はじめに
ホワイトカラーの現場働き方改革、組織風土改革の現場指導から、IT分野でのAgile開発、DevOps2.0、の導入や同手法によるプロジェクト支援を十数年実施してきました。その集大成といえる本『チーム改革のスイッチ』本を執筆出版した。
64歳にて著書に自分の名が載る、ある意味では執筆活動の遅咲きである。
若いエンジニアの間では我々の年代のアドバイスを老害という輩もいるが、現場に身をおき改善活動を実践してきた老兵の経験値を綴っていきたいと思う。
日本の大企業の現状
日本では『Agile開発は当たり前にどこでも実践している』状態にはなっていない、特に大企業では従来の古びたW/Fから抜けだせないでいる。言語もCOBOLという古い言語に頼っている。
全ての産業でITがビジネスモデルそのものを実現している時代で、このような状況では、世界の当たり前にいつしか取り残されてしまうだろう・・・
TMS(Toyota way Management System)
私のメインスキルであるTMS(Toyota way Management System)について、その名にTOYOTAが付くように、Toyotaのマネジメントの中核となるシステムであり、人間性尊重をベースに仕事を通じて生き甲斐・達成感を味わえる職場作り、活動の見える化から始めて・・・価値の創造・・・利益の創造までに役立つマネジメント手法アーキテクチャなのです。
AgileのScrumやLeanはToyotaのマネジメントや働き方(TPS)を研究してそれを源に発生してきました。
しかし、それらの手法は古い20世紀のToyotaを真似ているもので、何世代も前の古いものを日本へ焼き直しして逆輸入しています。
私が所属しているTMS/TPS検定協会は進化し続けているToyotaのマネジメントをToyota以外の企業へ導入支援する為にToyotaのOBで組織されました。
TPSをホワイトカラー等に応用
私はTOYOTA出身者ではありませんが、TMSの指導者として認定された数少ない講師の一人です。TPS(Toyota Production System)をソフトウエア開発やホワイトカラーへ如何に応用するノウハウ・経験を多く積んでいます。その実践した内容を書いていますが、ソフトウェアにはなじみがない用語を並べると、『自工程完結』・『一個流し』・『流水化』といった言葉についてもAgile開発などで、どのように実践するのかを、実践例から解説しています。
また、AgileやDevOpsでいわれるようになったバリューストリームマップ(VSM)も元々は工場の情報・人・物の流れを可視化して改善につなげる方法をソフトウエア開発へ応用したものです。本書でも解説しています。
本の全体像
私の知人でプレイングマネージャーとして信頼しているauカブコム証券の石川さん( @ishiayaya )がこの本に書いてあることを一枚の絵にまとめてくれています。
この一冊がとても多くの範囲を網羅していることがわかります。
おわりに
本を深堀し実践値の共有や相談できるコンソーシアムもFacebook内に設立しています。
これからは、きままにこの本をきっかけに起きた出来事や本をより深く理解するコメントを載せていきますので、よろしくお願いいたします。