はじめに
Windowsを長年使ってきてこの頃はMacやLinux系にも触れたりしてますが、改めてWindowsの知らない部分が多いと思ったので調べてみようと思いました。
おそらく多くの方はご存知かと思われるのですが、Cドライブ(ローカル ディスク (C:))はWindowsのOSそのものやソフトウェアがインストールされたシステムドライブです。

(容量がとんでもないことになっているのはさておき)
このシステムドライブ内に入っているシステムフォルダ、いわゆるインストールして初回に入っているもののみを調べようということです。
Cドライブ直下のすべてのフォルダを見るには
エクスプローラでは隠しフォルダを表示する設定をしていても確認できないフォルダがある。
そのためPowerShellにて以下のコマンドを打ち込んで確認する。
cd /
ls -Force
上記のコマンドを実行することで下記の結果が表示される。
Cドライブ直下のフォルダ/ファイル一覧
Mode LastWriteTime Length Name
---- ------------- ------ ----
d--hs- 2021/07/26 (月) 8:40 $Recycle.Bin
d--hs- 2021/07/26 (月) 8:46 Config.Msi
d--hsl 2021/07/26 (月) 6:10 Documents and Settings
d----- 2025/10/19 (日) 10:40 inetpub
d----- 2024/04/01 (月) 16:26 PerfLogs
d-r--- 2025/11/02 (日) 23:12 Program Files
d-r--- 2025/10/19 (日) 11:18 Program Files (x86)
d--h-- 2025/11/15 (土) 18:50 ProgramData
d--hs- 2025/11/02 (日) 23:10 Recovery
d--hs- 2025/11/15 (土) 18:50 System Volume Information
d-r--- 2025/10/19 (日) 10:57 Users
d----- 2025/11/18 (火) 15:33 Windows
-arhs- 2019/12/07 (土) 18:08 413738 bootmgr
-a-hs- 2019/12/07 (土) 18:08 1 BOOTNXT
-a---- 2025/05/23 (金) 23:27 12288 DumpStack.log
-a-hs- 2025/11/15 (土) 13:25 12288 DumpStack.log.tmp
-a-hs- 2025/11/15 (土) 13:25 27456552960 hiberfil.sys
-a---- 2022/04/10 (日) 0:28 5510 License.txt
-a-hs- 2025/11/15 (土) 13:25 10200547328 pagefile.sys
-a-hs- 2025/11/15 (土) 13:25 16777216 swapfile.sys
主なフォルダ
-
PerfLogs/- 「パフォーマンス モニター」がログを保存するフォルダ -
Program Files/- 64bitプログラムのインストール先のフォルダ -
Program Files (x86)/- 32bitプログラムのインストール先のフォルダ -
ProgramData/- プログラムのデータを保存するフォルダ (ユーザ単位の場合はAppData/) -
Users/- 各ユーザが格納されているフォルダ -
Windows/- OSそのものやOS標準のプログラムが保存されているフォルダ
C:/PerfLogs/
Windowsに標準搭載されているソフトウェア、「パフォーマンス モニター」がパフォーマンスログを保存する一時的なフォルダのようです。私の環境では何も入っていませんでした。
基本的に空っぽであることが多いみたいです。
ちなみに、パフォーマンス モニターでデータコレクターセットを作成して開始するとこんな感じに生成されました。
ログにはreport.htmlというファイル名の「システム診断レポート」が入っているみたいです。
試しにChromeで開いてみると
システム情報やハードウェア情報など様々な情報が入っていました。
C:/Program Files/
インストールしたWindows用のソフトウェアが入っているフォルダです。
C:/Program Files (x86)/
インストールしたWindows用のソフトウェアが入っているフォルダです。
C:/Program Files/ との違いは32bit用のソフトウェアがこちらにインストールされていることです。
(x86 はCPUの命令セットアーキテクチャのことなので紛らわしいですね。64bitもx86の拡張ですし)
C:/ProgramData/
各ユーザのソフトウェアのデータ、設定はAppDataフォルダに入っているのに対してこちらはユーザを問わずPCのすべてのユーザー共有でのソフトウェアのデータ、設定を入れるためのものだったみたいです。
長年、ProgramDataってなんだろうと思ってましたが、今更ながら知りました。
C:/Users/
エクスプローラ上では「ユーザー」という名前で表示されるフォルダです。
ご存知の方も多いかと思いますが、各ユーザーのデータを保存するためのフォルダです。
C:/Users/(ユーザ名)/ にはデスクトップやドキュメントなどが入っています。
C:/Windows/
Windows のOSフォルダです。Windows標準ソフトのメモ帳やエクスプローラ、レジストリエディタが入っています。
py.exe は標準で入っていないのですが、Pythonインストール後ここに入るみたいですね。
Program Filesじゃないんだ!?とちょっと驚きです。
Windows/下は標準からパスが通ってるのでターミナル上で呼び出せます。
そのため、pythonは環境パスを使わずにpyコマンドを使えるようにしたいからでしょうか。
で調べたところ、「Pythonランチャ」というものです。
つまり、Windowsで3.3以上のPythonをインストールすると勝手に作成されるようです。
その他ファイル/フォルダ
こちらも大まかに調べてみました。
-
$Recycle.Bin/- 一時的に保管される削除されたファイルが入っている -
Config.Msi/- Windows Installerの一時的フォルダ -
Documents and Settings/- Windows XPで動作するアプリのUsers/互換用 -
inetpub/- CVE-2025-21204、脆弱性に対応しているフォルダ -
System Volume Information/- 復元ポイント、インデックスなどが入っている -
Recovery/- 回復イメージ、システムを復旧するためのもの -
bootmgr- Windows Boot Manager、拡張子のないWindowsのブートローダ -
BOOTNXT- アップデートやリカバリで利用するブートローダ関連ファイル -
DumpStack.log- BSODが発生した、クラッシュしたときに生成されるログ -
DumpStack.log.tmp- こちらもDumpStack.log同様 -
pagefile.sys- 仮想メモリ用のページングファイル、従来のプログラムで使われる -
swapfile.sys- 仮想メモリ用のページングファイル、最新のUWPアプリで使われる -
hiberfil.sys- 休止状態に切り替わる際、RAMのデータを保存するハイバネーション(休止状態)ファイル -
License.txt- Windowsのライセンス条項のテキストファイル
ゴミ箱の中身はそのドライブで削除した自身のドライブ直下に作成されるみたいですね。
さいごに
これらを知らずに編集、削除するとシステムが壊れ、再起不能になる可能性が気をつけてください。
知らないことばかりでした。全体的にシステムフォルダに関してまとめられたものがなかったのでアウトプットとして書いてみました。


