はじめに
Codex CLI の /review コマンドをよく使っているのですが、最近のアップデートで /review 相当を直接実行するコマンドが追加されていました!
これまでは /review コマンドを対話モード内で実行していましたが、ついに codex review コマンドで直接実行できるようになります!
何が嬉しいか
コマンドで直接実行できるため、自動化ワークフローに組み込みやすいという点が嬉しいです!
これまでは、人が codex コマンドを実行し、対話モードに入ってから /review を叩く必要がありました。
今回のアップデートにより、別のコーディングエージェントや Git のフックなどから直接 codex review を呼び出すことが可能になり、開発プロセスへの統合がよりスムーズになります。
対応バージョン
v0.65.0 (あるいはそれ以下)で追加されていたようです。
それらしき GitHub の PR も見つけました👀
公式ドキュメントの方にはまだ記載が見つけられませんでしたが、ヘルプコマンドで確認できました。
(余談)Claude にあるような Skills が experimental で追加されてました!
使い方
基本的な使い方は以下の通りです。
codex review [OPTIONS] [PROMPT]
引数
-
[PROMPT]: カスタムのレビュー指示を指定します。-を指定すると標準入力から読み込みます。
オプション
ヘルプコマンド (codex review --help) で確認できたオプションは以下の通りです↓
| オプション | 説明 |
|---|---|
-c, --config <key=value> |
デフォルトでは設定ファイル (~/.codex/config.toml) が使われるがその値の上書き用。ドット区切り ( foo.bar.baz) でネストされた値を指定できます。値は TOML としてパースされ、失敗した場合は文字列として扱われます。 例: ・ -c model="o3"・ -c 'sandbox_permissions=["disk-full-read-access"]'・ -c shell_environment_policy.inherit=all
|
--uncommitted |
ステージングされた変更、されていない変更、追跡されていない変更を含めてレビューします。 |
--base <BRANCH> |
指定したベースブランチに対する変更をレビューします。 |
--enable <FEATURE> |
機能を有効にします(繰り返し指定可)。-c features.<name>=true と同等です。 |
--commit <SHA> |
指定したコミットによる変更をレビューします。 |
--disable <FEATURE> |
機能を無効にします(繰り返し指定可)。-c features.<name>=false と同等です。 |
--title <TITLE> |
レビューの要約に表示するコミットタイトル(オプション)。 |
使用例
作業中の変更をレビューする
まだコミットしていない変更を含めてレビューしたい場合は --uncommitted を使います。
codex review --uncommitted
特定のブランチと比較してレビューする
main ブランチとの差分をレビューしたい場合など。
codex review --base main
他のコーディングエージェントから呼び出す用
他のコーディングエージェントなどから呼び出す場合は、出力を減らしたいケースが多いと思います。
思いついた方法をいくつか紹介します。(もっと良い方法があれば教えてください!)
thinking ログを減らす
そのままだと大量の thinking ログが出力されてしまうので、-c hide_agent_reasoning=true オプションを付けて呼び出すと thinking ログが減らせて良さそうです!
codex review --uncommitted -c hide_agent_reasoning=true
コメントのみ出力する
hide_agent_reasoning=true を設定しても、大量のコマンド実行ログが出力されてしまいます。
コメントのみ出力したい場合は、以下のように sed コマンドなどでレビューコメント以降だけを抽出するのが良さそうです。
出力のフォーマットが将来変わる可能性があるため、あくまで暫定的な方法としてご参考ください。
codex review --uncommitted 2>&1 | sed -l -n '/Review comment:/,$p'
以下は実行した際の出力例です↓
Review comment:
- [P1] xxx
tokens used
40,720
おわりに
読んでいただきありがとうございます!
コマンド一発でレビューが走らせられるのは非常に便利ですね!
pre-commit hook などに仕込んで、コミット前に自動で AI レビューを受けたり、他のコーディングエージェントと組み合わせて、修正のループを回したりみたいな使い方も面白そうです。
ぜひ活用してみてください!
参考リンク