はじめに
これまでいくつかの記事でも触れていますが、Copilot Studio では、自律型のエージェントを作成できます。ただ、改めて、何をもって自律型と位置づけられる?作成方法は?という点で少し混乱している方もいると思うので整理したいと思います。
執筆時点での検証結果などをベースに整理しております
自律型の定義
端的に言うと、ユーザーがチャットすることなく動き出すエージェントは自律型エージェントと定義づけられる認識です。
例えば、以下のようにメールを受信したことをトリガーに調査して回答をするエージェントや、
以下の記事で触れたような、スケジュールで動作して調査するエージェントは自律型エージェントとなります。
では、ここからは、このような自律型エージェントを作成する方法を整理します。
旧 UI での自律型エージェントの作成方法
現時点で旧 UI というのは若干微妙かもしれませんが、こちらで自律型エージェントを作る場合、まず、トリガーを以下から追加します。
上記ではすべてを構成できないため、Power Automate でトリガーを編集します。
エージェントに情報を送るアクションは、「Sends a prompt to the specified copilot for processing」となっているため、こちらをそのまま使うことができます。以下は、メールを受信したら、メールの件名や本文などの情報をエージェントに送っている例です。
トリガーが発火したら、エージェントに情報を渡して処理 (この場合調査) をする感じになります。
エージェントの処理において、タスクを実行したい場合は、ツールを利用します。このケースでは、回答メールの送信はコネクタで、回答できない場合の問い合わせ起票と担当チームへの連絡はエージェントフローで行っています。
そのため、このケースでは、トリガー用のフローと問い合わせ起票と担当チームへの連絡するエージェントフローの二つのフローが存在することになります。なお、トリガー用のフローは Power Automate のライセンスで動き、エージェントフローは、Copilot Studio のライセンスで動作します。
※エージェントフローは Copilot Studio 側で作成します。また、トリガーのフローも入口は Copilot Studio ですが、その後 Power Automate 側で編集する動作となります
この場合、以前記事を書いた通り、エージェントフローの実行については、Micrsoft 365 Copilot のライセンスがあるユーザーの場合においても、別途クレジットが消費されます。
※私の場合、環境に従量課金のポリシーを割り当てることで実行できるようになりました
Power Automate のフローからエージェントを呼び出す
実はというと変かもしれませんが、Power Automate のフローからもエージェントを呼び出すことができます。例えば、上記と同じ、メールの質問に対して回答するようなエージェントの場合、以下のようにして作れます。
その際、これらのアクションを使います。一つ目のケースとアクションが違います。
こちらの方法で作成した場合は、Power Automate のライセンスで動作します。また、エージェントの実行部分は、実行者が Microsoft 365 のライセンスを持っているかどうかで、環境のクレジットを消費するかどうかが変わる認識です。
現在、Copilot Studio のクレジット消費について、持っているライセンスや作り方次第でクレジット消費する場合、部分 (※) が変わるため、複雑で、見積もりがしにくい、事前予測が難しい、管理が難しいといったことを感じられている方も少なからずいる認識です。少なくとも私はそう感じています。
そのため、ある意味、こちらのケースのように、アクション部分は Power Automate のライセンスで動作するのであれば、費用感を把握しやすいと感じる人もいるかもしれないと思っています
※例) Microsoft 365 Copilot のライセンスのあるユーザーが自律型エージェントを作成した際、エージェントフローのアクション部分はクレジット消費するが、エージェント内でコネクタを実行する部分はクレジット消費しない
新 UI ワークフロー
これまでいくつかの記事で触れてきた通り、Copilot Studio の新しい UI が登場しています。
※記事執筆時点ではプレビューです
こちらの場合、エージェントフローから、ワークフローに名前が変わります。
また、以前の記事でも触れた通り、作成画面がガラッと変わりますし、機能的には前者二つと似ていますが、ワークフロー独自の機能もあります。
代表的な違いとして、Microsoft 365 Copilot Chat や Agent Builder で作成したエージェント、ファーストパーティのエージェントを呼べる点があります。
例えば、以下のようなシナリオにおいて、Microsoft 365 Copilot のリサーチツールを使って調査して、その結果を HTML に変換するエージェントを介してニュースレターを配信するようなことが可能です。
こちらのワークフローの処理でエージェントを呼んだものは、全て自律型エージェントという位置づけになる認識です。例えば、上述と同じようなシナリオの場合、以下のようにして作ることができます。
このワークフローについて、Power Automate からは開けなくなりましたが、以前開けた際の画面ショットより、Copilot Studio のライセンスで動作するということで間違いなさそうです。また、こちらについて、Microsoft 365 Copilot のライセンスがあっても実行できなかったことから、アクションの実行に関して、こちらも別途クレジットを消費するという認識です。
まとめ
このように、現時点で、Copilot Studio の自律型エージェントを作成する方法は複数あり、作り方、利用するアクション、Power Automate、Copilot Studio どちらのライセンスで動作するかなどの違いがあります。今後、新 UI のワークフローに集約されていくものと思いますが (MS としてはその方針という認識です)、現時点ではアプローチが複数あり混乱するところもあるため整理してみました。参考になれば幸いです。






















