はじめに
Microsoft Ignite 2025に参加するため、サンフランシスコに滞在してきました。カンファレンス自体の技術セッションも非常に充実していましたが、現地での体験も印象深いものがたくさんありました。この記事では、技術的な内容とは少し離れて、サンフランシスコでの滞在中に感じたことをいくつか共有したいと思います。
サンフランシスコの街並み:ケーブルカー
サンフランシスコといえばケーブルカーですが、夜になるとライトアップされていて想像以上に綺麗でした。坂道の多い街を走るケーブルカーは、昼間も趣がありますが、夜の雰囲気はまた格別です。ただし、夜間の外出時は治安面に気をつける必要があります。特に人通りの少ないエリアは避けるなど、基本的な注意は必要だと感じました。
フィッシャーマンズワーフでの食事
毎日がセッションでバタバタしていましたが、最終日に少しだけ時間が取れて観光の定番スポット、フィッシャーマンズワーフにも足を運びました。ここで食べたクラムチャウダーが本当に美味しくて、サンフランシスコ名物を堪能できました。新鮮なシーフードと濃厚なクリームスープの組み合わせは、日本ではなかなか味わえない本場の味でした。
Waymo:自動運転タクシーの衝撃
サンフランシスコの街中で、Waymoの自動運転タクシーがたくさん稼働しているのを見かけ、実際に乗車してみました。これは本当に驚きの体験でした。
Waymoは、Googleの親会社であるAlphabetが運営する自動運転技術の会社で、完全自律走行の商用タクシーサービスを提供しています。サンフランシスコでは、運転手がいない車が普通に街中を走り、乗客を目的地まで送り届けているのです。
実際に乗車してみると、その運転の自然さに驚かされました。加速・減速のタイミング、車線変更、交差点での右左折など、まるで熟練したドライバーが運転しているかのようなスムーズさです。特に印象的だったのは、他の車両や歩行者への配慮がとても丁寧で、人間のドライバーよりも安全運転を徹底しているように感じました。
日本ではまだ実証実験段階のレベルですが、ここでは既に日常の交通手段として完全に定着しています。運転席に誰もいない車に乗るというのは不思議な感覚でしたが、数分で慣れてしまうほど自然な運転でした。自動運転技術の実用化が、ここまで進んでいるのかと実感できた瞬間でした。
Microsoft Igniteの展示場の雰囲気
Ignite本体の展示場についても触れておきたいと思います。会場には多数の企業ブースが並んでいましたが、クラウド時代ならではの特徴を感じました。
かつてのIT展示会では、サーバーやストレージなどの物理的な"箱物"製品が展示の中心でした。しかし、Igniteの展示場では、そうした物理製品はほとんど見当たりません。代わりに、デモ画面やアーキテクチャ図を見せながら、展示員との対話を通じてソリューションを理解していくスタイルが主流でした。
これは、クラウドサービスやAI機能といった目に見えない技術が主役になった現代のIT業界を象徴しているのかなと感じました。技術者同士の会話やデモ体験を通じて、サービスの価値を理解していく形式は、むしろ本質的な理解につながるのかもしれません。
Igniteのランチ
日々のセッション参加で気になるのが食事ですが、Igniteで提供されるランチは予想以上に充実していました。
サンドイッチはもちろん、エスニック料理なども用意されていて、バリエーション豊かな選択肢がありました。カンファレンス飯というと質素なイメージもありますが、ここでは結構美味しくて、ランチタイムも楽しめました。数日間の長期イベントなので、食事の質が良いのは参加者にとってありがたいポイントでした。
ランチは自由席で、世界中の参加者とランチを食べながら会話できるのも魅力でした。セッションの感想を共有したり、それぞれの国での技術活用事例を聞いたりと、普段なかなかできない交流ができました。仲良くなるとLinkedInでも繋がることで、世界が広がることが実感できました。技術カンファレンスの本当の価値は、こうした人との繋がりにあるのかなと感じた瞬間でした。
まとめ
Microsoft Ignite 2025では、最新の技術トレンドを学ぶだけでなく、サンフランシスコという都市そのものが最先端技術の実験場であることを実感できました。
- ケーブルカーの夜景は美しいが、治安への配慮は必要
- フィッシャーマンズワーフのクラムチャウダーは本当におすすめ
- Waymoの自動運転タクシーは驚くほど自然な運転で、実用化のレベルの高さを実感
- クラウド時代の展示会は対話中心のスタイルに
- Igniteのランチは質・量ともに満足度が高く、世界中の参加者との交流の場にもなった
技術セッションの内容については、別記事で詳しくレポートしていますが、現地での体験も含めて、非常に充実したカンファレンス参加となりました。
※この記事は個人の体験に基づく感想です。治安情報などは訪問時点のものであり、常に最新の情報を確認することをお勧めします。





