Gitコマンド&GUIツール活用術 ~Windows編~
少し読みづらかったので、以下として、コロナ頃に投稿した以前の内容から清書版にして更新しました。
Git操作、もっと効率的に。コマンドとGUIツールを両立して「使い分ける」コツを紹介します。
事前準備
- Git本体をインストール(公式サイトから最新版をセットアップ)
- あって損なし!おすすめツール
- TortoiseGit(右クリック操作に対応)
- SourceTree(視覚的にブランチ管理)
まずはリポジトリを作ろう
- GitHub等で新規リポジトリを作成(ForkでもOK)
- コマンドプロンプトで操作(Windows想定)
mkdir my_project
cd my_project
git init
または
git clone https://github.com/yourname/repo.git
ファイルの管理とコミット
git add index.html
git status
git commit -m "#5 初期化処理を追加"
リモート操作の基本
- リモートへ反映
git push origin master
- フォーク先・フォーク元でpush先が異なる場合は要確認。
- 強制Push(最終手段)
git push -f origin master
最新を取り込む
| コマンド | 説明 |
|---|---|
| git pull | 取得+自動マージ |
| git fetch | 取得のみ |
| git pull origin master | originからpull |
| git pull upstream master | upstreamからpull |
| git fetch origin master | originからfetch |
| git fetch upstream master | upstreamからfetch |
ブランチ運用とForkのコツ
Forkで自分専用のリポジトリを作成できる。
他人のリポジトリには直接Pushできないため、Pull Requestで反映を依頼する。
マージと差分確認
git merge ブランチ名
コンフリクトが起きた場合はまずバックアップをとる。
git fetch で取得した状態を確認し、必要箇所をIDEやTortoiseGitで修正。
WinMergeやVSCode拡張GitLensで視覚的に差分を確認するのもおすすめ。
git cleanコマンドまとめ
| コマンド | 説明 |
|---|---|
| git clean -n | 削除対象のシミュレーション |
| git clean -dn | ディレクトリを含むシミュレーション |
| git clean -f | 実際にuntrackedファイルを削除 |
| git clean -df | ファイル+ディレクトリを削除 |
コンフリクト解消の心得
ローカル修正はリネームで退避。
差分ツールで安全にマージ。
必要ならブランチを切ってバックアップを確保。
おすすめ拡張&ツール
- VSCode
- GitLens:履歴・差分確認が直感的
- Git Graph:ブランチ構造を可視化
- WinMerge:差分比較ツールの定番
- TortoiseGit:エクスプローラー連携で使いやすい
安全なマージ(--ff-onlyのススメ)
fast-forward時のみマージを実行し、履歴をきれいに保つ。
git pull --ff-only origin HEAD
設定をデフォルト化したい場合は以下を実行。
git config --global pull.ff only
または .gitconfig に追記。
[pull]
ff = only
関連リンク
まとめ
- コマンドとUIツールの併用で操作効率を上げる
- バックアップと差分確認はこまめに実行
- チーム運用では履歴をきれいに保ち、ルールを守る
- 困ったときはツールや拡張機能で視覚的にサポート