通信試験ツール ComCom2026 Pro を公開しました
TCP・UDP通信試験ツール ComCom2026 の Pro版の機能と使い方です。
- Webサイト: https://osdes.com/pc/tools/comcom2.html
- 動作確認環境: Windows 11、.NET 10.0
1. Free版とPro版の違い
Free版とPro版は同じプログラムです。ライセンスキーを登録するとPro版になります。
Free版・Pro版 共通
| 分類 | 機能 |
|---|---|
| 通信 | TCP・UDPでの接続と送受信、応答時間の表示、ラインモニタ |
| 送信リスト | 送信データの書式(10進数、0x付き16進数、"文字列"、Memo変数{n})、行の挿入・削除・追加 |
| ファイル | 送信リストを開く/上書き保存(Ctrl+S)/名前を付けて保存、接続設定(TCP/UDP・IP・ポート)の保存と読み込み |
| Memo | 応答から値を取り出し、次の送信に埋め込む |
| 定周期送信 | 周期の設定、送受信回数の表示 |
| ログ | 送受信履歴の表示と保存 |
| 表示 | 英語 |
Pro版のみ
| 機能 | 内容 |
|---|---|
| シナリオ実行 | 送信リストを上から順に、応答を待ちながら自動で送信 |
| 応答の自動判定 | 期待応答(Response列)と実際の応答を比べて、OK/NGを判定 |
| 応答をまとめて受信 | 応答が分かれて届いても、期待応答の長さまで待って1つの応答として扱う(Memoも応答全体から取り出す) |
| 期待応答の自動作成 | 直前に受信した応答を、期待応答にそのまま設定 |
| 日本語表示 | 画面の言語を 自動/English/日本語 から選択 |
2. ライセンスの登録
- メニューの [Help] - [License...] を開きます。
- メールで届いたライセンスキーを貼り付けて [登録] を押します。
添付の.licファイルを [ファイルから読込...] で読み込むこともできます。 - タイトルバーが
ComCom2026 Pro - Licensed to (名義)になれば登録完了です。
- 1回登録すると、同じPCのすべてのOSDツールでPro機能が使えます。
- ライセンスは
%APPDATA%\OSD\osd.licに保存されます。 - インターネットに接続していないPCでも登録・利用できます。
- 1つのライセンスにつき、1台のパソコンで使用できます。
ライセンスの期限
- ライセンスに使用期限はありません。一度購入すると、そのバージョンはずっとPro版として使えます。
- 新しいバージョンをPro版として使える期間(更新期限)は、購入後1年です。
- 更新期限までにリリースされたバージョンは、期限が過ぎてもPro版として使い続けられます。
- 更新期限より後にリリースされたバージョンはFree版として動作します(起動時にお知らせを表示します)。
- 更新期限は、メニューの [Help] - [About...](日本語表示では [ヘルプ] - [バージョン情報...])で確認できます(
Updates until: 年-月-日と表示されます)。
3. シナリオ実行
送信リストを上から順に送信し、応答を待ってから次の行へ進みます。
| メニュー([拡張] / [Tools]) | ショートカット | 内容 |
|---|---|---|
| シナリオ実行 | F5 | 先頭の行から実行 |
| 選択行からシナリオ実行 | Ctrl+F5 | 選択している行から実行 |
| シナリオ停止 | Shift+F5 | 実行を停止 |
| シナリオ設定... | 応答待ちの時間などを設定 |
送信リストの右クリックメニュー「この行からシナリオ実行」からも実行できます。
- Send Data が空の行と、
//で始まる行は飛ばします(一時的に行を無効にしたいときに便利です)。 - 各行の Memo 指定はそのまま使えます。前の応答から取り出した値(セッションハンドルなど)を次の行の
{n}に埋め込めます。 - 実行中は送信リストの編集、手動送信、定周期送信はできません。切断するとシナリオは停止します。
- 終了時に、送信数・OK・NG・タイムアウト・所要時間をログに表示します。
シナリオ設定
| 項目 | 初期値 | 内容 |
|---|---|---|
| 送信ごとに応答を待つ | オン | 応答の無い相手(UDPなど)ではオフにします |
| 応答タイムアウト | 1000 ms | 応答を待つ時間 |
| タイムアウトしたら停止する | オン | オフにすると次の行へ進みます |
| 判定がNGなら停止する | オン | オフにすると最後まで実行します |
| 行と行の間隔 | 0 ms | 次の行を送信するまでの待ち時間 |
| 繰り返し回数 | 1 | 0 にすると停止するまで繰り返します |
4. 応答の自動判定
送信リストの Response(期待応答) 列に期待する応答を書くと、実際の応答と比べて Result(判定) 列に結果を表示します。
手動送信・定周期送信・シナリオ実行のどれでも判定します。
| 表示 | 意味 |
|---|---|
| OK(緑) | 期待応答と一致 |
| NG(赤) | 一致しない。ログに理由と、期待応答・実際の応答を表示 |
| Timeout(オレンジ) | タイムアウトまでに応答が無い |
| Res error(黄) | 期待応答の書式が正しくない |
期待応答の書き方
送信データと同じくカンマ区切りで書きます。
| 書き方 | 意味 |
|---|---|
0x01、1、"OK"
|
そのバイトと完全一致 |
? |
任意の1バイト |
?10 |
任意の10バイト(?の後にバイト数) |
* |
任意の0バイト以上(ファイル名のワイルドカードと同じ考え方。途中にも最後にも書けます) |
{n} |
Memo変数 n の値と一致 |
| 空欄 | 判定しない |
* を含まない場合、応答の長さも一致している必要があります。
例
0xC0,0x00,0x02,0x00,0x00 … 5バイトの応答と完全一致
?10,0x01,0x01,0x00,0x00,* … 先頭10バイトは任意、コマンド0101・終了コード0000、以降は任意
0x01,*,0x00,0x00 … 先頭が01、末尾が00 00(長さは問わない)
?4,{0},* … 5バイト目からがMemo変数0の値と一致
応答の待ち方
-
*を含まない場合は、決まった長さの応答が届くまで待ってから判定します。 -
*を含む場合は、一致した時点でOK、一致しなければタイムアウトまで待ってからNGとします。
期待応答の自動作成
送信リストの右クリックメニュー 「直前の受信を期待応答に設定」 で、その行で最後に受信した応答を期待応答に書き込みます。
実機で一度通信してから設定し、毎回変わるバイトを ? に書き換えると、簡単に期待応答を作れます。
5. 日本語表示
メニューの [Tools] - [Language](日本語表示時は [拡張] - [言語])で選択します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 自動 (Windowsの設定) | Windowsの表示言語に合わせる(初期値) |
| English | 英語 |
| 日本語 | 日本語 |
切り替えはすぐに反映されます。送受信のログはどの言語でも英語で表示します。
6. 送信リストファイルの形式
タブ区切りのテキストファイル(UTF-8)です。1行目に接続設定、2行目以降に送信データを書きます。
#ComCom<TAB>TCP<TAB>192.168.250.1<TAB>9600
送信データ<TAB>Memo<TAB>期待応答<TAB>コメント
...
1行目(#ComCom の行)が無い以前の形式のファイルもそのまま読み込めます。
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