今後、Google Playストアでアプリ開発者の氏名、住所が公開されることになります
デベロッパーアカウントで収益化を有効にしている場合、アプリページ上で開発者の氏名、住所が公開されることになります。
現時点では新規にデベロッパーアカウントを作成した場合のみに適用されています。
現時点で本人確認が完了すると提出した書類に基づく正式な氏名と住所が公開されます。
収益を有効にしている場合は氏名と住所の両方が表示され、有効化していない場合は氏名のみ表示されます。
無料アプリだけを公開している開発者の氏名、住所は公開されない?
収益化を有効にしていないデベロッパーアカウントについては現在、どのようになるか検証を行っていないため未知数です。しかし、デベロッパープロフィールの住所の項目には「収益を行うことを選択した場合は正式な住所の全体が公開されます。」と説明があるので収益を行っていなければ公開されない可能性があります。
現時点で確認を行ったところ、収益化していない場合でも氏名は公開されます。
公開されていることをどのように確認したのか?
新規にデベロッパーアカウントを作成し、既存デベロッパーアカウントから広告のみのアプリを移行し公開することで確認を行いました。新規デベロッパーアカウントは収益化を行うように設定されています。
自分自身のアカウントとそのほかの個人開発者さんのストアでの表示で確認を行いました。
どのように表示されるの?
下画像は実際にどのように表示されるかPC上のブラウザからPlayストアのアプリページを表示した場合の様子です。Android端末から閲覧した場合もレイアウトが縦方向になるだけで基本的には変わりはありません。
「デベロッパーについて」という項目が新規に追加され、そこに提出した書類の氏名・住所が掲載されます。
運転免許証およびそのほかの証明書に記載されている正式な氏名、住所が入ります。
いつから表示されるの?
現在、新規にデベロッパーアカウントを作成し、アプリを公開した場合はすでにこの仕様が適用されています。
現在の最新の状況では本人確認が完了するとストア上に氏名、住所が公開されます。
「Google Play の信頼性と透明性を向上させるための新たなポリシー アップデート」
https://android-developers-jp.googleblog.com/2023/07/boosting-trust-and-transparency-in-google-play.html
によると「新規 Google Play Console デベロッパー アカウントの作成要件は、2023 年 8 月 31 日より始まります。」とあり、比較的、最近に作成されたデベロッパーアカウントについてのみ適用されているようです。
また、「その後、同様のプロセスを既存のデベロッパーにも展開する予定です。 」と記載があり、今後、おそらくは本人確認完了のタイミングでこの表示仕様に切り替わっていくものと推測されます。
現在の最新の状況では上述の通り、本人確認が完了するとストア上で氏名、住所が公開されます。
デベロッパーコンソール上での情報編集はどうなる?
これまで住所などは自由に編集することができましたが、新しい仕様では提出した確認書類の情報が編集不可能な形で表示されます。
情報を更新したい場合は、再度、確認書類をアップロードする必要があります。
本人確認書類はどのような感じで行われる?
専用の送信フォームから2種類の書類をスキャナーなどでスキャンしてアップロードします。
一つ目は運転免許証など顔写真入りの証明書になります。
二つ目は政府発行の証明書または公共料金の支払い明細などになります。
どちらも同じ氏名・住所である必要があります。
アップロードするとデベロッパーコンソール上で「確認中」という状態になります。
また、有料アプリ、アプリ内課金を有効にしていた場合は、デベロッパーアカウントと関連付けられている「お支払いプロファイル」も「確認中」の状態になります。
確認が完了すると、氏名、住所等は固定され編集することはできなくなります。
変更が必要な場合はリクエストフォームから再度、本人確認を申請することになります。
本当に公開されるの?
少なくとも現在、新規に作成したデベロッパーアカウントにおいては公開されています。
今後、Googleがこの仕様を撤回しない限りは既存アカウントにもこの仕様が適用されていくと予想されます。
現時点ですべての個人開発者に適用されています。