110
101

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 3 years have passed since last update.

【YOLO V5】AIでじゃんけん検出

Last updated at Posted at 2020-09-02

1. はじめに

AIで手の形を検出できたら、手話の翻訳などにも活用できそうですよね。いきなり手話翻訳は難しいので、まずは、じゃんけんの「グー・チョキ・パー」をAI(YOLO)でリアルタイム検出できるか試してみたいと思います。
物体検知_.png
※サクッと**じゃんけん検出**だけ遊びたい人は、手順7~9までをLocal PCで実施してください😉

2. 具体的にどんなことをやるか

Local PCのwebカメラを使って、じゃんけん(グー・チョキ・パー)をAIに検出させたいと思います。モデルを作成するのにLocal PCだとかなり時間がかかりそうなので、モデル作成はGoogle ColabのGPUパワーを利用しサクッとモデルを作って、作ったモデルをLocal PCへ移植したいと思います。

モデル作成は、最先端リアルタイム物体検出システムである**YOLO V5**を使用します😊

イメージ図

イメージ図.png

3. 開発環境

3.1 開発環境

開発環境 備考欄
Google Colab 学習(モデル生成)時に使用します。Googleアカウントがあれば誰でも無料で使用できます。GPUを利用でき学習スピードがとても早いためこちらを利用します。Google Colabでの利用の仕方は「tutorial.ipynb」を参照すると便利です。
Local PC
with
webカメラ
静止画撮影、ラベリング、物体検出時に使用します。今回はLocal PCとして、win10を使用しました。pythonの仮想環境はanacondaを利用しました。

3.2 使用ツール

■Google Colab

必要なツール類 備考欄
YOLO V5 Google Colab上では、学習(モデル生成)時に使います。フリーウェア(GNU GPL V3)です。

■Local PC

必要なツール類 備考欄
YOLO V5 Local PC上では、物体検出時に使います。
カメラアプリ
カメラ.png
win10標準アプリ。静止画撮影時に使います。相応のもので撮影できれば何でもOKです。
labelImg 教師データのラベリングに使用します。フリーウェア(MIT License)です。

3.3 YOLOとは

YOLOとは最先端のリアルタイム物体検出システムです。今回はこれらの最新バージョンである、YOLO Ver5を利用したいと思います。

YOLO 作者 機械学習ライブラリ 備考欄
YOLO Ver3 Joseph Chet Redmon Darknet Darknetは、CおよびCUDAで記述されたオープンソースのニューラルネットワークフレームワーク。Darknetの作者はJoseph Chet Redmonです。
YOLO Ver4 Alexey Bochkovskiy Darknet Ver3の作者とは異なる作者によるリリース。V3よりパワーアップ!
YOLO Ver5 Glenn Jocher(ultralytics.com) PyTorch PyTorchとは、Python向けのオープンソース機械学習ライブラリ。V3より更にパワーアップップ💪

3.4 開発フロー

開発環境が複数あるため、分かりにくいので開発フローを記載しておきます。参考にしてください。以下、どこで作業しているのか、分かりやすくするために「💻」はLocal PCを、「☁」はGoogle Colab、「📂」はGoogle Driveを示すこととします。

開発フロー.png

4. 学習データ収集

静止画を集めるために、まずLocal PC(win10)カメラアプリを起動し、グー・チョキ・パーの撮影を行います。Local PCにwin10以外を使用する方は、相応のアプリで写真を撮ってください。

4.1 💻:カメラアプリ設定

カメラアプリの設定ですが、写真の解像度を640x480の設定にしました。低速度撮影をONにし、2秒タイマーをかけると連続撮影がとても楽です。
カメラアプリ設定

4.2 💻:静止画撮影

グー・チョキ・パー」を色んな角度から写真を撮ってください。私はラベリング作業を素早くするために、「グー・チョキ・パー」それぞれ単体の写真を各200枚ずつ、計600枚写真を撮りました。
カメラアプリ

5. ラベリング

5.1 💻:labelImgツール インストール

[Github]:https://github.com/tzutalin/labelImg

Local PCにwin10を使用している方は、バイナリ版「windows_v1.8.1.zip」をダウンロードし適当な場所に解凍してください。Local PCでpython+各環境(Ubuntu、mac、win)で動作させる場合は、gitのInstallationを参考にインストールしてください。

5.2 💻:ラベリング作業

ダウンロードした「windows_v1.8.1.zip」を解凍したら、「labelImg.exe」を実行して、ラベリングしていきます。**フォーマットをYOLOに設定**するのを忘れないでください。あとは「グー・チョキー・パー」総計600枚をシコシコとラベリングしていきます。

基本的に「グー・チョキ・パー」それぞれの写真を撮っているため、「Use default label」をONに設定して、「グー」なら「goo」、「チョキ」なら「choki」、「パー」なら「par」とラベリングしていくと作業が早いと思います。左手で「'w'」キーを押下し枠モードにして、右手マウスで枠を囲うsave後、Next Image押下して………と、次々作業していくイメージです。
ラベリング.PNG

下の画像はダミー(ワンコの手です😁)ですが、こんな感じで「グー・チョキ・パー」をBOXで囲いどんどんラベリングしてください!
labelImg_002.png

5.3 💻:ラベリング結果

■ラベリング結果

ラベリング作業が終わると、以下のようにラベリングファイルクラス定義ファイルが作成されています。

LocalPC
LabelImg_Data
    │
    ├─choki (1).jpg           … 画像ファイル
    ├─choki (1).txt           … ラベリング
    │    ︙
    ├─choki (200).jpg
    ├─choki (200).txt
    │
    ├─goo (1).jpg
    ├─goo (1).txt
    │    ︙
    ├─goo (200).jpg
    ├─goo (200).txt
    │
    ├─par (1).jpg
    ├─par (1).txt
    │    ︙
    ├─par (200).jpg
    ├─par (200).txt
    │
    └─classes.txt             … クラス定義ファイル

■ラベリング結果(例)

例えば、「choki (1).jpg」のラベリングデータは、「choki (1).txt」となります。「choki (1).txt」を開くと、そこにラベルデータが書かれています。先頭列がクラスを表しているのでこれは「クラス0」ということになります。また、その後にバウンディングボックスの位置データが入っています。

choki (1).txt
0 0.554688 0.566667 0.315625 0.404167
↑ 
クラス0が定義されていることを表す

例えば、「goo (1).jpg」のラベリングデータは、「goo (1).txt」となります。「goo (1).txt」を開くと、そこにラベルデータが書かれています。先頭列がクラスを表しているのでこれは「クラス1」ということになります。また、その後にバウンディングボックスの位置データが入っています。

goo (1).txt
1 0.424219 0.476042 0.245312 0.427083
↑ 
クラス1が定義されていることを表す

例えば、「par (1).jpg」のラベリングデータは、「par (1).txt」となります。「par (1).txt」を開くと、そこにラベルデータが書かれています。先頭列がクラスを表しているのでこれは「クラス2」ということになります。また、その後にバウンディングボックスの位置データが入っています。

par (1).txt
2 0.474219 0.310417 0.201563 0.437500
↑ 
クラス2が定義されていることを表す

「classes.txt」はTrainingには使いませんが、きちんとクラス分け出来ているか確認することができます。先頭行からクラス0、クラス1、クラス2となります。

classes.txt
choki     ← クラス0が定義されていることを表す
goo       ← クラス1が定義されていることを表す
par       ← クラス2が定義されていることを表す 

6. 学習 Training

6.1 ☁:YOLOインストール

Google Colabにyolo v5をインストールするため、コードをgitからダウンロードします。

colabコード
!git clone https://github.com/ultralytics/yolov5

yolo v5を起動するために必要なライブラリをインストールします。

colabコード
!pip install -r yolov5/requirements.txt

6.2 💻→📂:データセット

Googleドライブのマイドライブ配下に「goochokipar」フォルダを追加して、その中に「5.3 ラベリング結果」で作った教師データ(画像データ及びラベルデータ)を全てコピーします。

今回は、以下のGoogle Driveへ画像データラベルデータを格納しました。
/content/drive/My Drive/goochokipar

Google Colabにもアップロードできますが、こちらにUPLOADしたファイルは、ランタイムのリサイクル時に削除されてしまいます。そのため、ユーザが作成したデータは、Googleドライブに格納することを推奨します。

6.3 📂:データセットの格納場所&クラス分類定義

モデル作成のためのデータ(教師データ、検証データ)格納場所、クラス分類数、クラス名について、設定ファイル「goochokipar.yaml」で定義します。先程作ったGoogleドライブの「goochokipar」フォルダに「goochokipar.yaml」を作成してください。今回、学習データと検証データは同一のものとしています。

今回は、以下のGoogle Driveへgoochokipar.yamlを格納しました。
/content/drive/My Drive/goochokipar

goochokipar.yaml
# GooChokiPar dataset

# train and val data as 1) directory: path/images/, 2) file: path/images.txt, or 3) list: [path1/images/, path2/images/]
train: /content/drive/My Drive/goochokipar
val: /content/drive/My Drive/goochokipar

# number of classes
nc: 3

# class names
names: ['choki', 'goo', 'par']

6.4 ☁:学習 Training

cocoモデルに「グー・チョキ・パー」の判別を追加することもできますが、今回は余計なものは省き、「グー・チョキ・パー」の3つのみを判別するモデルを作成していきます。

colabコード
%cd /content/yolov5
!python train.py --img 640 480 --batch 20 --epochs 300 --data '/content/drive/My Drive/goochokipar/goochokipar.yaml' --name goochokipar

6.5 ☁:モデル生成結果

batch数を20、epoch数を300にして実施しましたが、モデル生成には大体3時間45分くらいかかりました😱。ログの最後の方にどこにモデルができたかパスが表示されます。今回は、下記にモデルが出来上がっていました。

/content/yolov5/runs/exp2_goochokipar/weights/best_goochokipar.pt

last_xxxx.ptは、トレーニングの最後のエポックからの重み、best_xxxx.ptは、トレーニング中に記録された最高の重みだそうです。今回はbestの方を利用したいと思います。

Optimizer stripped from runs/exp2_goochokipar/weights/last_goochokipar.pt, 14.8MB
Optimizer stripped from runs/exp2_goochokipar/weights/best_goochokipar.pt, 14.8MB

colabログ
/content/yolov5
Using CUDA device0 _CudaDeviceProperties(name='Tesla K80', total_memory=11441MB)

Namespace(adam=False, batch_size=20, bucket='', cache_images=False, cfg='', data='/content/drive/My Drive/goochokipar/goochokipar.yaml', device='', epochs=300, evolve=False, global_rank=-1, hyp='data/hyp.finetune.yaml', image_weights=False, img_size=[640, 480], local_rank=-1, logdir='runs/', multi_scale=False, name='goochokipar', noautoanchor=False, nosave=False, notest=False, rect=False, resume=False, single_cls=False, sync_bn=False, total_batch_size=20, weights='yolov5s.pt', workers=8, world_size=1)
Start Tensorboard with "tensorboard --logdir runs/", view at http://localhost:6006/
2020-09-01 11:51:29.733753: I tensorflow/stream_executor/platform/default/dso_loader.cc:48] Successfully opened dynamic library libcudart.so.10.1
Hyperparameters {'lr0': 0.00447, 'lrf': 0.114, 'momentum': 0.873, 'weight_decay': 0.00047, 'giou': 0.0306, 'cls': 0.211, 'cls_pw': 0.546, 'obj': 0.421, 'obj_pw': 0.972, 'iou_t': 0.2, 'anchor_t': 2.26, 'fl_gamma': 0.0, 'hsv_h': 0.0154, 'hsv_s': 0.9, 'hsv_v': 0.619, 'degrees': 0.404, 'translate': 0.206, 'scale': 0.86, 'shear': 0.795, 'perspective': 0.0, 'flipud': 0.00756, 'fliplr': 0.5, 'mixup': 0.153}
Overriding {'nc': 80, 'depth_multiple': 0.33, 'width_multiple': 0.5, 'anchors': [[10, 13, 16, 30, 33, 23], [30, 61, 62, 45, 59, 119], [116, 90, 156, 198, 373, 326]], 'backbone': [[-1, 1, 'Focus', [64, 3]], [-1, 1, 'Conv', [128, 3, 2]], [-1, 3, 'BottleneckCSP', [128]], [-1, 1, 'Conv', [256, 3, 2]], [-1, 9, 'BottleneckCSP', [256]], [-1, 1, 'Conv', [512, 3, 2]], [-1, 9, 'BottleneckCSP', [512]], [-1, 1, 'Conv', [1024, 3, 2]], [-1, 1, 'SPP', [1024, [5, 9, 13]]], [-1, 3, 'BottleneckCSP', [1024, False]]], 'head': [[-1, 1, 'Conv', [512, 1, 1]], [-1, 1, 'nn.Upsample', ['None', 2, 'nearest']], [[-1, 6], 1, 'Concat', [1]], [-1, 3, 'BottleneckCSP', [512, False]], [-1, 1, 'Conv', [256, 1, 1]], [-1, 1, 'nn.Upsample', ['None', 2, 'nearest']], [[-1, 4], 1, 'Concat', [1]], [-1, 3, 'BottleneckCSP', [256, False]], [-1, 1, 'Conv', [256, 3, 2]], [[-1, 14], 1, 'Concat', [1]], [-1, 3, 'BottleneckCSP', [512, False]], [-1, 1, 'Conv', [512, 3, 2]], [[-1, 10], 1, 'Concat', [1]], [-1, 3, 'BottleneckCSP', [1024, False]], [[17, 20, 23], 1, 'Detect', ['nc', 'anchors']]]} nc=80 with nc=3

                 from  n    params  module                                  arguments                     
  0                -1  1      3520  models.common.Focus                     [3, 32, 3]                    
  1                -1  1     18560  models.common.Conv                      [32, 64, 3, 2]                
  2                -1  1     19904  models.common.BottleneckCSP             [64, 64, 1]                   
  3                -1  1     73984  models.common.Conv                      [64, 128, 3, 2]               
  4                -1  1    161152  models.common.BottleneckCSP             [128, 128, 3]                 
  5                -1  1    295424  models.common.Conv                      [128, 256, 3, 2]              
  6                -1  1    641792  models.common.BottleneckCSP             [256, 256, 3]                 
  7                -1  1   1180672  models.common.Conv                      [256, 512, 3, 2]              
  8                -1  1    656896  models.common.SPP                       [512, 512, [5, 9, 13]]        
  9                -1  1   1248768  models.common.BottleneckCSP             [512, 512, 1, False]          
 10                -1  1    131584  models.common.Conv                      [512, 256, 1, 1]              
 11                -1  1         0  torch.nn.modules.upsampling.Upsample    [None, 2, 'nearest']          
 12           [-1, 6]  1         0  models.common.Concat                    [1]                           
 13                -1  1    378624  models.common.BottleneckCSP             [512, 256, 1, False]          
 14                -1  1     33024  models.common.Conv                      [256, 128, 1, 1]              
 15                -1  1         0  torch.nn.modules.upsampling.Upsample    [None, 2, 'nearest']          
 16           [-1, 4]  1         0  models.common.Concat                    [1]                           
 17                -1  1     95104  models.common.BottleneckCSP             [256, 128, 1, False]          
 18                -1  1    147712  models.common.Conv                      [128, 128, 3, 2]              
 19          [-1, 14]  1         0  models.common.Concat                    [1]                           
 20                -1  1    313088  models.common.BottleneckCSP             [256, 256, 1, False]          
 21                -1  1    590336  models.common.Conv                      [256, 256, 3, 2]              
 22          [-1, 10]  1         0  models.common.Concat                    [1]                           
 23                -1  1   1248768  models.common.BottleneckCSP             [512, 512, 1, False]          
 24      [17, 20, 23]  1     21576  models.yolo.Detect                      [3, [[10, 13, 16, 30, 33, 23], [30, 61, 62, 45, 59, 119], [116, 90, 156, 198, 373, 326]], [128, 256, 512]]
Model Summary: 191 layers, 7.26049e+06 parameters, 7.26049e+06 gradients

Transferred 364/370 items from yolov5s.pt
Optimizer groups: 62 .bias, 70 conv.weight, 59 other
Scanning labels /content/drive/My Drive/goochokipar.cache (600 found, 0 missing, 0 empty, 0 duplicate, for 600 images): 600it [00:00, 11442.86it/s]
Scanning labels /content/drive/My Drive/goochokipar.cache (600 found, 0 missing, 0 empty, 0 duplicate, for 600 images): 600it [00:00, 6890.78it/s]
/usr/local/lib/python3.6/dist-packages/statsmodels/tools/_testing.py:19: FutureWarning: pandas.util.testing is deprecated. Use the functions in the public API at pandas.testing instead.
  import pandas.util.testing as tm

Analyzing anchors... anchors/target = 2.42, Best Possible Recall (BPR) = 1.0000
Image sizes 640 train, 480 test
Using 2 dataloader workers
Starting training for 300 epochs...

     Epoch   gpu_mem      GIoU       obj       cls     total   targets  img_size
     0/299     5.86G   0.06498   0.01338   0.01231   0.09067        47       640: 100% 30/30 [00:44<00:00,  1.50s/it]
               Class      Images     Targets           P           R      mAP@.5  mAP@.5:.95: 100% 30/30 [00:16<00:00,  1.78it/s]
                 all         600         614           0           0    0.000393    6.18e-05

     Epoch   gpu_mem      GIoU       obj       cls     total   targets  img_size
     1/299     5.76G   0.05824  0.009701   0.01148   0.07942        57       640: 100% 30/30 [00:33<00:00,  1.12s/it]
               Class      Images     Targets           P           R      mAP@.5  mAP@.5:.95: 100% 30/30 [00:13<00:00,  2.23it/s]
                 all         600         614           0           0     0.00134    0.000207

     Epoch   gpu_mem      GIoU       obj       cls     total   targets  img_size
     2/299     5.76G    0.0537  0.008562   0.01106   0.07332        54       640: 100% 30/30 [00:33<00:00,  1.11s/it]
               Class      Images     Targets           P           R      mAP@.5  mAP@.5:.95: 100% 30/30 [00:12<00:00,  2.37it/s]
                 all         600         614           0           0     0.00226    0.000376

     ~ 省略 ~

     Epoch   gpu_mem      GIoU       obj       cls     total   targets  img_size
   298/299     5.76G  0.009543  0.002208 0.0006254   0.01238        50       640: 100% 30/30 [00:31<00:00,  1.05s/it]
               Class      Images     Targets           P           R      mAP@.5  mAP@.5:.95: 100% 30/30 [00:10<00:00,  2.82it/s]
                 all         600         614       0.993           1       0.995       0.903

     Epoch   gpu_mem      GIoU       obj       cls     total   targets  img_size
   299/299     5.76G  0.009511  0.002123  0.000563    0.0122        42       640: 100% 30/30 [00:31<00:00,  1.05s/it]
               Class      Images     Targets           P           R      mAP@.5  mAP@.5:.95: 100% 30/30 [00:10<00:00,  2.84it/s]
                 all         600         614       0.993           1       0.995         0.9
Optimizer stripped from runs/exp2_goochokipar/weights/last_goochokipar.pt, 14.8MB
Optimizer stripped from runs/exp2_goochokipar/weights/best_goochokipar.pt, 14.8MB
300 epochs completed in 3.668 hours.

6.6 ☁:TensorBoard結果

手順には記載していませんが、念の為TensorBoardの結果を貼り付けておきます。と言いたいところですが………すみません!300epocの取り忘れました😓………代わりに100epocのを参考に貼っておきます😣💦

TensorBoard結果を取得したい方は、「6.4 ☁:学習 Training」の直前でTensorBoardを起動しておいてください。起動方法は以下です。

colabコード
%load_ext tensorboard
%tensorboard --logdir runs

metrics.png
train.png
val.png

7. モデル移植

7.1 💻:Local PC 設定

python仮想環境としてanacondaを利用しました。
以下のコマンドを実施して、Local PCyolo5の環境を構築します。

LocalPC
c:\>conda create -n yolov5 python=3.8
c:\>conda activate yolov5
(yolov5) c:\>git clone https://github.com/ultralytics/yolov5.git
(yolov5) c:\>cd yolov5
(yolov5) c:\yolov5>conda install pytorch torchvision -c pytorch 
(yolov5) c:\yolov5>pip install -U -r requirements.txt

Local PCで以下のコマンドを実行し、webカメラの映像が見れることを確認してください。detect.pyでモデルを設定していない場合、自動でcocoモデルが適用されますので、この時点で80種の物体認識が可能となっています。キャプチャは「'q'」を押下で終了できます。

LocalPC
(yolov5) c:\yolov5>python detect.py --source 0

7.2 ☁→💻:モデル移植

Google Colabで作成したモデル「best_goochokipar.pt」をダウンロードし、Local PCyolov5のディレクトリ直下にコピーします。

C:\yolov5\best_goochokipar.pt
となるようにコピーしてください。

8. 検出 Detect

それではいよいよ今回のクライマックスです😊ドキドキ❤

8.1 💻:物体検出

Local PCで以下のコマンドを実行してください。

LocalPC
(yolov5) C:\yolov5>python detect.py --source 0 --weight best_goochokipar.pt

8.2 💻:物体検出結果

ちゃんと「グー・チョキ・パー」がリアルタイムで認識されました😄🎉
result

9. 共有データ

今回作成したモデルを共有します。以下からダウンロードしてください。Local PCにダウンロードしたモデルを7~8項を参考にセットすると簡単に遊ぶことができます😃「グー・チョキ・パー」の教師データ(画像データ及びラベルデータ)につきましては、私のヘン顔が所々に写っているため、恐縮ですが共有しないこととしました。あしからず😉

教師データ → 共有していません。
モデル(epoc:300) → 共有しています。Download:best_goochokipar_300epoc.pt

コマンドプロンプト
C:\yolov5>python detect.py --source 0 --weight best_goochokipar_300epoc.pt

10. OMAKE

色々記事を書いているので、まとめておきます。

(1)画像認識ツール紹介記事

No. ツール名 検出ターゲット 環境 記事 Thumbnail
1 YOLO v5 じゃんけん検出 ①GoogleColab
②LocalPC+webcam
【YOLO V5】AIでじゃんけん検出
2 YOLACT じゃんけん検出 ①GoogleColab
②LocalPC+webcam
【YOLACT】AIでじゃんけん検出
3 YOLACT COCOデータセット ①GoogleColab 【リアルタム物体検知】YOLACT for Google Colab【YOLOを超えた?】
4 YOLACT COCOデータセット ①LocalPC+webcam 【リアルタム物体検知】YOLACT for win10+webcam【セグメンテーション検出】

(2)アノテーションツール紹介記事

No. ツール名 対応フォーマット 対応ツール 記事 Thumbnail
1 labelImg YOLO/PascalVOC形式 YOLO v5 … 【YOLO V5】AIでじゃんけん検出
2 coco-annotator COCO形式 YOLACT … 【coco-annotaror】アノテーションツール

11. 以上

YOLO V5を利用すると、AIのネットワーク定義などせずとも**いとも簡単に物体検知させることができました!BIGデータさえあれば**(そこが地味に大変😅)誰もが簡単にモデル作成できてしまうので、YOLO V5はとっても便利ですね。

お疲れ様でした!

110
101
23

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
110
101

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?