この記事の99%はCopilot Coworkに会議を読み込ませての自動生成です。
私はスクショを指定された通りペタペタしたのと、誤り訂正くらいです。
モデルはGPT 6 Astraを"最大"で、消費クレジットは2840(約4,500円)です。
2026年8月19日(水)22:00〜23:30、コミュニティ「なんでもCopilot」の月次プレビュー会で、Copilot Studio の課金体系を掘り下げました。
登壇はおゆとぺぺさんの2人。資料でレクチャーする形式ではなく、ライセンスガイドと Microsoft Learn と実機の管理画面を並べて「ああでもない、こうでもない」とやる回です。登録200名超、夜遅い時間帯としては多くの方に集まっていただきました。
本記事は当日の発言・チャット・公式ドキュメントをもとに再構成したものです。内容は2026年8月19日時点のもので、プレビュー機能や移行期間の扱いは変わっている可能性があります。
目次
- 「その日」は8月3日にやってきた
- ハーネスとは何か、そして3種類の違い
- 作るだけで、テストするだけでお金が減る
- 買い方は4種類
- ドキュメントが2つに割れている問題
- 自動トリガーは有償か無償か問題
- AI Builder「ハンバーガー理論」
- Work IQ MCP のリンク間違い疑惑
- 管理画面をひととおり見る
- 今回いちばんの事故:割り当てたもん勝ちトラップ
- 「化け物」に気をつけろ
- まとめと、今すぐやるべきこと
- お知らせ:コミュニティとイベント
0. その前に:タイマーと格闘していた
本題の前に。この会、開始前にファシリテーター機能のタイマーと本気でバトルしていました。全体タイマーと議題タイマーの2種類があって、90分の全体アジェンダの中に詳細トピックを入れ子で入れようとしたら、入れ子という概念を理解してくれない。
「入れ子にするというか、全体像のアジェンダの時間とその中での詳細の、っていう入れ方をしたら、なんか全然その入れ子がわからないんですよね、奴は」(おゆ)
「入れ子の概念を知らないのか、やつは」(ぺぺさん)
タイマーは「アドホックタイマー」と「議題タイマー」の2種類。90分指定が優先されて議題側が効かない、という状態でした
最終的にはこうなりました。当日のアジェンダがそのまま写っています。
ライセンスガイドを深掘り13分、Microsoft Learnを深掘り13分。実際にはこの倍くらい喋っています
なお当日の実況は #なんでもCopilot に流れています → X でハッシュタグを見る
1. 「その日」は8月3日にやってきた
2026年8月3日、Copilot Studio ライセンスガイドの8月版が公開されました。この日を境に、Copilot Studio の課金の考え方が大きく変わります。
📄 Microsoft Copilot Studio Licensing Guide(August 2026/英語PDF) ── 3ハーネスの定義、作成時/実行時の課金、B2E の脚注まで、すべての出発点はこれです。
コミュニティ内では公開直後から反応が出ていて、翌朝には解説記事とまとめ記事が上がっていました。ざわついたポイントは主に2つ。
- Microsoft 365 Copilot ライセンスを持っていても課金されるのか問題
- 「GitHub Copilot ハーネス」というネーミングどうなの問題
📝 新しい Copilot Studio が GA したので「ハーネス」とクレジット課金体系を改めて整理してみる(益森貴士さん/2026-08-03)──全体像を掴むならまずこれ
📝 2026年8月 Copilot Studio License Update 関連情報まとめ(コルネさん/2026-08-04)── ライセンス変更で何がどう変わるか、という変化の側からの整理
「突然きましたね。マジでこれ」(おゆさん)
「予感というか、こうなるっていうのは分かっていましたけど、ちょっと予想を超えてきたみたいな」(ぺぺさん)
そして取り急ぎ全管理者に伝えたい、最初の周知ポイントがこれです。
まず確認してほしい設定
Power Platform 環境ごとに Copilot クレジットを割り当てるとき、「テナントで利用可能なクレジットを引き落とす」というチェックがデフォルトでオンになっています。
キャパシティパックを買っている会社が、これを知らないまま使い続けると、割り当て枠を超えた分がどんどんテナント側から引かれていきます。
📖 Copilot Studio の Copilot クレジットと容量を管理する - Power Platform ── この「超過分管理」の項に、テナント内の利用可能キャパシティから引き出すか、従量課金プランに請求するかを選べる旨が書かれています。設定場所の手順もこちら。
「これ、大量に環境を作っているところ、マジで地獄作業ですよね」「チェックするのがもう目視でやるしかない、みたいな」(ぺぺさん)
しかもこの領域、DLP では制御できません。従来は M365 以外のチャネルを DLP で塞ぐ、といった防ぎ方ができましたが、それすら効かない新しい要素です。管理系の Graph API も当日時点では提供されておらず、「開発中」という状況でした。
2. ハーネスとは何か、そして3種類の違い
そもそもハーネスって
まずここでつまずきます。ぺぺさんが「自分が知ってるのはこれでした」。

ハーネス。……たしかに
チャットでも「大工さんが高いところに登るときの安全帯」「バンジーのやつ」といった連想が出ましたが、ここでの意味は違います。
ハーネス=エージェントが駆動するための足場・エンジンです。ライセンスガイドでは「エージェントが計画し、推論し、コンテキストを保持し、ツールを使うためのソフトウェア的な足場」と定義されています。裏で動いている基盤が違うから名前を分けている、というわけです。
🎞 新UI(GitHub Copilot harness)の考え方スライド ── 当日直前の「表コパ」で登壇された増田さん(Microsoft)の解説スライド。ハーネスの概念図はこれが一番わかりやすいです。
3種類のハーネス
| ハーネス | 何者か | M365 Copilot ライセンス保有時 |
|---|---|---|
| Standard ハーネス | 従来の Copilot Studio(カスタムエンジンエージェント) | 多くのケースで追加課金なし |
| Copilot Chat ハーネス | Copilot Chat 側 | 多くのケースで追加課金なし |
| GitHub Copilot ハーネス | 新UI・Agentic | Copilot クレジット消費対象 |
新UI=GitHub Copilot ハーネス、従来UI=Standard/Copilot Chat ハーネス、という対応です。置き換えではなく共存します。
GitHub Copilot ハーネスの強みは、入力して、理解して、次の判断をして、というループを回せるところ。そのぶん、Microsoft 365 Copilot のフェアユース権の外側に置かれ、ライセンスの有無にかかわらずクレジット課金の世界に入りました。
一方 Standard / Copilot Chat ハーネスについては、ライセンスガイドの脚注に「従業員向け使用シナリオ(B2E)で、認証済みの Microsoft 365 Copilot ユーザーの ID で動作する場合は USL に含まれる」旨が書かれています。ここは8月版でも変わっていません。
⚠️ 重要:ハーネスは作成時に決まり、後から変換できません。 切り替えたい場合はエージェントを作り直すことになります。
この「後から変換できない」点は コルネさんのまとめ でも明示されています。作り始める前にどのハーネスで行くか決めておかないと、あとで詰みます。
3. 作るだけで、テストするだけでお金が減る
ここが今回いちばん考え方が変わったところです。
作成時に課金される
GitHub Copilot ハーネスの新UIには、チャットで会話しながらエージェントを作る機能があります。画面上に 「Use Copilot Credits」 と明記されているとおり、このやり取り自体でクレジットが消費されます。
実測値として当日共有されたのは、こんな数字です。
| ケース | 消費 |
|---|---|
| ライト〜ミディアム相当のエージェントを2つ作成 | 約400〜450クレジット |
| ヘビー寄りのエージェントを1つ(2ターン程度) | 約200〜400円相当 |
| 整理済みのプロンプトを投げて1つ作成、質問1回 | 約2.5ドル(約400円) |
| 参加者の実測:1回作成 | 55クレジット |
公式のライセンスガイドには目安として Light 100〜300/Medium 300〜500/Heavy 500以上 という区分が載っていますが、当日の実感としては──
「これでもちょっと桁一個違うと思ってるんですけどね」(おゆ)
「ライトのライトは相当ライト。本当にライトな気がしますね。フローを三ステップぐらいできるようなライトレベルなのか、っていうぐらいライト」(おゆ)
「ヘビーもだから、このヘビーの下にまたやっぱあるはず」(ぺぺさん)
この目安表と単価の関係は 益森さんの整理記事 にもまとまっています(PAYG は 0.01ドル/クレジットなので、Heavy 500 なら1体作るのに 5ドル 前後という計算になります)。
テストも評価も課金される
Preview(テスト実行)も、Evaluate(評価用テストセットの一括実行)も、全部課金対象です。
当日紹介されたのは「港区天気エージェント」(みかんさんのせいでチャットでは "港区女子エージェント" と呼ばれていたやつ)。評価機能で質問一覧を作って一括実行したところ、約1000円分が消えました。
「港区エージェントは金がかかる💰」(チャットより)
「今までのエージェントと大きく考え方が変わったのが、本当にその作る、開発をするっていうプロセス自体に、まあお金をかけなきゃいけないっていう。考え方は大きく変わりましたね」(ぺぺさん)
なお、手動での設定作業(Build / Monitor タブでの非LLM操作)には課金されません。 課金されるのは自然言語での作成、Preview、Evaluation、そして実行時です。この線引きは Copilot Credits Guide に明記されています。
4. 買い方は4種類
クレジットの用意の仕方は、当日時点で4択でした。
| 買い方 | 内容 |
|---|---|
| 従量課金(PAYG) | Azure サブスクリプションに紐づけて、使った分だけ請求 |
| Copilot Credit Pack | 月額200ドルで25,000クレジット。携帯のギガを買うイメージ |
| クレジット事前購入プラン(通称P3) | 年払い。まとめ買いするほど単価が下がる |
| エージェント特化型プラン | Copilot Studio + Microsoft Foundry 側のエージェント向け。同じく年払い・大量購入向け |
📄 Copilot Credits Guide(英語PDF) ── 各プランの詳細な条件はこちら。ライセンスガイドとは別ドキュメントなので要注意です。
上位3つは Copilot クレジットなので、Cowork でも使えます(これが後述の事故につながります)。
まず試す段階では上2つのどちらか、というのが会場のコンセンサスでした。P3 は「容量パックを5つ買おうか、という段階から」という声も。
なお、事前購入したクレジットは繰り越しされません。逆に従量課金なら未使用分が月末に失効する概念自体がない、という違いもあります(Learn の FAQ に従量課金プランの利点として挙げられています)。
「繰り越し無しがきつい」(チャットより)
5. ドキュメントが2つに割れている問題
課金を理解しようとすると、視点の違う2つのガイドを突き合わせる必要があります。
- 📄 Microsoft Copilot Studio Licensing Guide(ライセンス視点)
- 📄 Copilot Credits Guide(クレジット視点)
「これも厄介ですね。これ、別なんですよ。『ガイドとは?』みたいな感じ。両方読んでやっと一つ。」(おゆ)
「さっきのはスタジオのガイドと、クレジットのガイド。視点が違うので」(ぺぺさん)
さらに厄介なのが日本語版の遅延です。当日(8月19日)時点で、日本マイクロソフトのページから日本語の最新ライセンスガイドを開くと7月号が出てきて、ハーネスの話が一切載っていませんでした。英語版が出てから日本語版が来るまでだいたい20日前後かかるとのこと。
「公式サイトで[最新のライセンスガイドを見る]ってやったら、7月号で。あのハーネスの話とか出てこないんで要注意です。なんじゃそれって思いますよね」(おゆ)
「結局まあ、英語を拾ってみりゃいいや、っつっていつもそうしてますけど」(ぺぺさん)
⚠️ 上の2つのリンクは英語版PDFの直リンクです。 日本語ページ経由で「最新のライセンスガイド」を開くと古い版が出ることがあるので、確実を期すならこちらから。
Microsoft Learn の「請求レートと管理」ページも同様で、ページ内から辿れる「最新のライセンスガイド」リンクが7月号を指している状態でした。
参考:Learn に載っている請求レート
Learn の「請求レートと管理」は、標準(Standard)ハーネスで駆動されるエージェントとエージェントフローの話であることが冒頭に明記されています。主なレートは以下のとおり。
📖 請求レートと管理 - Microsoft Copilot Studio / └ 請求レート表に直リンク
| 機能 | 請求レート | M365 Copilot ライセンス保有ユーザー |
|---|---|---|
| クラシック回答 | 1クレジット | 無料 |
| 生成回答 | 2クレジット | 無料 |
| エージェントアクション | 5クレジット | 無料 |
| テナントグラフのグラウンディング | 10クレジット | 無料 |
| エージェントフローアクション(100アクションあたり) | 13クレジット | 無料 |
| テキスト/生成AIツール(基本) | 1Kトークンあたり0.1、10回答ごと1 | 無料 |
| テキスト/生成AIツール(標準) | 1Kトークンあたり1.5、10回答ごと15 | 無料 |
| テキスト/生成AIツール(プレミアム) | 1Kトークンあたり10、10回答ごと100 | 無料 |
| コンテンツ処理ツール(ページあたり) | 8クレジット | 無料 |
コンピューター操作エージェント(CUA)は Microsoft 365 Copilot USL に含まれません。 GA に伴って課金対象になった点は当日も話題になりました(上記 Learn の脚注4に記載があります)。
なお、同ページにはエージェント使用量の見積もりツールへのリンクもあり、エージェントの種類・トラフィック・オーケストレーション・ナレッジ・ツールを選んで概算を出せます。ただし当日の評価は辛口でした。
「最新化されてないですよね、あの公式の」(おゆ)
「公式のは正直あんまり使って……いや、別にダメとか言ってないですよ。使ってないっていう話なんです」(ぺぺさん)
6. 自動トリガーは有償か無償か問題
ここが当日いちばん時間を使った、そして結論が出なかった論点です。
書かれていないこと
ライセンスガイドにも Learn にも、自動トリガー(スケジュール実行など)が有償なのか無償なのかが明確に書かれていません。
Learn の脚注にはこうあります。
「No charge」の含め方は 「エージェントがフローを呼び出す際」トリガーでトリガーされた実行にのみ適用 され、他のトリガーを使うエージェントフローは標準レートで Copilot クレジットを消費します(Microsoft Learn「請求レートと管理」 脚注1)
つまり文面上は「エージェントがフローを呼び出す」トリガー以外は課金、と読めます。
実測してみると
おゆの環境(プロダクション環境、M365 Copilot ライセンスあり)で、30分おきに自動実行する自律型エージェントを組んで検証しました。構成はこうです。
Copilot Studio 自律型エージェント(自動トリガー)
└─ ツール呼び出し
└─ エージェントフロー
└─ プレミアムコネクタ(Word 文書生成)
結果、エージェントアクションは請求対象になっておらず、追加課金なしでエージェントフローが動いている状態でした。逆パターン(Power Automate のフローからエージェントを呼び出す)でも、所有者プランで動く限り追加課金は発生していません。
「トリガー設定してても、スタンダードハーネスでは課金は発生していません。ただ、これが正なのかどうかは、ドキュメントからははっきりわかりませんっていうのが、一つの気づきです」(おゆ)
そもそも自律型エージェントは作り方が複数あって、どの経路で作ったかによって適用されるフローのプランが変わります。ここが混乱の根っこでもあります。
📝 Copilot Studio の自律型エージェントの作成方法を整理してみた(益森貴士さん/2026-07-08)── 作成方法ごとに Power Automate 側と Copilot Studio 側のどちらのライセンスで動くかが整理されています。この論点を追うなら必読。
ところが、逆の実測も出てきた
チャットでは真逆の報告が上がりました。
「私(M365 Copilotライセンスあり)は、Agent Flow の処理が Billed になっていました。自律型から実行しているフローです」(参加者)
Feature 列「Agent flow actions」に対して Billed messages が計上されている実例(参加者提供)
さらに、Microsoft に直接確認した参加者からはこんな回答も共有されました。
「MS に先週確認した感じだと、Standard ハーネスの自律型エージェントのエージェントフローは M365 Copilot ライセンスがあっても、引き続き課金対象と言ってましたね。GitHub Copilot ハーネスの一般提供に伴い、Standard ハーネス側の M365 Copilot の Copilot Studio 使用権のライセンスに変更はない、ともおっしゃっていました」(参加者)
ぺぺさん側の環境でも、自律型エージェントが8月7日ごろに停止していました。8月3日ちょうどではなく数日の猶予があったように見える、という観察も。
なおこの「停止」の挙動自体は仕様として文書化されていて、前払い容量が尽きるとエージェント全体が無効になるのではなく新しいエージェントフローの実行だけがブロックされ、フロー作成者には Copilot Studio デザイナー上で設計時の警告が出ます(クレジットと容量を管理する)。解消するには容量の再割り当て、追加購入、または従量課金の有効化のいずれかです。
結論(暫定)
ドキュメントと実挙動にズレがありそう。
環境の種類(プロダクション/開発者環境/試用版)や移行期間の扱いによっても差が出ている可能性があります。少なくとも、この挙動を前提に業務用エージェントを組むのは危険です。
「ちゃんと書かれてない以上、怖いっていうのと、あとフェアユースって書かれてるんで。あと『いつでも変えられるぞ』っていう権利を保有するって書かれてるんで、いつ変わってもおかしくない。それをベースで業務上のエージェントを組んじゃうと、ちょっと怖いですね」(おゆ)
「せめて GitHub Copilot ハーネスと Standard ハーネスの差を明確にそこで分けてくれたらよかったな、と思いました」(ぺぺさん)
ちなみにこの「いつでも変えられる」は本当に書いてあります。Learnに「使用はフェアユースの制限に制限されています。マイクロソフトは、製品の進化や新たな使用パターンの出現に伴い、制限を更新する権利を留保しています」とあります。
7. AI Builder「ハンバーガー理論」
チャットから飛んできた質問が秀逸だったので、そのまま紹介します。
「Power Automate トリガーで AI Builder を使うと課金され、Copilot Studio トリガーでエージェントフロー内から AI Builder を呼ぶと課金されない挙動を当社では確認したのですが、この理解であってますか?
当社では Copilot Studio と Power Automate の AI Builder 課金挙動を "ハンバーガー理論" と呼んでます。バンズ=Power Automate で、AI Builder を両側のバンズで挟むと課金が発生し、片バンズ(Copilot Studio だけ)だと課金が発生しないという理解です」(参加者)
🍔 両バンズ: Power Automate → AI Builder → Power Automate = 課金
🥪 片バンズ: Copilot Studio → Agent Flow → AI Builder = 課金されない(実測)
登壇側の見解も同じでした。Copilot Studio からキックして、エージェントフローなりプロンプトツールなりで AI Builder を動かす部分には課金が発生していない。プレミアムコネクタが無償で使えるのと同じ理屈に見えます。
ただしモデルの種類によって差があるのではという論点が残りました。テキストモデルはいけるがイメージモデルはどうか、という話です。
AI Builder の画像系モデル。OCR のプレビルドモデルには PREMIUM のラベルが付いている
プロンプトツール側の課金については 請求レートと管理 に「テキストと生成 AI ツール」として基本/標準/プレミアムの3段階が定義されており、ページ内からプロンプトビルダーのライセンス解説にも辿れます。ただし AI Builder 側のモデル一覧との対応関係までは書かれていません。
チャットからは「なんかのタイミングで統合されたと思います」「AI Builder は全て Copilot クレジット必要だと思ってた」といった声も出て、ここは宿題として残りました。
「本当にライセンスとして……いや、そうなんですよね。なんか正しいかどうかって、よくわかんないんだよな」(ぺぺさん)
8. Work IQ MCP のリンク間違い疑惑
Copilot Studio でツールを追加するとき、MCP(Model Context Protocol)のカテゴリから Work IQ MCP Server や各種プレビュー MCP を選べます。
Work IQ MCP Server、Copilot (Preview)、User (Preview)、SharePoint / Mail / Calendar / Teams など。「Work IQ」という文言が消えているものもあり、Work IQ MCP Server と Copilot MCP の違いが分かりにくい、という指摘がチャットで出ました
何が起きているか
Work IQ の説明リンクを開くと GitHub Copilot ハーネス側の説明ページに飛びます。そこには「Work IQ プレビューは使用料に基づく請求」=課金が発生すると書かれている。
ところが、実際に検証すると話が合いません。
- Standard ハーネスで作ったエージェントに Work IQ を設定して動かした
- Copilot リファレンス(プレビュー)で選択できるモデルは「Copilot プレビュー」「ユーザープレビュー」の2つで、リンク先の説明と一致しない
- 課金レポートを見ると、課金対象外として記録されていた
そして Microsoft Learn の「Copilot のリファレンス(プレビュー)」ページには、冒頭にこう明記されています。
本記事では、標準ハーネスで駆動されるエージェントやエージェントフローで使用される機能について説明します。
📖 Copilot のリファレンス(プレビュー) - Microsoft Copilot Studio ── 本来紐づくべきはこのページです。サーバーID mcp_M365Copilot の仕様、使えるツール、必須/オプションパラメーターまで載っています。冒頭の「標準ハーネス」表記が今回のポイント。
つまり、画面から飛ぶリンク先が間違っているというのが当日の結論でした。
現時点での事実
✅ Standard ハーネスから作って Work IQ を設定して動かす分には、追加課金は確認できていない
⚠️ ただしプレビュー機能なので、将来もそうである保証はない
上記 Learn ページにも「Microsoftは、プレビュー MCP ツールの名前とパラメーターを変更する可能性があります。ハードコーディングされた依存関係を回避します」と明記されています。本番運用に組み込むのは時期尚早でしょう。
「プレビューだから、で片付けられている可能性は大いにありますね」(ぺぺさん)
「今はとりあえずスタンダードハーネスでは課金は発生してないです。この後もずっとそうなのかどうかは、ちょっとようわからんのです」(おゆ)
9. 管理画面をひととおり見る
「じゃあどうやって管理したらええんや」というパート。Power Platform 管理センター(PPAC)>ライセンス>Copilot Studio を見ていきます。
📖 Copilot Studio の Copilot クレジットと容量を管理する - Power Platform ── この章で触れる画面の操作手順は、ほぼすべてこの1ページに載っています。管理者はブックマーク推奨。
環境ごとの割り当て
テナント全体でプールされたクレジットを、環境ごとに割り当てます。当日のデモテナントは25,000クレジットのキャパシティパックを保有している状態でした。
ここで冒頭の「残高ゼロ時にテナント残高から引き落とす」チェックを外しておかないと、思わぬ課金が発生します。
なお PPAC は Copilot Chat / Standard / GitHub Copilot の全ハーネス統合の容量管理画面として位置づけられています。環境レベルの日次消費データは最大3か月分、月次データは過去12か月分まで遡れるので、予算計画にはこちらを使います。
消費の可視化
エージェント単位で「いくらかかったか」「いくら節約できたか(M365 Copilot ライセンスのおかげで無償になった分)」が数時間遅れで見られます。課金対象クレジット/課金対象外クレジットという2軸です。
ただし──
エージェントフローは1個ずつ見えません。 テナントからは確実に消費されているのに、内訳が見えない。
当日の環境では合計841クレジット消費のうち、新UI(GitHub Copilot ハーネス)での作成時に消費された分と、エージェントフロー分がブラックボックスになっていて、上位ユーザーの数字を足し算しても合いませんでした。
「エージェンティックビルダー」という見慣れない列に472クレジットの課金対象が計上されていて、これはおそらく新UIのチャットから作ったときの分だろう、という推測です。ドキュメントには記載がありません。
(余談ですが、Learn には「エージェント フローのクレジット消費量を監視するには、Copilot クレジット消費の詳細グリッドでエージェント フロー アクション機能を探してください」というヒントが書かれています。当日はこの粒度でも足りない、という話でした。)
レポートのダウンロード
もう少し細かく見たい場合は、ライセンス情報のダウンロード機能を使います。
チャットで「ライセンス>Copilot Studio>環境のリソースによるメッセージの消費から」「エージェントを管理する、のところから落とすとまた見え方が違う」といった案内が飛び交い、同じような画面が多すぎるという話に。
「なんか同じような画面いっぱいありすぎなんですよ。このエージェント管理みたいな、エージェント一覧が出てるやつ」(おゆ)
「先月落としたファイルがどこからだったかわかんなくなるので、API とかで自動化したいんですよね」(参加者)
落としたCSVには Billed messages / Non-billed messages の列があり、機能単位(Feature)で何にいくらかかったかが分かります。
Agent action、Classic answer、Text and generative AI tools (premium) などの機能単位で、課金・非課金が分かれて記録される
ただし 日単位(UTC) の粒度なので、1回の処理でどれだけ消費したかを知るには「1日1回だけ動かす」といった切り分けが要ります。
エージェント単位の上限設定
事故らないための本命がこれです。PPAC > ライセンス > Copilot Studio > エージェントの管理 >(対象エージェントの)3点リーダー > 制限を設定する。
公式ドキュメントによると、上限を設定すると2つのガードレールが構成できます。
- 通知:使用状況が定義された制限に近づくと、環境レベル/テナントレベルの両方で管理者にアラート
- ハードストップ:制限に達するとエージェントが自動的にオフになる
📖 手順と挙動の詳細は 「Copilot Studio エージェントの月間使用量制限を管理する」 の項に。前払い環境では割り当てプール内に収める必要があり、従量課金環境なら任意の上限を設定できて、それに応じて課金される、という違いも書かれています。
また、テナント設定側にはクレジット超過分の通知先を指定する項目もあります。ただし──
「ここに入れた人に通知が飛ぶけど、それすべてが管理者に飛んで嬉しいのか、っていうのはありますよね」(おゆ)
「もう通知だらけで死にますみたいな」(ぺぺさん)
そして、これらを管理者が全エージェント分手作業でやるのは現実的ではない、API がほしい、という要望も出ました。
10. 今回いちばんの事故:割り当てたもん勝ちトラップ
当日いちばん盛り上がった(そして本気で困っていた)話です。その日に実際にやらかしたものが生々しく共有されました。
何が起きたか
金額にして約3,000円。アラートは一切飛びませんでした。18,000の上限には全然達していないので、通知の条件にも引っかからない。
「ここで1万8千までってないし、通知も来てないし、どういうこっちゃねん、と言うので見てたら、こっちの2万割り当ててますが、もう先に差し引かれてて5000しか残ってません、ということでした。でも気づけない。」(おゆ)
「そうそう、これマジトラップ。これマジでトラップで」(ぺぺさん)
そもそも Copilot クレジットが Copilot Studio と Cowork の両方から引かれる共通通貨であることは Copilot Credits Guide に書かれています。ただし、両者の設定画面が別々で連動しない点、枠の確保が優先される点についての注意書きは、どこにもありませんでした。
何が問題か
- Capacity Pack と Cowork の割り当てが連動していない。 それぞれ独立に設定できてしまうので、保有量を超えた矛盾する設定が作れる
- 矛盾した設定をしても警告が出ない
- アラートが機能する前に従量課金へ移行する
- 「予約」なのか「上限」なのか分からない。 Copilot Studio 側の環境割り当ては実質的に「確保」として振る舞うのに、Cowork 側は「上限設定」でしかない
チャットでも指摘が相次ぎました。
「Cowork の支出ポリシー、事前購入済みクレジット、クレジットの予約ではなくあくまで上限設定なのでややこしいですよね」(参加者)
「上限設定は本来従量課金用な気がします。中途半端に事前購入済みクレジットにも使えるようにしたので、かえって分かりにくくなったと思っています」(参加者)
「環境に割り当てたもん勝ちなのは、部門で買ったクレジットだと思えば正しい気がします」(参加者)
「がっちり管理したい場合と、柔軟に余剰を使わせたい場合とがあって難しい」(参加者)
「じゃあ全部従量課金にした方が管理しやすそう」(参加者)
最後の点については、ぺぺさんから「全部従量課金にした方が管理はしやすいんですけど、今度は予算を取りづらいみたいな話になる」という現実的な指摘も。
その場で改善要望を書いた
おゆが当日でサポート向けの改善要望文を書いたもの(Copilot に書かせたので「Copilot 対 Copilot」だという話に)。要望内容は以下のとおり。
- Capacity Pack 残高と Copilot Credits 利用状況のリアルタイム連携
- 従量課金へ移行する前の警告通知
- 月次締め時の再計算処理
- Capacity Pack に未消化残高がある場合は、その範囲内の利用を従量課金扱いとしない、または従量課金分を Capacity Pack 消費へ自動振替
「消費してないのに、割り当てた時点で予約されて他から一切使えない、っていうのが。しかもその注意書きとか説明がどこにもなくて。アラートも出ないし」(おゆ)
「仕組み上は、上限を設定できること自体は多分問題ないんですよね」「そこをこの二つの設定で食い合ってることに気づけない。それが一番の問題ですね」(ぺぺさん・おゆ)
11. 「化け物」に気をつけろ
会の終盤、ぺぺさんの自律型エージェントの課金レポートに、とんでもない数字が出ていた話が共有されました。
対象は、1時間に1回スケジュール実行、1回の処理で5ステップほど動くエージェント。半月〜20日ほど動かした結果がこちらです。
gpt-5 系モデルで 17,296.09 クレジット、想定コスト $172.96。これで1日分
内訳を見ると、Agent action は 75〜185 程度なのに対し、Text and generative AI tools (premium) だけが 17,296.09。桁が違う
半月分を積み上げると約5,000ドル相当。幸い Non-billed(移行期間中で非課金)だったため実際の請求は発生していませんが──
「たまに多分たまにこんな化け物が来るんすよ」(ぺぺさん)
「こういうの本当、気をつけないとやばいと思って」(ぺぺさん)
正体
これはライセンスガイドにも載っている テキストと生成AIツール(プレミアム)=1回実行で100クレジット消費 のやつです。推論(reasoning)対応モデルを使うと、通常の機能レートに加えてこのプレミアムレートが上乗せされます。
Learn の記述では、推論モデルを使った操作のコストはこうなります。
総コスト = 操作のフィーチャーレート + 推論モデルのトークン使用に対する
テキストおよび生成AIツール(プレミアム)(1Kトークンあたり10クレジット)
📖 請求レートと管理 - Microsoft Copilot Studio「推論モデルの請求率」 ── フィーチャーレートは使用モデルに関わらず常に適用され、そこにプレミアム分が二重に乗る構造です。「深い推論、計画、多段階推論に必要な追加の計算資源をカバーする」との説明。ここを読まずに推論モデルを選ぶと、上の数字になります。
「いろいろ制限つけてくれてもいいんですけど、開発者環境で1回、このノンビルドのやつを確認させてくれって本当に思っちゃう」「共有は何人までですとか、何かしらの制限をつけてくれていいんで。こういう化け物を使って『化け物だった』ってなりたくない」(ぺぺさん)
移行期間の注意
当日時点の整理はこうでした。
| 環境 | 扱い |
|---|---|
| プロダクション環境 | 8月以降に作ったものは課金。それ以前に作ったものは移行期間として当面猶予 |
| 開発者環境・試用版 | 移行期間ではなく「まだ課金がない期間」。9月頭から課金開始 |
「今のうちに、って言ったって、今のうちにやってもまたどんどんコスト感は変わりますけど」(ぺぺさん)
「個人レベルだったらまだいいけど、この8月の間に会社で自由に作るのはあんまりお勧めしないというか、制御しないと難しいかな」(おゆ)
※この記事の公開時点では9月に入っているため、開発者環境・試用版も課金が始まっている想定です。最新のライセンスガイドで確認してください。
12. まとめと、今すぐやるべきこと
ぺぺさんが会の途中でチャットに投げた論点整理がよくできていたので、そのまま貼っておきます。
入口はライセンスだけではない。利用条件、消費の仕組み、支払いと停止を順番に分ける。「利用=権利・Harness・利用者・環境」「Credits=作成・評価・実行でAIが働いた量」「管理=支払方法・配賦・可視化・停止」
今回の結論
- GitHub Copilot ハーネスは明確に課金の世界へ入った。 M365 Copilot ライセンスを持っていても、新UI(エージェンティック)を使う限りクレジットを消費します
- Standard ハーネスは、まだ M365 Copilot 使用権がかなり効いていそう。 ただしエージェントフローや自律型まわりは、ドキュメントと実挙動に差分があって危険です
- 「作る」「テストする」プロセス自体が有料になった。 これが従来との最大の考え方の違い
- Copilot Credits と Capacity Pack の連携不足による従量課金トラップは本気で注意案件
今すぐ確認すべき5項目
- 環境ごとの Credits 割り当て設定を確認する
- 「残高ゼロ時にテナント残高を使う」設定がオンになっていないか確認する
- PAYG(従量課金)設定の有無を確認する
- Credit レポートを落として、何にいくらかかっているか把握する
- エージェントごとの上限設定を入れる(通知+ハードストップ)
上4項目の操作手順はすべて Copilot Studio の Copilot クレジットと容量を管理する にあります。まずここから。
残った宿題
- AI Builder のモデル種別(テキスト/イメージ)による課金差
- 自動トリガーの課金可否について、公式の明確な回答
- フローからエージェントを呼び出すパターンの課金(ドキュメントに明記なし)
- 管理系 Graph API の提供時期
「なんか間違いがあったら突っ込みいただければと思います」(おゆ)
13. コミュニティ紹介
「なんでもCopilot」は、あらゆるマイクロソフト製品に搭載されている Copilot について学び合うコミュニティです。Copilot であれば何でもOK。メンバーは3,000名を超えました。
- 🗣 connpass グループ:なんでもCopilot
- 🐦 ハッシュタグ:#なんでもCopilot















