kintoneのプロセス管理を初めて触ったとき、正直こう思いました。
「条件満たしてないとステータス遷移ボタンが出ないって……
ユーザーに“何が足りないのか”分からないじゃん?
これ、仕様という名の欠陥では?」
たぶん、同じことを感じた人は多いはずです。
ボタンが出ない理由が一切画面に出ない。
複数条件(AND/OR)や日付関数が入ると、もう“伏魔殿”。
📌 でも実は、これ “kintoneが悪い”わけではない。
プロセス管理は本来、
「業務ルールの一貫性を保つために、次へ進むべき条件をシステムで担保する」
という非常に強力な仕組みです。
しかし kintone は “汎用業務プラットフォーム”。
“どんな現場でも使える”ことを優先して
「条件をユーザーに見せるUI」までは標準搭載しないという哲学なんです。(たぶん)
その結果──
- 条件式はユーザーには隠れている
- ボタンが出ない理由はユーザーに一切提示されない
- 現場では「押せないんだけど??」が発生
つまり、“設定者” と “現場”で乖離が起きている状態です。
🎯 そこで必要なのが「条件の可視化」
プロセス管理の条件を業務で使いこなしたいなら、
「条件を満たさない理由が可視化される仕組み」 が必須になります。
そこで作ったのがこれ:
👉 プロセス管理 条件チェックプラグイン(試用版あり)
📝 ユーザー視点:現場で何が変わるか?
このプラグインを入れると、プロセス管理が現場で以下の「武器」に変わります。
-
✅「押せない」理由が即座に判明:
「このボタン、なんで出ないの?」という疑問がなくなります。どのフィールドに何を入力すればボタンが出現するかが、リアルタイムに画面に表示されます。 -
✅誤入力・確認作業の劇的な減少:
入力漏れや条件を満たさない日付の誤入力などが、可視化されたチェックリストによって防げます。 -
✅業務ルールの理解促進(教育コスト削減):
条件そのものが画面に出るため、新入社員や異動者へのプロセスルールの教育がスムーズになります。
⚙️ 技術視点:何を実現しているか?
kintoneの設定者に向けた、この機能のコアな仕組みです。
-
難解な
filterCondの完全分解:
設定者が書いた JSON のfilterCond文字列を解析し、構造化します。-
AND/OR、ネスト構造の処理 -
like/in/=/!=などの比較演算子の分離 -
FROM_TODAY()などの日付関数の正確な評価 - 数値、文字列、日付の型判定と正確な比較
-
-
「1条件=1行」の可視化ロジック:
上記の分解結果に基づき、各条件を独立した行として扱い、現在のレコード情報と照合して ❌(未達)/ ✅(達成) を明示的に表示します。
filterCond が実際どれだけ複雑なのか
例として、こういう条件があったとします:
((顧客区分 = "法人" AND 契約日 <= TODAY())
OR (見積書番号 != ""))
AND ステータス != "下書き"
これ、人間が即座に読める構造ではないですよね。
図解するとこうなります👇
条件の分解(Mermaid)
これだけで「押せない理由」が分からないのも当然だと分かります。
📈 結果:プロセス管理が“使える機能”に変わる
この可視化が入るだけで現場はこう変わります:
- 「押せない理由」が見える
- 誤入力が劇的に減る
- 条件と業務ルールの理解が深まる
- 属人化が解消される
- 現場教育がしやすくなる
つまり──
kintone標準で“惜しい”部分を補強すると、プロセス管理は最高の武器になる。
🧩 まとめ
kintoneのプロセス管理は、
「条件満たさないとボタンが出ない」という特性ゆえに
“分かりにくい”と感じることがよくあります。
でも、それは欠陥ではなく、
「可視化を外部で補う前提のシンプルな汎用設計」 なんです。
だからこそ、
フィールド条件の可視化ツールを組み合わせると爆発的に使いやすくなる。
プロセス管理を“現場で使える機能”にしたい方は、
ぜひ一度チェックしてみてください。

