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macOSで.exeを開こう

Last updated at Posted at 2019-03-20

はじめに

この記事に辿り着いたということは、少なくともあなたはMacでWindows向けのアプリケーションを開く何らかの方法を探しているのだろう。細かいことは置いておいて結論を述べると、macOSで.exeファイルを開く方法は3通りある。

 
・ Wineと呼ばれるアプリケーションを利用して無理やり開く方法

・ VirtualBoxなどを利用してWindows仮想環境を構築する方法

・ BootCampを利用してWindows環境を構築する方法

 

1-1. Wineを利用する

Wineを利用して.exeを開く方法が最も簡単で有名だと思われる。Wineは、macOS上で.exeをダブルクリックするだけで、あたかもMac向けに作られたアプリであるかのように.exeを動作させることができるソフトである。

Wineを使うことのメリット

・アプリの起動が簡単
・ストレージをあまり占有しない
・軽いため、低スペMacでも動作可
・Macの再起動が必要ない

Wineを使うことのデメリット

・開けない.exeファイルが存在する
・UIやフォントが汚い

1-2. Wineの導入

前提ソフトのインストール

Wineの動作に必要な前提ソフトであるXQuartzをインストールしておこう。

Wine本体をインストール

WineといってもWineやWineBottler、PlayOnMacなど種類は様々である。ここでは各Wineの紹介は省く。各自でお好みのものを導入するとよい。

2-1. 仮想環境を利用する

VirtualBoxは、macOS上にWindowsの仮想環境を構築できるソフトだ。
ただし、この手段を選んだ場合には、Mac上でOSを同時に2つ動かすことで高負荷がかかり、Intel Mac(特にノート)ではほとんど使い物にならない。
以上の理由からIntel MacにおけるWindows仮想環境の構築はお勧めできない。
あなたが使用しているMacがIntelプロセッサを搭載しているなら特別な事情がない限り、後述するBootCampを使ったデュアルブート環境の構築をお奨めする。

仮想環境を使うことのメリット

・Mac上でWindowsを動かすことができる
・再起動が必要ない

仮想環境を使うことのデメリット

・macOS上でWindowsを起動するためCPUやメモリに負荷がかかり、Mac自体の動作を遅くする

2-2. VirtualBoxの導入

仮想環境を構築するためのMac向けソフトは多数存在するが、今回はVirtualBoxを導入する場合の手順を解説する。
【!】Apple Silicon搭載Macを使っている場合はVirtualBoxの代わりにParallelsを利用しよう。執筆時点ではVirtualBoxはApple Siliconに対応していない。

VirtualBoxのダウンロード

以下のサイトよりダウンロードを行う。もちろん、各自で用意したソフトを利用しても構わない。

VirtualBoxのダウンロード

Windowsディスクイメージのダウンロード

Windows環境を構築するには、仮想環境構築ソフト以外にWindowsのディスクイメージファイルが必要だ。
下記リンクのページではWindows10のディスクイメージファイルが手に入る。

Windows10.isoのダウンロード

VirtualBoxをインストール

インストール後、起動し、「新規」をクリック。
この後、メモリーやストレージなどの割り当て設定を行う。
スクリーンショット 2020-12-30 12.53.34.png

起動設定

OSの起動設定で、手順2でダウンロードした.iso形式のファイルを指定

Windowsのセットアップ

必要に応じてプロダクトキーの購入が必要となる。

3-1. BootCampを利用する

【!】Apple Silicon搭載MacではBootCampはサポート対象外となる。これらのMacでWindows環境を構築したい場合は、前述の仮想環境を構築する方法をお勧めする。

Wineでもアプリを開くことができず、Macのスペックが低い場合でも、ストレージにある程度の空き容量があれば「BootCamp」を使用してWindows環境を構築することができる。
BootCampを利用した場合、WindowsとmacOSは一度にどちらかしか起動せず、OSをの多重起動を防ぐことができるため、仮想環境を構築する方法よりも軽く快適にWindowsを利用することができる。
仮想環境との主な違いは「Macにかかる負荷」と「再起動が必要かどうか」の2つ。

◆ BootCampでは、Windows11をサポートしていない。

◆ 2020/01/26現在、macOS10.15.2 Catalinaに付属するBootCampでは、Windows8.1もしくはWindows10のみのサポートとなり、これ以前のisoファイルを使用することはできない。

◆ もしWindows7をBootCampで使いたい場合は、macOS10.13(HighSierra)以前を搭載したMacを用意しよう。

BootCampの導入方法についての記事はこちら

追記情報

更新日 更新内容
2023/01/12 記事を一部修正
2022/04/08 記事を一部修正
2021/06/25 記事を一部修正
2021/04/04 WineにおけるmacOS Big Surに関する記述を訂正
2020/12/30 記事を一部修正
2020/1/26 記事を一部修正
2020/1/25 BootCampについての記述を追記
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