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インターネットなしでGreenGrassを自動プロビジョニングする環境構築。

Last updated at Posted at 2025-11-29

今回はインターネット接続が不可能なケースで、AWSネットワーク内に閉じた状態でGreenGrassを自動プロビジョニングするために必要な構成を紹介します。

前提

  • GreenGrassに必要なJavaSDK・GreenGrassCore Installerは外部から取得しS3に配置する必要があります
  • エッジ端末の空き容量は2GB程度必要

今回やりたいこと。

インターネットなしの環境でも自動プロビジョニングを行う事。

今回の参考は以下。

上記のページにはインターネット接続がない場合に「手動でプロビジョニングを行う必要がある」と書いてあるが、今後のスケーラビリティを考慮して極力手動オペレーションを削減したかったため、GreenGrassの自動プロビジョニングを利用することを目指す。
スクリーンショット 2025-11-29 10.24.05.png

手動インストールではThingの作成・証明書の配置・yamlの設定ファイル記載と、ミスしそうなポイントが多いためこれを回避するためにGreenGrassの自動プロビジョニングを利用する。

ネットワーク構成

後のプロビジョニングで利用するLamdaは記載していません。
今回のケースでは、サードパーティのSaaSネットワークにGreenGrassをインストールするEdgeデバイスがあり、そのVPCにはVPCエンドポイントを作成できません。そこで、自分が利用するVPC(My VPC)にVPCエンドポイントを作成し、各種マネージドサービスに到達させる。

ClosedNetworkArchitecture.png

作成すべきVPCエンドポイント
IAMは東京リージョンでホストされていないためus-east1にVPC Endpointを作成してそこに到達させる必要がある。
東京リージョン : ap-northeast1

  • iot.api
  • iot.data
  • iot.credential
  • greengrass
  • sts
  • s3(Interface型)

バージニアリージョン : us-east1

  • iam

作成上の考慮点

以下の制約からRoute53にVPCエンドポイントへのレコードを追記し、セキュリティグループで許可する必要がある。

PrivateDNS非対応

IoTCoreのVPCエンドポイントはPrivateDNS利用不可のため、iot.とつくVPCエンドポイントへルーティングするDNSレコードをRoute53に作成する必要がある。

VPCPeering経由でVPC Endpointに到達不可

VPC Endpoint は 作成された VPC 内からしか自動で利用されない
そのため VPC Peering先の VPC(third party SaaS) から VPC Endpoint を利用する場合は、Private DNS が効かず、自動ルーティングも行われません。このため、Route53 の Private Hosted Zone に VPC Endpoint(iot.*, sts, iam など)向けの DNS レコードを手動で作成し、Peering 側からも解決できるようにする必要がある。

インストール時の流れ

以下の流れで自動プロビジョニングを行います。

事前準備:S3に必要なファイルを格納

  • JavaSDK
  • GreenGrassCoreInstaller
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