated at Posted at 2020-03-29

あらすじ

このシリーズでは、
私の個人開発であるバンドサークル管理webアプリの
開発の内容をまとめていく。

バックナンバー

バンドサークル管理webアプリ製作日記 - Introduction
バンドサークル管理webアプリ製作日記 - 問題提起
バンドサークル管理webアプリ製作日記 - ユースケース
バンドサークル管理webアプリ製作日記 - 要件定義

この記事は

作ろうとしているサービスの競合分析をする
外伝となる。

本来は開発サイクルの流れで
開発の様子をまとめていく予定だったが、
下記背景により、急遽ビジネス戦略的なことを
することになった。

背景

ユースケースをまとめつつツイッターでその様子を晒していたところ、

Miit+あたりでよくない

というご指摘を頂き、

類似サービスに対し
・それらではいけないのか?
・自製する意味はあるのか?
・違いは?メリットは?

を把握することとなった。

ぶっちゃけ既存サービスの方が良いのであれば
作る意味がない完全下位互換サービスを作ることになって、
また前回のように、作ったけど使われないサービス
になってしまう。
それを避ける為、事前調査として競合分析を行う。

またこの過程で、自プロダクトに反映できる
良いアイデアが浮かぶかもしれない。

競合分析とは

競合するライバルを詳細に分析することにより、
自プロダクトの成功要因を導き出すこと。

顧客のニーズに合うサービスを、
競合を上回る魅力で提供し、利益を上げる。

(ただ今回のプロジェクトは、
目的がサークルへの恩返しのため、
仮に利益を得たとしてもサーバやドメイン代くらいとする。
サービスが拡張し汎用性を持てた時に
マネタイズを考える。)

3C

競合分析のフレームワークでよく知られるのが「3C分析」である。

3C分析の目的は

「市場・顧客」と「競合」、「自社」を照らし合わせることにより、
自社の強み・弱みや、成功するための方法を導き出すこと

最初に市場(顧客)分析を行い、
顧客のニーズを定義する。

市場(顧客)分析

本プロダクトで製作するアプリケーションは、
初期フェーズ段階では、
私が所属しているバンドサークルを顧客とする。
ただし、開発の進捗や顧客の反応によっては
将来的な他サークルへの展開も
視野に入れることとする。

市場の量

サンプルとして東京のバンドサークルが
メンバーを管理する際、どのような方法を取っているか
調べてみた。

14件調べたところ

LINE:        6
HPフォーム:    4
Google form: 2
メール:       1
つなげーと:    1

LINEが比較的多く、
あとはフォームから入力してもらって登録、
という流れが多かった。

登録してからHP上のスケジュール表から
セッションを申請するという所があったが、
それ以外は管理ツールを使用している様子はみられず、
私が所属していたところのように
LINE上で連絡を取り合いながら管理しているところが
多いとみられる。

市場の質

詳しく聞き取りができていないが、
そもそもツールを使うという想像ができないと思うので、
一旦サークル内で活動していた時に不便だな、と自分が
思ったことを元に、
現場が何を求めているのか仮定を立ててみた。

問題点は下記の記事にまとめてある。

バンドサークル管理webアプリ製作日記 - 問題提起

その結果、

・誰がどのバンドに所属しているか分かるツール
・ライブにバンドを簡単に登録できるツール
・これらの情報を簡単に編集・共有できるツール

このような物が必要とされていると仮定を立てた。

市場の変化

バンド人口全体は減っていると推測できる。
それは、ギターメーカー大手のギブソン社が
破綻の危機に瀕していることから伺える。

しかし私の所属している社会人バンドサークルは
年々成長していることも事実である。
私が入部した時から2年で、
割合にして20%以上も人数が増えている。

これは、日本のライブやフェス業界が盛り上がり、
その流れでライブに参加した若者が
自分で楽器を持つことが増えてきたのではないかと
考察している。

競合の分析

競合を分析する際は
「競合ブランドの特定」「競合ブランドの構図」及び
「競合ブランドの戦略とリソース」が分析項目となる。

似通った管理ツールに加え、管理よく使われているLINEも加えた。

MiiT+

このサービスは会員管理のシステム化を解決するサービス。
Webアプリケーションの形態であり、目指している姿も近い。
バンドサークルからの認知は低いようだ。
もしくは運用経費の関係で避けているかもしれない。
しかし機能は優秀で、

  1. 団体の管理・会員情報の管理
  2. 決済機能・支払い履歴
  3. スケジュール機能
  4. 写真投稿
  5. メール配信

という素晴らしい内容。
使用料は基本無料で、決済機能を使うとそこから割合で引かれていくという、
マネタイズ的にも上手い方法を取っている。

BAND

このサービスはモバイル向けで、グループでの情報共有を目的としている。
これも認知はあまりされていない感じである。
強みとしては、やはりモバイルアプリとしての操作性だと思う。
機能は

  1. トーク
  2. スケジュール機能
  3. 写真投稿

と控えめでシンプルな内容。

LINE Business

一番使用されているであろうLINE Businessは
リーダーブランドと言えると思う。
ほぼ日本人全員が使っているLINEアカウントから使用でき、
おそらく他の店舗やグループで使っていることもあるだろうから
認知度に限らず使用経験も圧倒的だろう。
機能は

  1. メッセージ配信
  2. チャット
  3. リッチメニュー
  4. bot
  5. ノート
  6. 写真・動画投稿
  7. ファイルアップロード

と充実している。
しかしあくまでSNSとしての
コミュニケーションを目的としたサービスのため、
システム的な運用は苦手と言えるだろう。

Google スプレッドシート

こちらも認知が高いサービスで、
どちらかというと管理者側で使用されていることが
多いと思う。
まあデータの管理をしたければ
Excelかこちらを使うのが
一般的な社会人の判断だろう。

しかし、シート上で入力するという手間を考えると
どうしてもめんどくさくなりやすいし、
何より見にくい。
また、権限分けやセキュリティ上の問題も
あると思う。

対処としては**GAS(Google Apps Script)**を組むと
それなりなアプリケーションができそうだ。
何気に、「これでいいんじゃね?」という
最強の競合かもしれない。

ホームページ上での管理

これもシェアが多い方法だろう。
どちらかというと公開・共有することに
特化している。
一般の方でも一番分かりやすい。

ネックなのが、編集のめんどくささである。
恐らくホームページ上で管理しているところは
テキストでの投稿だと思う。

なので

  • 投稿しにくい
  • 見にくい
  • 検索しにくい
  • 編集しにくい
  • 細かい変更があっても管理者しか編集できない

という問題がネックだろう。

自社分析

本プロダクトの立ち位置としては、
LINE Businessのカバーできない
ニッチな領域をカバーしつつ、
Google スプレッドシートでは出来ない
専門性を持ち操作性を兼ね備えたアプリケーション、
MiiT+やBANDでは機能追加できない
バンドやライブデータの登録・管理
前面に出していくことになるだろう。

また、ホームページ上での管理に引けを取らない
公開力・共有力が必要。

決済やスケジュール機能を設ける構想があるが、
そこは優先度を下げて後回しにすると共に、
開発着手した際は先駆者である上記サービスのUXを
参考にすることとする。

マネタイズは後でいいが、
恐らく規模が大きいサークルでないと
本プロダクトのサービスを利用する旨味はないだろう。

そこで、登録何人以上のサークルはプレミアムプラン、
という形で月額料金にしようかな、と考えている。

まとめ

この調査で下記の項目に対し、
仮説レベルではあるが答えを見出すことができた。

類似サービスに対し
・それらではいけないのか?
・自製する意味はあるのか?
・違いは?メリットは?

冒頭で述べた通り、個人開発のプロダクトでも
使ってもらえる物でなければ意味がない
私は考えているので、
目的に対しコミットできるプロダクトに仕上げつつ
他のサービスと一線を画す価値のあるモノに仕上げていくつもりだ。

参考

【コラム】競合分析とは?マーケティングにおける競合他社分析のフレームワーク
Miit+
BAND
LINE for Business

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