1. はじめに
kintone開発で「要件定義書」や「改善提案」を作成する際、
フォーマット探しや「AIにどう伝えるか」の整理で、意外と時間を取られていませんか?
フォーマットを探して、書き始めて、
AIに投げるときも「何をどう伝えるか」で悩む――。
でも Toolkitの「Templates」タブ を使えば、
それが 数分で“AIに渡せるドキュメント”として整います。
🚀 ステップ1:Templatesタブを開く
Toolkitを開き、上部メニューから
「Templates」タブ をクリックします。
ここには、開発や改善の場面別に使えるテンプレート群が用意されています。
今回使うのはその中の 「Documents」カテゴリ です。
📂 ステップ2:Documentsを選択
「Documents」を開くと、業務ドキュメント用のテンプレート一覧が表示されます。
| 種別 | テンプレート名 | 主な用途 |
|---|---|---|
| 🧾 現状整理 | kintoneアプリ現状整理ドキュメント.md |
既存アプリの構成記録・棚卸し |
| 🔍 開発レビュー | kintone開発レビュー依頼.md |
開発後レビューや品質確認 |
| 📘 要件定義 | kintone要件定義書.md |
新規/改修アプリの設計初期 |
| 💡 改善提案 | 改善提案ドキュメント.md |
業務改善の提案・比較検討 |
| 🗣 議論整理 | 議論整理ドキュメント.md |
会議・ディスカッションの記録整理 |
| ❗ 問題提起 | 問題提起ドキュメント.md |
現場課題の見える化・原因整理 |
✏️ ステップ3:テンプレートを開いて編集
テンプレート名をクリックすると、
右側の エディタ(Monaco Editor) に内容が自動で表示されます。
- Markdown形式で構造が整っており、見出しごとに入力欄が分かれています。
- そのままエディタ上で加筆・修正が可能です。
たとえば:
- 「アプリ名」や「目的」「課題」などを入力
- Toolkitの「Fields」「Relations」タブで取得した定義を貼り付け
- 改修メモや背景などを追記
これだけで “AIに読ませられる構造化ドキュメント” が完成します。
🤖 ステップ4:AIボタンを押してMarkdownをダウンロード
右上の 「AI」ボタン(🧠) を押すと、Toolkitが以下を行います。
- 編集中のMarkdownを取得
- 内部でアプリ構成情報(fields / views / relations など)を付加
- AIに渡しやすいMarkdown形式(.mdファイル)を自動生成
- .md ファイルとしてダウンロードされる
このファイルが、あなたの AIプロンプト兼ドキュメント になります。
📎 ステップ5:AIに添付して指示する
- ダウンロードした .md ファイルを
- ChatGPTや社内AIアシスタントに 添付して指示 します。
例:
「このMarkdownをもとに、要件定義書の初稿を作ってください。」
「問題提起ドキュメントを整理し、改善案を3つ提案してください。」
AIはテンプレート構造を理解しているため、
的確で構造化された出力がすぐに返ってきます。
💡 実践イメージ
| 利用シーン | 使用テンプレート | AI指示内容 | 出力結果 |
|---|---|---|---|
| 新アプリの要件整理 | kintone要件定義書.md |
「この内容をもとに要件書を完成させて」 | 要件定義ドラフト |
| 改修レビュー | kintone開発レビュー依頼.md |
「構成JSONを分析して改善提案して」 | 各カテゴリ別レビュー |
| 課題の共有 | 問題提起ドキュメント.md |
「課題を整理して改善方針を出して」 | 問題分析+改善案 |
| 打合せ記録 | 議論整理ドキュメント.md |
「この内容を要約し合意点を抽出して」 | 合意/保留リスト化 |
🧭 まとめ
ToolkitのTemplates > Documens 機能を使えば、
「AIに伝える資料」を人がゼロから書く必要はありません。
- ✅ テンプレートを開いて加筆するだけ
- ✅ AIボタンでMarkdownをダウンロード
- ✅ AIに添付して指示するだけ
Toolkit機能は、「AIに何をどう伝えるか」の迷いを解消し、
AIが理解しやすい構造化ドキュメントの生成をサポートします。
