1. はじめに
どうも、趣味でデータ分析している猫背なエンジニアです。
本日もAdvent Calendar 2025の記事を書いていきます!
2. 本記事について
RPA と聞くと、「高い」「難しい」「大企業が使うもの」「専門スキルが必要」.............
そんなイメージを持つ方も多いと思います。実際、UiPathやWinActor、Blue PrismなどメジャーなRPAツールは高機能ですが、導入コストやライセンス料もそれなりにかかります。
中小企業や個人レベルでは、なかなか気軽に手が出せません。私自身、個人ベースではありますがRPAしたいタスクもそれなりにあります。
そんな中、無料で導入できて、ノーコードで強力なRPAとして注目しているのがn8nです。
この記事では、「RPAの常識を変えるかもしれないn8n」について、概要からインストール方法、実際のワークフロー例までわかりやすく紹介します。
3. n8n?
■ 概要
n8nは、基本的には他のRPAツールと同じで、ノーコード・ローコードでワークフローを構築できる自動化ツールです。
■ 特徴
まず気になる価格についてですが、GitHubに公開されているOSS(オープンソース)であり、無料です。ここが大きなアドバンテージといってもいいのではないかと思います。
他の特徴としては、基本的なRPAと同じオブジェクトをつなぐだけで自動化フローが作れたり、APIやSaaS連携が非常に強いことや自分で Functionノードを書いて拡張も可能、昨今話題のGPTなどのAIを連携も可能。
また、Docker上で立ち上げることも可能で、サーバー上で24時間稼働できることも大きなメリットと思います。
GUIは、Power Automateの良いとこ取りという感じです。
n8n は「コードもGUIも使える無料の万能RPAツール」と言えます。
4. RPAツールとしてはどう?
従来のRPAは「Windowsの操作を自動化する」イメージですが、n8nはもう少しモダンなアプローチじゃないかなと思っています。
〇 無料で使える(OSS)
ライセンス費用がゼロ。試験導入にも最高。
〇 Web操作やAPI連携が圧倒的に強い
Google、Slack、Notion、Gmail、LINE、ChatGPT、Salesforce…
主要なサービスはほぼ何でも連携できる。
〇 サーバーに置けば24h自動稼働
RPAはPCが起動していないと動かない…
そんな悩みは不要。なぜならDocker環境にもおけるからね👍
〇 モダンな「クラウド時代の RPA」
GUI 自動操作よりも、API・Webhook・SaaS中心の業務自動化に最適化されている。
5. インストール方法
■ パターン1 Dockerでサクッと導入(おすすめ)
Dockerが入っている環境なら以下のコマンドで即起動できます。
まだ実際に構築まではできてませんが、導入説明を見ているともっともおすすめの方法です。
まだ、Docker環境を導入できてない場合は、私が書いたこの記事を読んでみてください!👍
docker run -it --rm \
-p 5678:5678 \
n8nio/n8n
このコマンドを実行したうえで、以下のリンクにアクセスすることでn8nの画面が開きます。
■ パターン2 n8n Cloud(インストール不要)
公式クラウド版もあるみたいで、メール登録だけで即利用可能。
■ パターン3 ローカルインストール
Node.jsのある環境ならnpmで入ります。
npm install n8n -g
n8n
6. n8nの導入事例
■ 事例1:受信メールの自動振り分け
受信したメールの中にあるURLを自動で調べて、フィッシング(悪意のあるURL)かどうかをチェックし、怪しいものがあれば通知する「メール → URL スキャン → 警告」の自動化パイプライン
■ 事例2:仮想化基盤 Proxmox VEの操作
仮想化基盤Proxmox VEの操作を「自然言語での命令 → AI がAPIコール生成 → 実行」という形で自動化するもの。
コマンドやAPIの知識がなくても、チャットやメール、Webhookといった「普段使うインターフェース」からProxmoxの管理(仮想マシンの起動・停止・作成など)を操作できる
■ 事例3:自動分析
コミュニティ(掲示板・SNS など)のコメント/投稿を自動で集めて、似た内容ごとにグルーピング → 各グループの傾向(ポジティブ/ネガティブ、よくある意見など)をAIで要約・可視化 → Googleスプレッドシートなどに出力するコミュニティの声(インサイト)分析ワークフロー。
8. おわりに
RPAの「高い・難しい」という常識をn8nは変える可能性があり、OSS で無料で、Web、API、SaaS との連携が爆速であると話題である。
特にセキュリティがちがちなDocker環境があれば、個人でも企業でも導入できる。
今度、実際にDocker上に構築してみようと思います。
楽しみである。

