TL;DR
こちらの記事 「Draw.ioで作成した図をWordに挿入する」 の補足版。
前回にうまくやれたにもかかわらず2回目に同じことをしようとして沼にハマったので、自分用のメモでもあります。
ゴールはPowerPointへコピー&ペーストではありますが、途中過程で Wordが必要 です。ご注意ください。
目的とゴール
プレゼン用資料作成などでPowerPoint(パワポ)にdraw.ioで設計した図などを転載する場合は多いと思います。
画像としてキャプチャをコピペしてもよいのですが、文言や微妙な位置修正などする場合、パワポでいじれるオブジェクトにしたいと思いますが、単純にコピー&ペーストしてもうまく行きません。
ここでは以下、パワポでいじれるオブジェクトにするやり方を解説します。Macで確認しましたが Windows は時間があったら確認してみますのでまずはご容赦を。
サンプルとして次のような図を用いてみました(A4サイズ)。
手順
元記事では、SVGにしたあと、inkspaceを使ってemfへ変換していたが、現在はSVGから加工ができる。1
- draw.io で SVG でエクスポート
- Word でその SVG を埋め込む
- Word 上で「グループ解除」する
- PowerPoint へコピー&ペーストする
1. draw.io で SVG でエクスポート
draw.io の File メニューから ”Export as" で SVG出力する。オプションは特に指定しなくて大丈夫。
注意点として、Exportの前に次のことをやっていると日本語で体裁が崩れない。
- プロパティのtext のFormatted Text optionのチェックを外す(全部選択してから一括で外せる)
- プロパティのtext のWord Wrap optionのチェックを外す(デフォルトでOFFにはなっている)
Fomrmatted Text チェックON |
Fomrmatted Text チェックOFF |
---|
2. Word でその SVG を埋め込む
Wordを立ち上げる。
適当な新規ドキュメントで良いので、1で出力したものを「挿入」→「写真」→「図をファイルから挿入」で埋め込こむ。
(ここはパワポでも同じことができますが、この次の工程がパワポではできないのです)
3. Word 上で「グループ解除」する
2で挿入したSVG画像をコンテクストメニューから「グループ」→「グループ解除」する。
※これが肝! パワポでも同じメニューが出ますが、ちゃんと処理してくれないのです!
4. PowerPoint へコピー&ペーストする
グループ解除された画像は、Office上で扱えるオブジェクトとなる。
これらグループ画像を(まとめて)を PowerPoint へコピー&ペーストする。
細かい体裁がととのえられていない所などを修正。
- 何回かグループ解除をすると、全てばらけます。ただ、アイコンや矢印も分解されてしまうので、適宜再グループ化や(矢印とかの)置き換えが必要になるでしょう。
- なお残念ながらアイコンのグラデーションなどはベタ塗りになってしまいます。
- 結果的にアイコンを加工することになるとおもうので、公には用いるのは避けたほうがよいかもですね。
- draw.io側でA4サイズに収まるように描いたとしても、ペーストすると少し大きくなってしまいます。
(以上)
-
Word for Mac/PowerPoint for Mac バージョン16.42(20101102) で確認 ↩