前回はこちら
今回は開発環境を構築していきます。
OS
今回開発に使用するPCのOSはWindows10を前提として進めていきます。
統合開発環境(IDE)のインストール
PICの製造元であるMicrochip Technology Inc.が提供している、MPLAB X IDEを使用します。
MPLAB X IDEと検索して、Microchip Technology Inc.のページから最新のWindows版インストーラをダウンロードします。(執筆時点ではv5.50でした)
インストーラに沿ってインストールします。基本的にデフォルトのままで構いません。
インストーラの最後の画面(チェックボックスが3つにチェックが付いている画面)から先に進むと、3つWEBページが開きます。
コンパイラのインストール
MPLAB X IDEにはコンパイラが含まれていないので、コンパイラをインストールします。
前項で3つ開いたWEBページのうち、MPLAB XC Compilersと書かれているページから、以下の3つをダウンロードして、インストールしましょう。
- MPLAB XC8 Compiler
- License Type画面で聞かれるライセンスタイプはFreeで構いません。
- Compiler Settings画面でAdd xc8 to the PATH environment variableにチェックを入れておきましょう。
- MPLAB XC16 Compiler
- License Type画面で聞かれるライセンスタイプはFreeで構いません。
- Compiler Settings画面でAdd xc16 to the PATH environment variableにチェックを入れておきましょう。
- MPLAB XC32/32++ Compiler
- License Type画面で聞かれるライセンスタイプはFreeで構いません。
- Compiler Settings画面でAdd xc32 to the PATH environment variableにチェックを入れておきましょう。
※Free版のコンパイラはコードサイズや実行速度の最大最適化ができない制限がありますが、個人開発では問題ないと思います。
MPLAB Harmony v3のインストール
MPLAB Harmony v3は組み込みソフトウェア開発のフレームワークです。
ただし32bitマイコンが動作対象のため、しばらくは使わないかと思いますので飛ばしてしまっても構いません。
インストール手順
- MPLAB X IDEを起動する
- メニューバー > Tools > PluginsからPluginsウィンドウを開く
- Available Pluginsタブに切り替える
- MPLAB Harmony 3 Launcherにチェックを入れて、ウィンドウ左下部のInstallボタンをクリックする
MPLAB Code Configurator(MCC)のインストール
PICは各種動作設定をコードを書いて行わなければなりませんが、MCCはグラフィカルに設定を行うことができ、各種設定に沿ったソースコードファイルの生成も行ってくれます。
この先使う予定のPICは動作対象外のため、しばらくは使わないと思いますので飛ばしてしまっても構いません。
インストール手順
- MPLAB X IDEを起動する
- メニューバー > Tools > PluginsからPluginsウィンドウを開く
- Available Pluginsタブに切り替える
- MPLAB Code Configuratorにチェックを入れて、ウィンドウ左下部のInstallボタンをクリックする
フォントやカラースキームの変更
メニューバー > Tools > Options > Fonts & Colorsで変更可能です。
シンプルなMonokaiのカラースキームを作ってみました。
https://github.com/hirosuke1214/MonokaiForMPLABXIDE/releases/tag/v1.0
お好みのフォントを使用してください。