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豆腐敷地内のおすすめ採集スポット紹介

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 本記事は、クリスマスに予定がない豆腐生のためのアドカレ | Advent Calendar 2023の12日目の記事です。感想等ありましたら、#豆腐アドカレ をつけてツイートしちゃってくださいな。多分きっと恐らく見に行きます。

緒言

 皆さま初めまして、ごきげんよう。いつも真っ黒な服を着て虫網片手に校内のあちこちに出没している、しがない豆腐生です。これまでの記事がどれもクオリティ高くてハードル爆上がりですよ。いやはや、参っちゃいますね。
  実は今回執筆する記事のテーマ案として、「昆虫を筆頭とした生物採集について」と「ギャルゲーのイチオシヒロインについて」の2つがありまして。どちらにするかかなり迷ったけれど、今回は前者にしました(後者は来年の豆腐アドカレにでも)。生物採集における倫理的問題や仔細な採集方法については昨日の記事にお任せするとして、本記事では応用化学科でありながら生物の採集を趣味としている私が、自身の採集経験に基づいて選出した豆腐敷地内のおすすめ採集スポットについて紹介していきますよー

SPOT1. 4号館付近の庭一帯

 豆腐の敷地内で生物採集をするにあたって、絶対に外せない最重要スポットを1つ挙げるならば、ダントツで4号館付近にある庭ですね。ここは複数の小さな採集スポットで構成されており、蝶, 蜂, バッタなど様々な生物が生息しています。各スポットごとに紹介していきますね。

1. 草むら

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Fig. 01 日当たりがそこそこ良い素敵なお庭

●主に観測できる生物
 - シジミチョウの仲間
 - ミツバチ(二ホンとセイヨウの雑種が多い)
 - バッタの仲間
 - ピクニック中の豆腐生

●稀に観測できる生物
 - タテハチョウの仲間
 - アゲハチョウの仲間
 - ツチバチの仲間
 - 猫

●概要
 そこそこ日当たりが良く、春から秋の間に様々な昆虫と出会うことができる素敵な庭です。昼休みにふらっと見に行くと、大抵何かしらの蝶や蜂が飛び回っていますね。稀にアゲハチョウが飛び回っており、アゲハチョウの中ではアオスジアゲハがよく見かけます。飛翔速度がアゲハチョウの中でも特に速いため、捕獲は困難ですが挑戦する価値はありますよ。また定期的に草刈り業者達がやってきて、せっかく育った雑草や花を刈り取っていくので、雑草が伸びてきてから彼らが来るまでの期間が狙い目です。
 よく豆腐生が階段付近でピクニックをしたり、黄昏れたりしているため、彼らの好奇の目に耐えうる精神力を養うこともできますよ。一般人からの視線に耐えうるメンタルを獲得することは、生物採集をする上で必須といっていいため、この点でもおすすめ採集スポットですね。
 ただ、少し危惧していることがありまして。今年の春頃からミントが生え始め、徐々に増殖しつつあるのが怖いですね。でもまあ数年後には移転するし、気にするまでもないかもしれないですけど。

2. 階段付近のマット

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Fig. 02 何の変哲もないマット

●主に観測できる生物
 - ダンゴムシの仲間
 - ワラジムシの仲間
 - ナメクジの仲間

●稀に観測できる生物
 - ハサミムシの仲間
 - 二ホントカゲ

●概要
 明るいお庭とは違い、日当たりの悪いスポットです。階段付近に敷かれたマットの一部は動かすことが可能でして、その下には我々豆腐生のような日陰者達が集まっています。基本的には、ダンゴムシやナメクジなどのありきたりな生物が生息していますが、稀にニホントカゲがいるため、毎日確認するのをおすすめする良スポットですね。
 以前、筆者はここで捕まえたナメクジをシャーレで飼っていたことがあるのですが、容器の掃除中にうっかりシャーレの蓋と容器で挟んで一刀両断してしまい、全滅しちゃいました。ヒューマンエラーは起こり得るのでしゃーないですが、読者諸君がナメクジを飼育する場合はシャーレ以外を使用することをおすすめします。

3. 中央にそびえ立つ木周辺

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Fig. 03 蚊や蜂を纏っている木

●主に観測できる生物
 - ヒトスジシマカ
 - ミツバチ(二ホンとセイヨウの雑種が多い)
 - カメムシの仲間
 - シロアリの仲間
 - ヤスデの仲間

●稀に観測できる生物
 - クマバチの仲間

●概要
 普段はミツバチが数匹飛んでいる程度ですが、夏頃にクマバチを観測できることがあります。虫網を振っていると、階段から豆腐生にガン見されたり写真を撮られたりすることがあるうえに、辺りを常にヒトスジシマカが飛び回っているため、あまり長居はしたくない場所ですね。ちなみに秋になると黄葉が綺麗ですよ。
 奥に朽木がいくつかあるのですが、その下にはシロアリやヤスデ達がまったりと過ごしてます。可愛いですね。朽木付近で虫網を振っていると、豆腐前の道を散歩している一般人達に凄い目で見られます。豆腐生の哀しき性ですね...

4. CICとの境目付近

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Fig. 04 美しきヤブガラシ(写真上部)

●主に観測できる生物
 - ミツバチ(二ホンとセイヨウの雑種が多い)
 - ツチバチの仲間
 - カメムシの仲間

●稀に観測できる生物
 - アシナガバチの仲間
 - コガタスズメバチ

●概要
 大変素晴らしいことに、蜂を引き寄せることに定評のあるヤブガラシが生えており、その影響で多数の蜂が生息しています。ヤブガラシは高い位置にあるため、そこそこ長めの虫取り網があった方がいいですね。昨日の記事に紹介されていた、志賀昆の虫取り網とかがおすすめです。竿を縮めることができるので、リュックサックに入れて学校に持っていきやすいですし、性能もなかなか良いですし。
 普段はミツバチやハラナガツチバチといった弱い毒を持った蜂が飛び回っていますが、夏から秋にかけてアシナガバチやコガタスズメバチといった強力な毒を持つ蜂が飛び回り始めます。是非捕まえてみてください。少々危険ではありますが、刺されるのも良い経験になりますよ。誰とは言いませんが、私の友人にスズメバチを手の上に乗せて喜んでいる狂人がいるんです。初めて見たときは、豆腐生ってやっばいなーと思いました。確かに蜂は濡れると動きが鈍くなるけどさ...
 スズメバチ等を捕獲する場合は、うっかり刺されすぎてアナフィラキシーショックを起こしちゃった時のために、救急車を呼べる人間をそばに用意しておくのをおすすめします。万が一、大量のスズメバチに追われたら身代わりにして逃げることも出来ますし(ですから、自分より足の遅い人が特におすすめですよ)。ああそれと、捕まえた蜂達を教室で一般生徒に見せるのはおすすめしないですね。十中八九、面倒なことになりますから。

SPOT2. 廃棄物保管庫

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Fig.05 悪臭漂う保管庫

●主に観測できる生物
 - トンボの仲間
 - バッタの仲間

●稀に観測できる生物
 - アオダイショウ
 - ネズミの仲間

●概要
 学校内の彼方此方から、数多くのごみが運ばれ保管される場所です。倉庫前の通路はトンボやバッタが生息している普通の場所ですが、特筆すべきは倉庫内部です。ネズミに関する目撃情報が数多くあり、更にネズミを狙ってアオダイショウが生息しているという、なかなか魅力的な場所ですね。あいにく私はネズミを見つけたことがないので、卒業までになんとかして遭遇&捕獲してみたいものです。清掃員のおばあ様が、鎌首をもたげたアオダイショウと対峙するという事件が発生した際、全教員に注意喚起の連絡が来たことがあったのは記憶に新しいと思います。
 その情報を知った時から私はアオダイショウを探し続け、最終的に捕獲することに成功したのですが、その結果ネズミが増殖傾向にあるらしく、応化のとある先生によって、アオダイショウの代わりにネズミを捕獲する任を務めることになってしまいました。

SPOT3. 金木犀の木

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Fig. 06 登校時にいつも目にする木

●主に観測できる生物
 無し

●稀に観測できる生物
 - ホシホウジャク

●概要
 普段は大した面白みのない木ですが、9月の末頃に開花し独特の芳香をまき散らします。開花時に、私の大好きな昆虫であるホシホウジャクが蜜を吸いにやってくるため、私としては非常に重要なスポットですね。いつか金木犀から香気成分の抽出とかやってみたい。
 せっかくだし、私のイチオシ昆虫であるホシホウジャクについて軽く書き綴ってみるよ。本題から少し逸れるため折り畳みにしてあるので、興味のある方は是非。

ホシホウジャクについて

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Fig. 07 ホシホウジャク Macroglossum pyrrhosticta

 ホシホウジャクは、スズメガ科ホウジャク属に属する蛾の一種です。大抵の蛾は夜行性なのですが、この蛾は昼行性なので昼間にあちこちを飛び回りながら吸蜜しています。漢字では星蜂雀と書き、太い胴体や素早い羽ばたきから、蜂やハチドリと間違えられることもあります。また、ずんぐりむっくりとしたフォルムや顔つきに魅了される人も少なくないと言われています(筆者もそのうちの一人)。
 スズメガ全般の特徴として、昆虫界最高レベルの飛翔技術を持っていることが挙げられます。その飛翔能力の高さ故、時速50km以上で移動したり、ホバリングしたりすることもできます。スズメバチが時速20~30kmで移動するので、そう考えるとなかなか凄い。
 私が蝶より蛾が好きな理由として、一見地味な見た目だけれど、よくよく観察してみると深みのある造形や色彩をしているという点がありまして。ホシホウジャクの焦げ茶色な見た目がドストライクなんですよね。とても可愛い。細かな体毛でもふもふしているのも魅力的だと思うんだ。
 本当はもっと語りたいけど、本記事の提出期限がピンチなので今回はこの程度にしておくよ。課研の報告書もやらなくちゃだし。

SPOT4. CIC横のスペース

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Fig. 08 アオダイショウとの記念すべき邂逅

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Fig. 09 アオダイショウと一般的豆腐生のツーショット♡

アオダイショウの液浸標本の写真(ちょっと閲覧注意)

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Fig. 10 アオダイショウの液浸標本

●主に観測できる生物
 - ミミズの仲間

●極稀に観測できる生物
 - アオダイショウ

●概要
 いつもはミミズくらいしかいない、雑草だらけの花壇です。かつて園芸部なるものが花を植えようとしていたらしいですが、いつの間にか部員が全員消滅していたようですね。現在顧問の先生は、豆腐敷地内のどこかでニンニクを育てているとかいないとか。
 以前、私は一度だけここでアオダイショウと出会ったことがありまして、Fig. 08, 09はその時の写真です。この個体はしばらく飼育した後、筆者の手で液浸標本となりました。液浸標本の画像はちょっとセンシティブかもしれないので、折りたたみで載せておきます(Fig. 10)。生きてるときも可愛いですが、標本になっても可愛いですよね。それ以来新たにアオダイショウは目撃されていないですけど、数年もすればどこかからやってくると思います。次も私が捕まえますよ。
 余談ですが、Fig. 09のような首根っこを押さえる持ち方は、蛇に怪我をさせてしまう恐れがあるので好ましくないです。飼育時、人間や飼育環境に慣れるのが遅くなる恐れもあるため、読者諸君が蛇を捕獲する際は、下から掬い上げるようにして持ち上げ、適当な洗濯ネットにでも入れて運搬するのをおすすめします。蛇の種類や個体によって掬い上げ方にはコツがありますね。シマヘビの場合はソワソワとゆっくり手を入れると暴れにくく、逆にアオダイショウの場合はサッと手を入れると暴れにくいことが多いですよ。手袋の有無はどっちでも良いですけど、素手で触った時の感触は堪らないですし、個人的には素手がおすすめかな。無毒なら噛まれてもそこまで怖くないですし、菌が入っても腐敗や壊死することはそうそうないでしょう。無論、毒蛇の場合は革手袋等の装備を推奨するよ。

あとがき

 さて、豆腐敷地内のおすすめ採集スポットは以上です。不思議なことに、私の知る限り17th以外に生物採集をしている豆腐生が見当たらないですが、もし本記事を通じて生物採集に興味を持ってくれる人がいたら何よりです。数年後には役に立たなくなる情報ばかりではありますが、本記事が皆さまの生物採集の一助となれば幸いです。
 そういえば、明日の記事は恋愛講座みたいですね。当方、二次元では無双してますが三次元はからっきしダメなので、そこそこ楽しみにしてます。

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